セブシティで住まいを持ってきた。
![セブシティの自宅](https://ijuusya.com/uuIMG_3081.jpg)
また、投資家としての視察を通して
家賃相場や物件価格も観察してきた。
そこから得られた現地での
現実的な住宅事情を今回は解説していく。
現地の人の月収は無関係
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フィリピンは物価が安い国として有名で、
平均的な月収は4,000ペソ〜9,000ペソ(1万円〜2万円)とされる。
それでも生活できているので、
日本人が住むには生活費が安く済むと考えられがち。
ただし、ここには落とし穴がある。
まず、所得の低い層のフィリピン人は
一人暮らしをすることが滅多にない。
基本的には家族で暮らしているし、
その人数が3人や4人ではなく、
大家族になることが多い。
結果、一人あたりのコストが下がるので
生活できている側面がある。
また、OFWと呼ばれる海外へ出稼ぎに出ている人が
常時国民の10%程度おり、
そこからの仕送りで家計が成り立っていることもしばしば。
こうしてフィリピン人は生活を支えているが、
日本人が同じことをするのは困難だろう。
安全が確保された家か?
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もう1つ問題なのは、
住まいに関してはセキュリティーを兼ねているということ。
日本経済が弱体化していたり、
オーストラリアや北米より
給与水準がすっかり低くなっているとは言え、
フィリピン人から見ると日本人はお金を持っているイメージがある。
実際、セブのアヤラモールでは
日本人男性をターゲットに声をかける
若い女性たちの姿をしばしば見かけた。
手段が昏睡強盗や美人局のような犯罪なのか、
もっと時間をかけてお金を無心する気なのかは不明だが、
目的はお金なのだろう。
このような状況にあるフィリピンで
家賃の低い家に住むとどうなるか?
当然、犯罪に巻き込まれるリスクが高まる。
マニラでもセブでも、
外国人が暮らせる物件となると
24時間体制で入り口に警備員がいるコンドミニアム。
あるいは入居者世帯しか入れないように
集落全体を壁で囲って入り口に警備員を立たせている戸建て。
後者はビレッジと呼ばれることがある。
いくら一軒一軒のセキュリティーを高めても
フィリピンではおのずと限界がある。
銃社会なので、
警備員がいなければ侵入を確実に防ぐのは不可能。
そこで、一定の範囲を外界から遮断して
ビレッジとしてデベロッパーが開発している。
たとえば、マニラではアヤラ・アラバン・ビレッジが有名。
コンドミニアムに比べると、
戸建ての方が家賃面では負担が大きくなる。
では、安全なコンドミニアムに住む場合、
家賃はいくらぐらいか?
外国人向け物件の家賃水準
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マニラにあるマカティ市の場合、
月に6万円程度から。
この場合、スタジオタイプ(1DK)の狭い部屋で
立地もいまいちな場合が多い。
つまり、東京の一等地よりはずっと安いが、
日本で地方に住む場合よりも割高。
マニラでもマカティやグローバルシティではなく、
もう少し治安の悪いエリアなら家賃は下がる。
ただし、利便性や安全度が下がるのは考えもの。
セブはもう少し安く、
比較的家賃が安いマンダウエの場合で、
家賃が4万円程度から。
マンダウエはマクタン国際空港と
セブシティを結ぶエリアに当たる。
日本人が多く住むエリアであるセブシティは
マンダウエよりもさらに家賃相場は上がる。
共有施設は充実している事が多い
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日本とフィリピンでは住まいの機能が違うので、
一概に家賃の金額だけでの比較はできない。
たとえば、私が住んだマカティのコンドミニアムは
プール、ジム、ビリヤード台、卓球台、ダーツが完備。
すべて無料で利用できるようになっていた。
入り口にはコンシェルジュと警備員が常駐していたし、
そうした環境を考えると日本よりも割安。
要は家賃の絶対額、
あるいは生活費の絶対額を抑えたいのか?
コストパフォーマンスを上げたいのか?
この違いが大きくなるだろう。
とにかくお金を節約して安全に暮らしたいなら、
わざわざフィリピンに来るよりも
日本の地方に住まいを構える方が得策。
海外まで出てきても、
かなり不便な場所まで行かなければ格安での暮らしはできない。
しかも、そういった場所は外国人が目立つので、
安全性にも問題がある。
もちろん英語が通じる人の割合も下がる。
フィリピン人は英語が得意と言われるが、
やはり教育水準が一定以上の人の話。
まったく英語が通じない人も多い。
東南アジアの他の国、
たとえばタイやベトナムに比べれば
たしかに英語を話せる人は多いものの、
そこにも限界がある。
あまり外国人が来ない地方に行けば、なおさら。
こうしたことを考えると、
ある程度家賃を出せないと
フィリピンで快適な家を確保するのは
難しいと考えた方がいいだろう。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
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日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼントすることにした。
![](https://ijuusya.com/immigrate-book.jpg)
電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ。
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