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旅行者にとってベトナムの良いところは3つある


フエ

今回ベトナム縦断の旅をして、改めて旅行者にとってこの国の良いところはどこなのか考えてみた。

この5年程、東南アジアを中心に旅をしながらホテル暮らしをしたり、時にはコンドミニアムを借りたり、フィリピンでは永住権を取ったりしながら暮らしてきたが、ベトナムはなかなか魅力的な国の1つ。

では、実際にはどういった良いところがあるのか、他の国との比較もしながら見ていこうと思う。

古都と大都市の二面性

ホイアン
旅行者にとってベトナムで人気の地域の1つが中部で、フエやホイアンがそれに該当する。

空路を利用する場合にはフエのフバイ空港を使う人もいるが、ホイアンに行くにはダナンの方が近く、ダナン空港を利用する人が多い。

私の場合は今回、ホーチミンからフエに直接飛び、それからダナンに陸路で移動した。

フエは落ち着いた街で、ホテルが密集している新市街や、観光地の目玉となる旧市街の部分はそれなりに交通量もあって、空気のきれいな田舎や田園風景とはいかないが、ハノイやホーチミンのような大都市に比べるとゆったりと時間が流れているし、比較的空気もきれい。

この辺りでのんびりと滞在をしたいと思ったので、ベトナムのビザの制度も調べてみたが、今回のようにノービザで入国すると15日しかいられないのに対し、観光ビザを事前に取っておけば3か月滞在できる。

これならフエやホイアンといった古都を堪能するにも、十分な時間が確保できる。

もっとも、純粋に観光ということで考えれば、どちらの街も1日あれば十分なので、わざわざ3か月も費やす必要はないのだが、のんびりと暮すように旅をしたいので、そうなると15日だと慌ただしい移動になってしまう。


一方、ハノイやホーチミンは大都市だが、ホーチミンはタンソンニャット国際空港から市内までのアクセスが良く、車で15分から20分程度。

渋滞にさえ巻き込まれなければスムーズに移動ができる。

さらに外国人の旅行者や移住者も多いため、外国人向けのサービスやレストラン、バー等も数多く進出しており、一通りの生活の利便性は確保されている。

正直なところ、ホーチミンやハノイとバンコクを比較した場合であれば、明らかにバンコクの方が便利さや治安、選択肢の多様性や遊びの幅といったものは上だが、そこそこに整っているという意味ではベトナムも悪くはない。

個人的に惹き付けられているのはフエやホイアンといった古都だが、ホーチミンもそれなりには快適に暮らせそうな街だし、ハノイは空港から市内までが遠いという大きな問題はあるが、訪問前のイメージよりはずっと楽しい街だった。

そして、南部のホーチミン、中部のフエやホイアン、北部のハノイで、伝統料理の傾向がそれぞれ違う。

共通して言えるのは、ベトナム料理は比較的食べやすく、タイ料理と比べると辛くないものが多い。

マレーシア料理と比べると油っぽくなく、癖が少なくて食べやすいのが特徴。

外国人向けに和食レストランやイタリアン、その他の洋食もあるので、食べるのに困ることはない。

ここら辺は、旅行者の多い街であれば、それに対応した環境となっているので心強いところ。

ホテル代、物価が安い

ハノイのホテル
ベトナムも東南アジアの国なので、物価が安いのは良いところだが、周辺諸国と比べた場合、特に際立っているのはホテル代の安さ。

例えば、クアラルンプールは東南アジアの中でもホテルの価格が比較的手頃と言われることが多いが、ホーチミンで7000円出せば、クアラルンプールの1万円のホテルに泊まれるイメージ。

さらに言えば、もっとホテル代の安いフエやホイアンであれば、5000円で同レベルのサービスや部屋の広さ、内装のホテルに宿泊することができる。

例えば、大まかな物価で言えば、タイやマレーシア、フィリピンといった国とベトナムを旅行する場合の差は小さく、どこも大きな違いはない。

マレーシアだけ少々人件費が高いのでマッサージ代は上がるものの、食費等に関して言えばどこも似たり寄ったり。

しかしながら、ホテル代という旅行者にとって大きな負担となる項目が安いのは、旅行者にとって良いところと言える。

穏やかな季節の変化

ホイアンの獅子のモニュメント
東南アジアというと、基本的に年中無休で常夏というのが一般的なイメージだが、ベトナムに関しては、中部や北部ならはっきりとした気温の変化がある。

北部のハノイが冬の時期には最も寒くなり、最高気温でも20度ぐらいになってくる。

寒い日だと15度ということもあり、東京や北海道の真冬には比べるべくもないが、東南アジアの中で言えば驚くほど寒い。

実際、ベトナムを訪れるまで、このような情報は得ていなかったので、現地に行って驚いた。

中部のフエやホイアンは、ハノイに比べるとそこまで寒くはならないが、それでも日によっては最高気温が17度といった日もあったし、街中で普通にコートやジャケットが売られているのも東南アジアではレアな光景だった。

何しろ、近隣のタイやマレーシアの場合、どの月を見ても最高気温が30度を下回ることはほぼなく、寒い国に旅行に行くためのコートは売っているものの、あくまでも一部のショッピングモール等にそういった店が入っているだけで、街中で頻繁に目にすることはない。

それだけベトナムの北部や中部の冬は寒いということだが、最高気温が20度というのは、快適に過ごしやすく、むしろ30度を超えているよりも街歩きにはよほど適している。

夏場であれば、ベトナムも最高気温がどの街も30度を超えてくるので、暑いのが好きなのであれば7月や8月といった夏の時期に行けばいいし、涼しい方が良ければ秋から冬にかけて行くことができる。

もっとも、11月や12月は雨が多い時期になってしまうので、そういったことを考えると、年が明けて以降の時期が涼しくて、なおかつ雨量も少なく狙い目だろう。

こういったはっきりとした季節が存在するのは、東南アジアの中ではレアで、ヒマラヤからの寒気が入ってくることも影響してこのような気候になっている。

東京の場合、冬は徹底的に寒く最高気温が0度に近くなるし、北海道や東北地方のような北国では氷点下までいったりすることもあるが、ベトナムにおいては北部のハノイであってもそこまで寒くなることはないし、あくまでも緩やかな季節の変動なので体にも優しい。

涼しい時期があるのは、東南アジアの他の国では見られない、ベトナムならではの良いところとなっている。


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執筆者、伊田武蔵
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