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サバイバル能力を持つ人は強いのか


もし仮にこれから3か月間無人島に放置されたとして、十分に生き延びられる可能性がある人は、どれだけいるだろうか。

どのような状況でも生き残れるサバイバル能力を持っている人は、一見すると強靭な生命力を持っているようにも見える。

現実問題として考えた時に、現代社会において無人島に行くようなことは普通はないし、誰もいない樹海に放置されるといったことも、通常は起こり得ない。

しかしながら、一見すると仮に経済破たんが国を襲ったり、あるいは個人として仕事を失って所得や資産が無くなった場合であっても生き延びられるという意味でのサバイバル能力は、かなりプラスに働くようにも見える。

しかし、これも一長一短なところがあって、例えば自宅が無くなったとしても都会でどこかに住もうと思うのであれば、結局は縄張り争いもあるわけなので、個人が誰もいない場所で一人で生き延びる能力とはまた違ったスキルが必要になる。

そもそも経済的に破綻しないために、ということで考えるのであれば、真っ先に身に付けるべきなのは経済力や独立して仕事をしていく力であって、それは雑草を食べる力とか、ライターやマッチを使わずに火をおこす技術であるとか、毒のないきのこを見分けるスキルとか、そういったところではないはず。

火おこしをして喜ばれるのはせいぜいキャンプの場面くらいで、そういった場面であってもチャッカマン等を持っている方がはるかに重宝する。

ある意味で言えば、ライター等を使わずに火をおこすのは、一発芸の類のものとしてしか役に立たないので、そういった能力を磨く暇があるのであれば、現代社会に即した力を身に着けた方がはるかに現実的。

ただし、生物として過酷な環境でも生き抜く生命力を持っているのは、それだけで自信になるし、結局自信のある人の方が交渉ごとにおいて強く出られる分だけ有利に働くという側面はある。

そういった意味で言うと、例えば学生の間に無人島で一週間過ごしてみる経験をするとか、そういったことはプラスに働くのかもしれない。


コモディティ化を避けるために

そもそも無人島で暮らした時期があること自体が話のネタになるし、何のエピソードも持っていない人に比べれば、人間的な深みも出てくる。

最近感じているのは、多くの人が画一的な体験をして同じような感想を持ち、結果としてロボットのように大量生産型になってしまっているということ。

日本のような多様性のある商品やサービスを提供している国であっても、このような傾向がみられるのは非常にもったいない。

現代社会を生き延びるということで言えば、どのようにして自分ならではの価値を生み出すかが鍵になるし、その意味で言えば、言い古された言葉ではあるが個性を磨くことが必要になる。

逆に言えばコモディティ化は必死になってでも避けるべき落とし穴であって、間違っても喜んで迎合するようなものではない。

そうしたことで言うと、有事の際にも自分はどのような環境下であっても生き延びることが出来るだけの力を持っていることは、ある種のその人の特異性の裏付けになるのかもしれない。

そう考えてみると、サバイバル能力として極端に言えば虫を食べられるとか、そういった能力を獲得するのも、あながち捨てたものではないとも考えられる。

もっとも、個人的には虫を食べる体験は絶対にしたくないとは思っているが。



種としての優位性という自信

サバイバル能力が現代人にも役立つとすれば、それは生物の種としての自信の部分だろう。

たとえばビジネスシーンにおいても、相手から殴られる心配がない場面にも関わらず、背が高くてマッチョ体型な相手だと威圧感を覚える。

ふざけたことをしてはいけないというプレッシャーを感じるし、相手が無茶を言ってきた時に対抗するのには、普段よりも精神力を使う。

こうした生物として、動物としての対抗心や粗野な競争心は、人間のDNAにインプットされたままなので、オフィス街での仕事には無縁と切り捨てることはできない。

事実、身長の高さは有能であるという評価と強い相関関係にあることが、調査によって証明されている。

アメリカの研究だったが、大統領や上場企業のCEOを調べると、明らかに平均よりも身長が高い。

こうした生物としての生存力は、潜在意識の中で自信や相手への評価として刷り込まれている。

そう考えると、あながち不要な能力として切り捨てるわけにもいかない。

言ってみれば、人間力を上げるための手段の一環として、サバイバル能力を高めることは有効な手段ではないかと。

特に男性の場合には。

ただし、どのようなスキルが求められるかは、想定するシチュエーションに影響を受ける。

例えば東京に住んでいる人の有事を考えるのであれば、人がごった返した中での生き残りスキルが必要。

対人スキル、つまりコミュニケーション等の協力もあれば、敵対した相手から身を守るスキルも必要になるかもしれない。

逆に田舎暮らしをしているのであれば、人間との関わりよりも自然との関係の部分でのサバイバル能力が重視されるだろうから、それこそ食材の確保等が優先されるだろう。


サバイバルへの興味と戸惑い


一時期、生き残りをテーマにした取り組みをしてみようかと思った時期がある。

それこそ田舎に行って、食べられる食材を確保する方法とか、火おこしとか、サバイバル術の一環としての調理法を学べるような機会を探そうかと思っていた。

ただし、植物という側面で考える限り、地域ごとに植生が異なるため、私のように世界中を飛び回っていると、特定地域の植生に適応しても意味がない。

その結論にたどりついて取りやめにした。

しかしながら、普段はビジネスを行う際に生き残るという、生物の本能とはかけ離れたところにいるし、お金の不安もなくなったので、ある意味のうのうと生きている状態。

たまには本能を刺激するためにサバイバル能力を高めてみるのも、日常では得られないような五感の刺激があって面白い気がしている。



大切なことを

どんな仕事をするか、どこに住むか、誰と付き合うか?

本当はすべてあなた自身が決めることなのに、
現実の世界ではそれが許されない。

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