台中が台湾移住の最有力候補になった理由


台湾の中でも台中は移住先として大きな魅力を感じた。

元々は台北・高雄を今後住む場所の有力候補としつつ、
せっかくなので主要都市を縦断して
他にも候補地がないかを見ながら南下することにした。

その途中で見つけたのが台中で、
住みやすさという面で無視できない。


台湾人が住みたがる街

元々、台中は台湾人がもっとも住みたい街に挙げる街。

一人あたりの緑地面積の広さや
穏やかな気候が特徴とされている。

台湾は九州程の広さしかないが、
エリアによって気候にはだいぶ差がある。

北部の台北は雨が多く、
南部の高雄や台南は夏に暑くなりすぎる。

対して中部の台中は降雨量が年間を通して少なめで、
真夏の暑さも南部ほどにはひどくならない。

1年中過ごしやすい場所として評価されている。


地形や気流によって予想以上に気候の差があるのは
ベトナムでも体験済み。

あの国は南北に長細いのでより顕著だったが、
2月のホーチミンは東南アジアらしく蒸し暑く、
バンコクやシンガポールと変わらない。

しかし、中部のフエや北部のハノイは
ちょっとした薄手のコートが欲しくなるぐらいに肌寒かった。

涼しいを少々通り過ぎたぐらいの気温で、
東京の10月から11月にかけての体感温度ぐらい。


こうした違いを考慮すると、
台湾に移住する場合にも街選びは重要。

特に私の場合は雨が嫌いなので、
わざわざ家賃が高くて降水量の多い台北は考えものかもしれない。


不動産会社で話を聞いてみた

台中では不動産会社を訪問して話を聞いてみた。

今回は台南や高雄も視察したかったので、
そのまま内見まではせずに条件を色々確認する目的で。

日本人が100世帯ほど住んでいるコンドミニアムの話を聞いたり、
坪数や家賃の話も聞くことができたが、
やはり台北の半分程度。

台中に移住すれば、生活コストは相当安くなる。

なにしろ食費は外食しても安い国なので、
いわゆるエンゲル係数は放っておいても低くなる。

和食レストランなら1,000円程度しても、
小吃と呼ばれるローカルフードなら大抵は500円以内。

平均したら300円代か400円代だろう。

肉圓や筒仔米糕、牛肉麺、大腸包小腸等の
現地料理も口に合った。

さっぱりした料理が多くてヘルシーなので、
マレーシアに住んでいた頃のように
飽きてしまうリスクは小さいだろう。


そうなると、家賃代が移住後の生活費の大半の費用となる。

その意味でも、
人口が密集する大都市、台北を避けて
台中を選択するというのは1つの選択肢。


他の国にも意外に飛びやすい

香港エクスプレスからの風景
やはり台北や高雄に比べ、
台中は飛行機に乗る時に面倒という印象があった。

わざわざ台北の郊外にある台湾桃園国際空港まで
出向いていくのはなかなか面倒。

しかし、香港や中国の諸都市であれば
台中の空港からも直行便が出ている。

北京や上海に行きたいとは思わないが、
香港なら今でも年に何度か訪れている。

そう考えると、
案外利便性が高い街なのかもしれない。


ただし、日本やフィリピンといった
他の近隣諸国に行く場合には、やはり台中は不利。

その場合は経由便に乗るか、
陸路で台北へ移動してから直行便に乗ることになる。


台中移住のデメリット

市内のビル群
とは言え、1つの街がユートピアなわけもなく、
台中にもいまいちなところもある。

たとえば、台湾の中では緑が多いと言われているが、
空気がきれいかと問われれば首を傾げることになる。

何しろ台中も田舎なわけではなく、
多くの車やバイクがひっきりなしに通っている街。

排気ガスによる大気汚染は小さくない。

台北に比べれば空気はきれいだが、
いわゆる高原や草原の清々しい空気というイメージではない。


市内交通が不便

交通の不便さも台中と台南に共通した事情。

逆に言えば、台湾の4大都市の中でも
上記2つの街だけにMRT(地下鉄)が通っていない。

バスはあるものの、
やはり外国人移住者にとっては便利とは言い難い。

地下鉄の方が駅の場所も、行き先も理解しやすいし、
雨が降っても待っている間に濡れない。


タクシーがどうかと言えば、
台北に比べると悪質なドライバーは少なく
比較的平和とされているものの、
手放しに安全だと言える水準でもない。

これは海外では普通のことなので、
別に台中が特別危険という話ではない。

先進国であっても
タクシーはトラブルの温床ということが多々あるので、
むしろ日本が安全すぎて特殊な部類に入る。

台湾のタクシーがかつて住んだマレーシアよりも
格段に安全なのは間違いない。

とは言え、それしか足がないというのは、
台中に移住する上で気にかかる点となる。


現実的に移住を検討することに

ビザや食事の面においては、
課題がないのは理解できている。

しかし、上記のようなデメリットがあるのも事実。

それでも、数ヶ月後には台湾に住む可能性が高くなってきた。

今回改めて視察に来る前は、
タイか台湾となる可能性が濃厚だったが、
現状は台湾が有利に傾いている。

ただし、その場合もどの街で暮らすかという問題はあり、
台中に移住する以外にも、
水辺の美しい古都台南も見逃せないし、
高雄も可能性として十分考える余地がある。


こうなってくると、
いっそのこと1年契約で部屋を借りるのを中止して、
airbnbを通して民泊で月単位の契約をし、
それぞれの街を楽しむ手もある。

今回は80日以上かけて台湾を縦断中だが、
それをもっと長くしたイメージで。

ビザの関係で途中で何度か出国しつつ、
時々別の街に移動して暮らすのも面白い。

台北の北部にある北投温泉で
ちょっとした湯治生活をしてみるのも良さそう。


思いがけず住みやすい街がいくつも見つかり、
嬉しい迷いが生じている。

ひとまず当面は訪れる国・街が決まっているので、
それらを周りながら台中に移住するかどうか、
どのような形で住宅を確保するかを検討していきたい。


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