ブルガリア第二の都市プロヴディフの観光は、メインの見所を巡るだけなら半日ほどであっさりと終了した。
まずはホテルを出てラスキー通りを北上し、グラドストン通りを右に曲がってそのまま東へ、ツアールシメオンズガーデンを軽く見てきた。
この公園には、突然桃太郎の銅像が立っていて、お供の猿と犬ときじもいる。
どういうわけかと思って銅像をよく見てみると、岡山市とプロヴディフ市が姉妹都市の関係にあるらしく、その20周年を記念して寄贈されたということだった。
そのまま真っ直ぐ歩いて行くと、郵便局があり、ツアリスト・インフォも前方に見える。
この道を左に曲がると、アレキサンダルバテンベグル通りというプロヴディフのメインストリートに出る。
アレキサンダルバテンベグル通りにはレストランが数多くあり、プロブディフに4泊している間、大部分の食事もこの通りか、もしくはアレキサンダルバテンベグル通りから1本離れたところで食べることが多かった。
左側にはサハト・テペ(Sahat tepe)という丘がある。
ここにはローマの円形競技場があるので、それを見たりすることもできるが、メインとなる旧市街はさらに東側にある。
オデオンと呼ばれる遺跡を東に行って、トンネルを抜けて北上していくと、ローマの円形劇場跡がある。
先程のアレキサンダルバテンベグル通りのところの円形劇場よりも、その状態はしっかりと整えられていて、中に入ることも可能となっている。
この辺りは、丘になっていて、かなり歩きづらいところではあるが、プロヴディフの中では、観光名所が集中しているところでもあるし、旧市街の昔ながらの面影を色濃くとどめているところなので、一見の価値がある。
そしてこの辺りは、どういう順番で周ったのか自分でもよく覚えていないが、パラバノフの家や、民族復興歴史博物館、ネドコビッチ・ハウス(Nedkovich’s House)などを見ながら、最終的には北の端にあるネベト・テペ(Nebet tepe)という丘に辿りついた。
ネベト・テペも遺跡となっている丘で、プロヴディフの北側を一望することができる。
ここら辺を見て回って、昼食をとって、約半日でメインの観光が終了した。
しかしながら、まだプロヴディフには何日もいたので、その後もブラブラ歩いて、もっと東側にある初期アーリークリスチャンバシリカを見て回ったり、スタジアムをたまたま通りかかって見かけたり、ホテルから見えていたタクシム・テペ(Taksim tepe)や、ブナルジクというロシア人の銅像が立っている丘に上ってみたりとか、色々と町歩きを楽しむことができた。
食事も美味しい町なので、一度くらいであれば立ち寄ってみる価値はあると思うし、プルディンレストランにはまた立ち寄りたい。
個人的には、プロブディフで盗難にあったこともあって、あまりいい思い出のない町ではあるが、そこら辺の私情を挟まずに考えてみると、ちょっと観光をするぐらいの価値は十分にあると思う。
特にソフィアやベリコタルノボに立ち寄るのであれば、そこから陸路で3時間程度かければ簡単に行くことができて、ついでに見るのには丁度いい。
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