タイランドエリートカードが信用できない




タイに住む方法の一つとして、タイランドエリートカードを取得するという方法がある。

こちらは本来は、富裕層向けのサービスで、エリートという言葉が使われていることからも、ちょっとしたエグゼクティブ向けに、発行されている制度であるということがわかる。

一時期は販売が終了していたが、復活していたこともあり、この制度にはさっそく注目してみた。

というのも、現在タイに移住しようとしても、ビザの要件というのはかなり厳しく、50歳以上であれば、リタイアメントビザを容易に取れることができるが、それ以外で言えば、現地で起業をするにしても、日本人1人に対して、タイ人を4人ほど雇用しなければいけないし、マレーシアのように一定の金額を資本金として積んでおけば、赤字でもビザが取れるというほど条件が緩くもない。

そういったことを考えてみると、タイランドエリートカードを取って、バンコクやチェンマイ、プーケット、アユタヤ、パタヤ等の町に住む権利を切り開くというのは、一つの方法となる。

タイランドエリートカードにはいくつかの制度があって、一般会員の場合だと、200万バーツ、今現在のレートで言うと、700万円程度を支払うことになり、5年間有効なマルチプルビザを取得することができる。

こちらが、20年分の権利ということになり、更に複数の得点が付いてくる。

元々、タイランドエリートカードというのは、ビザそのもののことではなくて、ビザも含めた総合的なシステムとなるので、空港の入国審査において、優先的に手続きを受けられたりとか、空港でVIP待遇が待っていたり、自宅やホテルに対して、国際便を使った時に、リムジンで送迎をしてくれるとか、指定のスパでのマッサージや、ゴルフ場の利用が、それぞれ年に24回まで無料でできるとか、年に1回健康診断を無料で受けられるとか、こういった特典がある。

200万バーツのまとまったお金以外に、年会費としては、2万バーツが必要だとか、カードを紛失した場合には、再発行費として4千バーツ必要とか、そういったところにも費用がかかる。

また要件として、20歳以上であることが要求されるので、日本で言う未成年の場合には、タイランドエリートカードを取得することはできない。

他にも、過去に破産宣告をしているとか、精神障害を持っているとか、犯罪歴がある場合も断られることもある。

一般会員以外にも、タイランドエリートカードに用意されているシステムとして、まずは家族会員がある。

こちらは100万バーツで手に入れることができて、年会費も1万バーツということで、一般会員の半額ということになっている。

基本的に、内容についても、一般会員に準じるものであって、5年間のマルチプルビザを20年分使うことができたりとか、入国審査での優先があるとか、そういったところは共通しているが、スパでのマッサージやゴルフ場のラウンドは、年10回に制限されている。

また、こちらは当然ながら一般会員の家族であることが、要件となっている。

三つ目は不動産保有会員というもので、こちらも家族会員と同様、100万バーツで購入することができるが、年会費は一般会員と同様に2万バーツになっている。

こちらにはスパやゴルフ場の利用は付いていない。

また、時価で250万バーツ以上の不動産を保有していることが必要で、期間中に売却してしまった場合には、資格を喪失することになる。

これ以外にも、準会員資格として、 タイランドイージーアクセスというものがあるが、こちらは期間がエリートカードの1/4で5年間。

そして金額も1/4で50万バーツとなっている。

イージーアクセスについては、色々と考慮するべきこともあるので、別の記事で改めて取り扱うこととする。


20年も本当に継続するのか?

