海外移住の計画がずさんだったが、実際には困らなかった


海外移住計画をしっかり組み立てたわけではなかったが、
重要なポイントだけは幸いに押さえていた。

実際に日本を出て暮らしてわかったのは、
肝心なのは2点ぐらいで、
それ以外の先行きの予測なんてさほど大切ではないということ。

気にするほどのことがない小さな問題と、
本当に考えておかなければいけないポイントを
混同していたことが問題だった。

とは言え、海外生活を送ったことがなかったので、
綿密な計画を立てるにも不透明なことが多すぎたし、
はっきりしたイメージすらできないぐらいだったので仕方ない。

結局は実際に移住してみて、
拍子抜けするほど簡単だったという感想を持つに至った。


ただし、外してはいけないポイントもあるので、
そうした部分は事前に把握しておいた方がいい。

まず大前提として、
自主的に海外移住を計画する場合、
住みたくない国を選ぶことはないだろう。

何かしらの興味や好感があるから暮らしたいと思うはず。

なんとなく住みたいというのは
十分な動機だと思う。

日本で住む街を暮らす時も、
会社から通える範囲で暮らしやすそうな街を選ぶぐらいで
大した理由などないのだから、
外国で暮らす時だけ立派な大義を掲げる必要もない。


駐在員として会社の意向として派遣されるような場合は、
自分の意思とは関係ないところで動かされるわけだが、
これについては今回の記事の趣旨と外れるので
ひとまず置いておく。


自分自身で計画を立て、
それを実践することで海外に移住する場合、
どんな点に気をつければいいのか?

まずはそこから。



最初に考えるのはビザ

私はマレーシアとフィリピンでこれまで暮らし、
次は台湾に引っ越すことを予定している。

すでに台中を候補に挙げていて、
現地の不動産会社に話も聞いてきた。

台湾で海外生活3カ国目ということになるが、
その途中には2年半以上の期間にわたって
ホテル住まいをしながら各国を周ったりもした。

世界を知れば知るほど、
住んでみたい国は増えていく。

そうした場所を視察に行くのは楽しいし、
ビザなしでの滞在期限ギリギリまでのんびりするのも
その国の暮らしを疑似体験できて興味深い。


ただ、本格的に住もうと思った場合、
治安でもインフラでも物価でも国民性でもなく、
最初にビザでスクリーニングをかけるのが手っ取り早い。

というのも、海外移住を計画するにあたって、
必ずクリアしなければいけない壁がビザであり、
なおかつ解決できない問題になりやすいのもビザ。

ということで、
取れそうなビザがあるかどうかを調べると、
候補が相当に絞りこめる。

逆に興味のある国の住環境の魅力を延々調べても、
最後にビザについてリサーチをして
現実的な手立てがないことが判明すると時間の無駄。


そのため、調査の手順として、
興味のある国は住環境について調べるよりも
ビザを真っ先に確認。

現実的な計画に落とし込めそうかどうかを調査する。

なお、年齡や資産状況、現地での就労の意思の有無等によって
取得できるビザの種類は異なり、
結果として移住できる国も違う。

たとえば、資産3,000万円の日本人が
オーストラリアに移住しようと思った場合、
現地就労をする気なら道はある。

和食レストランの店員や日本語でのツアーガイド等、
オーストラリア人ではなく日本人が行う正当性のある仕事なら
ビザが発給されやすい。


逆に現地で就労予定のない場合には、
基本的にビザ取得が難しい。

資産額が3,000万円程度では、
オーストラリアでは富裕層でも何でもなく、
投資家ビザ等は条件をまったく満たさないので。


また、多くの国で発給されるリタイアメントビザは
年齡要件として50歳以上または55歳以上が
一般的なパターンとなっている。

ということは、
その年齡に達しているのであれば、
海外移住計画を立てる上で選択肢を増やしやすい。

一方で20代はワーキングホリデーを利用する手があり、
1年程度の期間が上限とはなっているが
柔軟な計画が可能。

どちらにも該当しない30代・40代は受難の世代で、
もっともビザがとりづらい。

私もここに当てはまるが、
そもそも雇われて働く気がないので現地就労の意思もなく、
なにかとビザが取りづらいのが悩ましい(苦笑)。


とは言え、
まずはビザのことはクリアしなければいけない
最低限の課題ということになる。

この点が抜け落ちた計画を立てても、
不本意な形で帰国せざるをえなくなりかねない。



仕事とお金の問題

2つ目の重要なポイントは、やはり仕事や生活費の問題。

私の周囲には自分でビジネスを持っていて、
どの国にいても続けられる人が多い。

こうした場合においては、
仕事もお金も特に心配する必要はない。


だが、雇われて働いている場合、
駐在員として働き続ける場合を除けば
海外に移住したら失業するのが通常なので、
仕事のことは考えておく必要がある。

この点を安易に捉えて、
現地で適当に就職先を探せばいいと楽観する人もいるが、
国によっては現地採用の給料が安い場合も。

これは物価が安い国に多いパターン。

たとえ物価は安くても、
外国人として暮らすにはそれなりのお金が必要。

そのために十分な所得を得られない就職先を選んでしまい、
後悔する声を聞くこともある。

事前に仕事を確保しておかないといけないとは思わないが、
仕事については計画の中に織り込んでおく必要はあるだろう。

見通しが立っていれば、
現地に来てから困ることは少ない。



ビザと仕事・お金の問題をしっかり押さえておけば、
それ以外は小さな問題であることが多い。

ただし、子供を連れて海外移住する場合、
学校や教育環境についてもリサーチしておいた方がいいだろう。

独身であれば、そうした心配はいらない。


海外に移住すると言っても、
事細かに計画するほどのことではなかった。

あくまで引っ越しの一形態として割り切ってしまえば、
それも納得できる。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
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