マレーシアのリタイアメントビザを取得成功

ペナン

世界4大自由の1つ、
場所の自由の基盤を確かにするために、
日本以外にも、確実に住める国を確保しておきたい。

そんな思いで、ビザを取得することにした。

私は現地で就労するわけではないので
労働者ビザは取れない。

学生ビザもダメ。

かといって、リタイアメントビザも
通常は50歳以上等の年齢制限が・・・

そんな現実がある中、
マレーシアのリタイアメントビザ、MM2Hは年齢制限がない。

30代でも取れてしまう。

そこで、このMM2Hビザを取ることにした。

すでに必要書類の提出等は済んでいて、
いよいよ取得手続きに入ることに。

まずは朝10時にジョホールバル中心部にある
エージェントのオフィスへ。

オフィスの受付
その日の手続きについて、改めて説明を受けた。

・健康保険の加入

・健康診断

・定期預金を組む

この3つがMM2H取得のために必要な手続き。

まずは健康保険。

こちらは1年で225RMだった。

日本円で約6600円。

マレーシア以外の国でも使えるらしいが、
1日にカバーできるのが1,500円程度だったり、
あまり使っても価値はない。

ただ、MM2H取得のために健康保険が必要なので、
一番安いコースに入ることになった。

治療費が高額になった場合だけ
カバーしてくれる保険なら
この機会に入っておきたかったが、
今回の保険は医療費が高額になると
自費負担が大きくなるので意味がない。

あくまでMM2Hの手続きと割り切った。

ちなみに、ジョホールバルに移住している
日本人の人が外部スタッフで働いていて、
通訳をしてくれるので英語がわからない部分も
問題なく手続きできる。

その後の手続も最後まで、
この通訳の人が一緒に来てくれた。

健康保険の手続きが済んだら、
続いて、エージェントの車で病院へ。

こじんまりとした小さな病院。

検査というと採血があるのだろうか?

やはり注射はするのだろうか?