タイランドエリートカードの場合、20年間が有効期限となっているが、そうなってくると、その期間を無事にまっとうできるかどうかという問題も出てくる。

特にタイの場合、正常不安定なところもあって、軍がクーデターを起こしたりするぐらいなので、国が定めた制度を無効にしてしまうということも、全く可能性として有りないとは言えない。

当然ながら、過去に費用を支払わせたものを、そきゅう的に無効にするというのは、国の信用とか対面にも関わることなので、そう簡単にタイ政府としても、実行するとは思えないが、「」の通貨危機のように、国難に瀕した場合に、何が起こるかわからない。

また、軍がクーデターを起こして、一時的に政権を握っているようなタイミングで、そういった非常事態であることを口実にエリートカードの効力を未来において、破棄するとか、そういった可能性もなくはないので、この辺りについては、私はかなり慎重に考えている。

しかも20年という期間を考えると、途中からは、リタイアメントビザを取得できる年齢になることもあり、必ずしもタイランドエリートカードの効力が十分に発揮されるとは言えないところがあり、そういった意味でも、タイに移住する為の方法としては、イージーアクセスの方が妥当ではないかというのが、個人的な考え。


リタイアメントビザのハードルが低いという事実

タイは世界的に見ても、リタイアメントビザを年齢要件さえ満たせば、簡単に取得できる国となっている。

例えば、80万バーツ以上をタイ国内の銀行に預金するとか、毎月の収入として6万5千バーツ、日本円にするとだいたい23万円程度収入があるとか、あるいは預金と収入の合計として、80万バーツ程度になるとか、そういった要件を満たしておけばよい。

ちなみに80万バーツというのが、だいたい290万円ぐらいになる。

これは世界的に見ても、取得の容易さという点では最上位レベル。

つまり50歳以上になれば、わざわざタイランドエリートカードやイージーアクセスを取らなくても、移住のためにはリタイアメントビザを取るだけでいいわけなので、年齢によってはこの点も考慮する必要がある。

もちろんエリートカードの方が様々な特典が付いてくるという事実があるが、スパやゴルフ場をわざわざ特典として、無料で使うことに意義があるのかどうかという点もかなりの疑問。

使う時だけ、実際にお金を出した方が自由度が高まるし、結局のところ、賢い選択ができるのではないかという気がしている。


ただしエリートカードには魅力的のある特典も

頻繁にタイと他の国を行き来する場合には、入国審査がかなりの障害となる。

特に、バンコクの スワンナプーム国際空港の場合、空港としてはもうすでに受け入れられる容量が一杯という感があり、入国審査にしても、下手をすると1時間ほど待たされたという話もある。

私は幸い、これまで入国審査が混み合っていても、目の前で新しいカウンターが開いて、すぐにそちらで手続きをしてもらえたりとか、そういったことで15分以上待たされたことはないが、これはむしろ例外的な話で、スワンナプーム国際空港においては、長蛇の列に並ばなければいけないということも多々ある。

しかしながらタイランドエリートカードを持つことによって、優先手続きを受けることができ、この待ち時間が解消される。

ちなみにもう一つのバンコクの空港である、ドムワン空港の場合は、エアアジアやノックエアー等の、一部のLCCを中心とした航空便しか発着しないということで、スワンナプームに比べると、元々入国審査で待たされる時間というのは、短い傾向にある。

以前にはこういった入国審査の優先手続きの権利を旅行代理店で、購入することもできたのだが、今現在はそれができなくなっているので、その意味で言うと、無駄な時間を使わないという意味で、タイランドエリートカードの価値は存在する。

尚、空港からの無料送迎サービスについては、あまり意味がないのではないかと思う。

タイにおいては、タクシーが多数あるので、空港で普通に拾うことはできるし、バンコクであれば市内まで走っても1000円程度。

更に言えば、バンコクに限れば、スワンナプーム国際空港からは、エアポートリンクという電車が出ているし、ドンマン空港にしても、近くのチットロムというBTSやMRTの駅までバスが出ているので、そこまでバス、またはタクシーで移動し、後は市内まで電車でアクセスをするということもできるので、あえてリムジンで出迎えてもらう必要がない。

又、国際便にしか適用されない為、バンコクからプーケットに行くとか、プーケットからチェンマイに行くとか、そういった時には適応されないといった制限もある。

こういったことを総合的に考えてみると、タイランドエリートカードの魅力というのは、かなり限定的だと判断した。

特に20年間の継続性というところに疑問が残るところから、エリートカードの取得は見送って、イージーアクセスについて、取得するかどうか検討するというところに絞ることに決めた。



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執筆者、伊田武蔵
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