チェンマイ滞在中、タピオカ入りの飲み物にはまってしまった。

タピオカ入りのお茶はタイであれば各地で見かけるもので、バンコクでも頻繁に目にしていた。
このタピオカはパールと表現されることが多いようで、もちもちとした食感がクセになる。
しかしながら砂糖や甘味料を制限するために甘い飲み物を飲むのをやめた私としては、あまり気が進まないものでもあった。
このパールと呼ばれるタピオカは、台湾スイーツにも入っており、そこで好物になっていたのだが、しばらく食べる機会がなかった。
特に劇的なきっかけがあったわけではないが、チェンマイでたまたま気まぐれにタピオカ入りのロイヤルミルクティーを飲んだら、熱が再燃した。
そこからは2日に1度ぐらいは飲んでいたのだが、砂糖を気にしてMon chou chou(モンシュシュ)では100%の果汁ジュースにタピオカをトッピングしてもらったりもしたが、なぜか店員さんに笑われるし、実際ミスマッチだった。


飲んでみたらわかったが、タピオカ自体が多少甘くなっていて、にんじんやりんご、パイナップルなどのフルーツジュースとは相性が悪い。
そこで、ミルクティーやグリーンティーはそのままにして、タピオカをたっぷりと楽しめるように、トッピングで量を追加してもらい、通常のに2倍にしてもらった。
これでタピオカの単位あたりの砂糖の量を半分にできるかと思いきや、氷が邪魔になってしまう。
タピオカはストローで吸い込むのだが意外に難易度が高い。
結局決定的な解決策は見つからないまま、チェンマイを去る日がやってきた。
それから台北にきているのだが、こちらでも似たようなドリンクが売られている。
というよりもむしろこの手の飲み物は、台湾発祥なのではないかと思う。
タイと台湾で比較した場合、若干台湾の方が甘さ控えめが感じがする。
もしかすると年中気温が高いタイの方が糖分を必要としているためかもしれない。
実際隣国のマレーシアは多くの飲み物が甘ったるく、肥満もひどい。
そう考えると南国特有の事情により、味覚が影響を受けている可能性はできない。
また、台湾にはお茶屋がとにかく多く、氷の量や甘さも指定できるのが通常のため、健康的になっている。

バンコクでも甘さを指定できる店が増えてきたが、このあたりは台湾が先行している印象。
ここまでの話をすべてひっくり返すようで気が引けるが、台北に来て思うのはやはりタピオカは飲み物と一緒に飲むよりも、台湾スイーツの一部として食べる方が個人的には好みに合っている。
台湾風のかき氷や仙草ゼリーなどにのっているタピオカは、食感が他と違っていて強力なアクセントになる。

最近では日々、台北では台湾スイーツを食べ歩いているが、そこら辺の屋台で食べてもおいしいし、庄頭豆花担や愛玉之夢遊仙草のような有名店ももちろん絶品なものを出してくれる。
大阪ではないが食い倒れの街と表現しても差しつかえないほどに食の楽しみが豊富な街だ。
そして、台北も安全な街として知られるが、タイ、バンコクの治安も同様に良好。
このあたりも意外に共通点が多かったりする。