フィリピンの住みにくいところ6選【マニラ在住記録】


フィリピンではマニラとセブに住んだが、
手放しに住みやすいとは言い難かった。

もちろん悪い面ばかりではなかったし、
移住するメリットもあった。

とは言え、
デメリットの部分も移住前に把握しておくのは大切なので、
今回はあえてフィリピンの住みにくい点を書き出してみた。


とにかくいい加減な国民性


フィリピン人は愛想はいいものの、
事務作業を的確に行う国民性ではないし、
そもそも時間にも契約にもルーズ。

マニラに住み始めた時、
オーナーが入居前に電子レンジを設置するというので
替わりにウォーターサーバーを設置してもらった。

そこまではとどこおりなく進んだが、
ウォーターサーバーの水を供給する業者で
まともなところが見つからない。

最初に使った会社は
3回注文して届くのは1回程度。

時間がずれるというレベルではなく、
翌日になっても届かない。


次に使った会社は容器の返却等の説明がなく、
何度も使ったあとにまとめて容器の返却を求めてきた。

他の会社でも初回の注文で届かなかったり、
英語が通じなかったり・・・。

結局、ウォーターサーバーは無用の長物となり、
コンビニでミネラルウォーターを買ってくるようになった。


作業が適当なのは銀行等でも同じ。

HSBCフィリピンでは再三手続きを間違われ、
ビザの手続きが難航したことも。

日本はもちろん、
これまで住んだマレーシアやタイと比べても
フィリピン人のいい加減さは目立つ。


待ち時間が長い


フィリピン人の時間感覚は日本人と違い、
人を待たせることにも焦りを見せない。

日常生活を効率的に行いたいと思うと、
ストレスがかかる場面が多い。


スーパーのレジで

レジで列ができているのに、
手の空いた店員がレジ係と雑談をして
ただでさえ遅い作業を遅らせる。

レジ係と袋に詰める係が分かれている店が多いが、
それでもタイで一人のレジ係が両方の作業をしている方が
サクサクと進んでいく。

マカティのランドマークのように
やや高級なスーパーでもこれは同じ。

ランドマークの場合、
スーパー以外のフロアで買い物をする場合、
レジに商品を持っていく前に
売り場の担当者を通す必要もある。

ただでさえ人的な遅延が起こりがちな上、
仕組みも無駄に面倒で時間がかかる。


水道代の支払い

私が住んでいるマカティのコンドミニアムでは
メトロバンクで水道代を支払って
コンドミニアムのアドミン(管理室)に領収書を持っていくか、
直接アドミンでの支払いを行う必要がある。

しかし、どちらを選んでも
アドミンの作業が亀のように遅い。

そのうえ向こうの手続きが間違っていたという理由で
後日呼び出されたことも一度ではない。

毎月行きたくもないアドミンで
時間を無駄にするのは地味にストレスを感じる。

住みにくさに直結する問題なので、
契約期間満了時にこの部屋を退去することは
迷わずに決まった。


治安の問題で生活圏が限られる


フィリピンは地域によって
治安の差が激しい傾向がある。

これはマニラやセブの中でも言えることで、
マニラならマカティやグローバルシティ、オルティガス等の
限られた範囲が外国人にとって
それなりに安心できるエリア。

マニラに住んでいても大半の地域は無縁か、
タクシーで通り過ぎるだけ。

安全に配慮して暮せば
おのずと生活圏は限られてしまう。


移動に気を使う


先程の治安とも関連してくるが、
フィリピンでは基本的にタクシー移動をすることが多い。

マカティ内で徒歩で出かけることはあるが、
あくまで安全な場所に限定される。

それ以外の地域なら、
たとえ歩いてすぐの距離でも
事件に巻き込まれるリスクを小さくするために
タクシーを拾う。

そのタクシーの運転者が
面倒なことを言ってくるリスクも覚悟しながら。


さらにマニラは世界でも有数に渋滞がひどい街のため、
この点も移動の際には懸念事項。

特に朝と夕方のラッシュ時には
タクシーより徒歩の方が早いこともしばしば。


電車もあるにはあるが安全とは言えないため、
外国人の移動手段としては利用しづらい。

マカティは徒歩圏内なら住みやすいエリアだが、
より広い範囲を行動圏にしたい場合にはマニラは厳しい。


洗濯物が干せない

これはフィリピンの中でも一部のエリアの話で、
日本人も多く住むマカティのようなエリアは
景観保護のためにベランダに洗濯物を干せない。

外から見えなければ問題ないという扱いなので
低い物干しなら許容される場合もあるが、
かなり制限される。

住みにくいというほどではないが、
部屋干しが基本というのは少々不快。

なお、実際に警察が取り締まっているようで、
私の部屋にコンドミニアムの警備員がやってきて、
「警察がベランダの洗濯物の件で来ている」と言い出した。

うちでは干していなかったので周囲を確認したら、
下の階で洗濯物を干していた。

警察が現実に動いているので、
形ばかりの条例というわけでもないらしい。


あやしげな日本人が多い

フィリピンには世界中の困窮邦人の約半数が集まっていたり、
日本人を騙す詐欺まがいの商売をしている人がいたり、
移住前から悪い噂を色々聞いていた。

そのため、マニラに移住してからは
むやみに人脈を広げたりすることは避けるようになった。

信頼できる人からの紹介以外では
なるべく人に会わないようにしたが、
一歩間違えるとトラブルに巻き込まれるため
日本人同士での警戒が必要というのは残念なところ。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼント
することにした。


電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ

電子書籍のプレゼントページへ



よく読まれている記事