中国は表向きには認めていないが国交は開いているし、台湾(中華民国)のパスポートで中国へ旅行に行くことも認可している。
国と表現されたり、地域と表現されたり、国際政治の上ではややこしいポジションではあるものの、実質的には国と同じ扱いと考えていいだろう。
ひるがえって香港は英国から返還されてから、その爪痕を逆手に取って利用するように、中国の中の特別行政区として扱われている。
マカオと同様に一国二制度で運営され、香港と中国の間にはパスポートコントロールも存在しているという不思議な状況。
たとえば日本国内では、たとえ離島であっても別の国のような扱いにはならないし、パスポートにスタンプも押されない。
沖縄に行く時にパスポートの提示を求められたり、四国だけ別枠などということは考えられない。
しかし、香港はそのような扱いを受けている。
この台湾と香港を移住先として、居住環境で比較するとどうか?
台湾と香港の国民性
まず国民性ということで言えば、中国本土よりも香港の方がマイルドで、台湾はさらに親日で穏やかになる印象。やはり深センと陸続きで接しているだけに、香港はその影響を受けざるをえない部分はある。
ただ、実際に香港から深センにいざ移動すると、悪い意味でのギャップを感じる。
あまりにも人の態度が粗暴であるという意味で。
それに比べると、香港は世界的に見てもマナーが悪いわけでもなく、それなりに住み心地も良さそうだし、台湾はそれ以上。
生活費の特徴
コストの面で見ると、生活費のうち、どちらも交通費や食費は安く、家賃だけが突出している印象。東京都と同じぐらいの面積しかない香港の方が、よりこの傾向は強く、ホテル代も同様。
たとえばバンコクで一泊12,000円のホテルなら、香港は3万円弱、台北だと16,000〜17,000円、高雄だと13,000円程度が相場だろうか。
エンゲル係数はどちらの街も低くなるので、とにかく家賃が鍵になる。
広い家に手頃な家賃で済みたければ、台湾の地方、たとえば台中や台南を選ぶのが妥当だろう。
どちらも海が近かったり、地下鉄によって市内交通が便利なのは共通(台湾だと台北や高雄の場合)。
中国文化圏であることも含め、共通点も相違点もあるが、個人的には住むなら台湾、マネーリテラシーを高めるために投資の勉強や情報収集をするなら香港という使い分けをしている。
住環境と学習環境では性質が異なるので、どちらも最終的には一長一短だが、ロングステイなら台湾、特に台中や高雄が気になる街となっている。
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