それはあるだろう・・・

だって健康診断だし。

ソワソワした思いを抱えながら向かったのだが、
実際は問診と聴診器によるチェック、血圧測定だけだった。

問診内容も
「糖尿病はないか?」とか
「心臓病は持ってるか?」とか
「五感は全部正常か?」というぐらい。

前項目が紙に欠かれているので、
それを見てイエスかノーか答えるのみ。

かなりざっくりした質問を受け、
軽く聴診器を当て、血圧を測ったら終わった。

採血なし。

注射なし。

所要時間3分。

「この健康診断要るのか?」
という疑問よりも
注射なしの方がうれしい。

別に注射が怖いわけではないが。

いや、本当に。

それから、今度はHSBCへ。

HSBCのロビー
ここでちょっと問題が。

MM2Hの申請要件に、
50歳以下だと1500万円の金融資産を持っていること、
900万円の定期預金をマレーシアの銀行に
入れておくことの2つがある。

資産の証明のため、
あまり預金を移動させるのはまずいようなので、
HSBC香港のお金をそのままにしていた。

そして、銀行でHSBC香港からマレーシアに
送金することになったのだが、
(自分の口座間なのでリアルタイムに反映)
セキュリティデバイスを持ってきていない。

これがないと、送金ができない。

自分の口座同士でも。

結局、一度家に戻って、
セキュリティデバイスを使って送金することに。

送金が終わったのを通訳の人に確認してもらい、
パスポートを預けた。

MM2Hビザはパスポートに貼り付けるため、
翌日の夕方にビザを貼りつけた状態で戻ってくる。

結局手続きは午前中に終わった。

注射なしで。

2時間程度ですべて済んだし、
結局、ビザ取得の手続きで
ジョホールバルから出る必要もなかった。

拍子抜けするほどあっさりと、
手続きを終えることができた。

優秀なエージェントに感謝だ。

一夜明け、
午後五時に再びエージェントのオフィスへ。

エージェントがジョホールバルからクアラルンプールへ行き、
パスポートにビザを貼り付けて戻ってきてくれた。

そのため、申請にあたって
自分でクアラルンプールへ行く必要はない。

片道3時間から4時間かかるので、これは助かる。

今後のパスポート更新や、MM2H自体の更新、
車を免税で輸入・購入できることなど、
ビザ絡みの説明も受けてきた。

マレーシアで生活していると、
様々なサービスでいい加減な業者が多いことを感じる。

そのため、ビザのような重要な案件は安易に任せられない。

しかし、このエージェントは
最初から最後まで対応がしっかりしているし、
日本語で対応してくれるので助かった。

結局、MM2Hの申請手続きがスムーズに進むかどうかは
エージェント次第。

いいエージェントに巡りあえてよかった。

次はフィリピンでビザも取得する予定だが、
それは35歳になってからの話。

まだ3年期間がある。

当面はマレーシアビザを奥の手として持ちながら、
それ以外の国に住むことになる。

まずは、今月のフィリピン移住から。

ビザについては直接お金を生むものでもないので
後回しにしてきたが、
持っていることの安心感は計り知れない。

このことを今回、切実に感じた。

やはり、自分が住める保証のある国を持っておくこと。

これは重要だと思う。

日本は地震等のリスクもある国。

これから先の将来においても、
日本が現在の信用力を保てる保証はない。

そうなった時、ビザなしで住める国はなくなるかもしれない。

そんな時でもビザがあれば、好きなだけ滞在できる国がある。

大きな前進だ。

他国のビザ取得。

5年前には考えたこともなかった。

1年ほど前からようやく考えだしたぐらい。

移住する時にすら考えなかった。

むしろ、1年が過ぎた頃から
イミグレのチェックが厳しくなり、
その頃にようやくビザの必要性を意識したぐらいなので。

それが今では現実として、パスポートにしっかり収まっている。

ただし、ビザはいつでも取れるとは限らない。

多くの国で、経済発展や外国人の確保ができた段階で、
要件を厳しくしたり、ビザ発行を打ち切っている。

現在では50歳未満ではビザがなかなか取れなくなった
タイもその一例と言える。

マレーシアのビザが取れるのも、いつまでかは分からない。

たとえ取得は可能でも、
求められる金融資産や定期預金の額が
引き上げられることもありえる。

あるいは健康診断が厳重になって
注射なしではなくなったりすることも。

追記:MM2Hのハードルが上がる!?

クアラルンプール

リタイアメントビザや永住権というのは、
国が成長していくにつれてハードルが上がったり、
新規の募集を停止したりする事が多い。

過去の例だと、マカオやオーストラリア、ニュージーランド等は
その流れを分かりやすく具現化している。

カナダの投資移民ビザの廃止は少し事情が異なるが、
チャンスがいつまでも続くわけではないことを示す例にはなるだろう。

そして、マレーシアのリタイアメントビザ、MM2Hの場合。

預託金の金額を現状よりも引き上げようという動きがある。

単なる週刊誌のゴシップのような話ではなく、
現職の大臣が公に発言していることを考えると、
実現する可能性は低くない。

それも、一気に6,000万円程度まで引き上げるべきだと
大臣が口にしたのだから驚きを禁じ得ない。

たとえば、隣国タイの場合。

マレーシアよりもタイの方が洗練されているが、
リタイアメントビザの預託金(定期預金)は
わずかに300万円足らず。

現時点でもマレーシアのMM2Hよりずっと安い。

さすがにマレーシアも6,000万円にまでは引き上げないかもしれないが、
仮に半分の3,000万円でも大きな金額。

老後に悠々リタイアと思っていたとしても、
それなりに資産がないと厳しくなってくる。

では、今のうちに取得しておけばいいのか?

残念ながら、そうではない。

というのも、MM2Hは10年更新のビザ。

条件変更が実現すれば、
更新の際に差額分の預託金を入れることを求められる可能性が高い。

もちろん正式にマレーシアの移民局が発表したわけではないので、
実際にどうなるかは分からない。

あくまで推測でしかないが、
何の脈絡もなく既存のリタイアメントビザ取得者に対して
追加の預託金を求めるのは無理があるだろう。

かと言って、
ルールが変更した後ずっと見逃す理由もない。

もっとも妥当と思われる線として、
10年ごとの切り替えのタイミングが考えられる。

そういった危惧もあり、
マレーシアのリタイアメントビザだけではなく、
私はフィリピンで永住権を取得した。

一度はMM2Hを手放そうかと思った時期もあったが、
ひとまずは保留ということに。

取得できた時には嬉しかったが、
情勢は良くない方向に。

さらに、各国を周っているうちに、
私の中ではマレーシアの評価が下がる一方だった。

かつては2年住んだこともあるし、
海外生活の始まりの国でもある。

ただ、不慣れだからこそ気づかなかったこと、
めをつぶれていたこともあったと今は思う。

そうなってきた時に、
MM2Hにかける期待が小さくしぼんでいくのは止められなかった。


【後日談】
大臣の発言から4年、
今のところ預託金の変更の話は現実になっていない。

条件変更の噂はちらほら聞くが、
いきなり数倍に増やすという話は出ていない。

今後の継続性については、
以前に考えていたよりも楽観的なシナリオが
現実味を増してきている。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

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