不意に視界の端を何か黒っぽい塊が、さっと素早く横切ったような感じがした。
公園なので人も多いし、鳩もいる。
不思議とカラスは見かけないが、外からは車やバイクの音もするし、特に気に留めてはいなかった。
しかし、ふとした瞬間に木に張り付いたなつかしいフォルムを察知した。
それがリスだった。
台湾にリスがいるとは知らなかったが、日本にもいるぐらいなので、特段不可解ということもない。
個人的には初めてリスと戯れたのがロンドンのケンジストンガーデンで、近年だとバンクーバーやトロント、オタワといったカナダの街だったため、なんとなく寒冷地に生息するという認識もあったが、色々種類もいるのだろう。
シマリスだったか、何かのリスは冬眠するぐらいだから、寒いところを棲家にしているリスがいるのは間違いないが、バンコクやチェンマイでも月に1度ぐらいはリスの姿を発見することを考えれば、南方も彼らの生息可能なテリトリーということになる。
台北の二二八和平公園ではリスが木登りをしたり、枝の間を飛び移ったり、むさぼるように木の実を頬張っているのをほほえましく眺めただけだった。
台南でもリスと再会
それから1ヶ月半程がたち、移住先としての下見も兼ねて台南まで高速バスや自強号で南下していた。そこでたまたま通りがかった孔子廟の緑地帯にも、リスがいた。
こちらは人に慣れ親しんでいるようで、ヒマワリの種を手のひらから食べさせることもできる。
私も挑戦したが、ドキドキする体験だった。
いくら愛らしい姿のリスも、野生の前歯の鋭さは軽視できない。
リスがその気になれば、手のひらの肉ぐらいは簡単に歯で突き刺すことができるだろう。
そんな不安はよそに、器用にひまわりの種だけを咥えて、彼らは離れていく。
自然と人間世界の中間のような公園で、彼らはたくましく暮らしていた。
台南の孔子廟には、近くの素食(ベジタリアン)レストランの玄米が美味しかったこともあり、たびたび通りかかっていた。
また台南を訪れる際には、リスとの再会を楽しみにして訪問したい。
ちなみに、古都台南ではネクストアート台南といったイベントもあるので、イベントに合わせて訪れるのもいいかもしれない。
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