海外で働きたいと思っていたわけではないが、移住してしまった



別に海外で働きたいという願望があったわけでもないのに、
30歳になる目前でマレーシアに移住した。

もちろん、リタイアメントしようというわけではない。

MM2Hというリタイアメントビザは取ったが。

では、職はどうしたかといえば、
私の場合は少し特殊な事情があったのでどうもしていない。

現地でサラリーマンとして働きたいとか、
起業したいという気持ちは全くなかったので。

元々日本でも個人事業をしていたので、
それを続けているだけとなる。

別に社員やバイトを雇っているわけでもないので、
私さえ海外に移住すればそれで問題ない。

正直、どこに住んでいても関係ないので。

これが店舗ビジネスだったりすれば、
海外で働きたいと思っても難しくなる。

既存の店はどうするかという問題もあるし、
他国で出店となると法規制や商習慣の違い、取引先の開拓等の
様々な頭の痛い問題が噴出する。

私の場合はインターネット上での集客や販売代行の仕事なので、
そういった問題はない。

どの国に住んでいても同じビジネスを継続できる。

さすがにネットがつながらない環境では困るが、
マレーシアはネットが街中のカフェやレストランでも使える。

そのため、別に海外で働きたかったわけではなく、
あくまで住環境を変えてみたかっただけ。

そして、マレーシアにも飽きたので、
2年住んだ段階でフィリピンに移住してきた。

別に海外を転々としても差し支えないので、
今後もこうした暮らしを続けるつもり。

自由に住む場所を選べるという感覚は、
サラリーマン時代には持っていなかった。

何しろ通勤できる圏内に住まないと
職場に行けないわけなので。

勤めていた会社は海外支店なんてなかったので、
他の国で働きたいと思ってもかなうことはない。

別に駐在員になりたいとも思っていなかったが、
心のどこかで日本を出てみたいという気持ちもあった。

独立して3年ほどたち、
ビジネスがうまくいって安心した時、
何だか退屈になっていることを感じた。

このままつつがなく生活していければ、
毎日のパワハラに悩んでいたサラリーマン時代よりは
ずっと幸せなのは間違いない。

しかし、それも退屈に感じ始めた。

独立してから仕事は楽しくなったので、
今後も働きたいという気持ちはあった。

そして、海外に住んでみたいという気持ちも。

その2つの感情が矛盾せずに両立できると気づいたので、
とりあえずビザがなくても移住できるマレーシアに行った。

海外移住にどんな手続きが必要かもよく分からず、
いまいち現実感が伴わなかったが、
新しい生活は刺激に満ちていた。

もう日本で暮らすことは当面考えていない。

いつか戻る日が来るかもしれないが、
あまりにもぼんやりしていてビジョンとしては見えない。

あくまで可能性の1つ。

どちらかと言えば、
正式にビザを取ったマレーシアに戻って
再び暮らし始める可能性のほうがはるかに高い。

そのくらいの感覚になった。

海外で働きたいという人に会ったり、
あるいは現地で就労した人の話を聞くこともあった。

ただ、彼らは給料が良いわけではなく(駐在員は除く)、
あくまでサラリーマンなので自由でもない。

日本のように法的・社会的な監視の目もないので
過酷な労働環境に置かれている人もいる。

そうした事実も認識しておいたほうがいいのではないかと思う。

サラリーマンを続けるという
これまでの延長線上に目標を設定する人がどうしても多いものの、
その前提を疑ってみる思考も必要。

切り捨てていた可能性が、
意外に問題を根本から解決してくれることもあるのだから。

海外で働くことに無限の可能性があるなんて
ただの幻想でしかない。

少なくても成功して儲かるのは経営者であって、
従業員ではない。

文化も習慣も違う国で仕事を進めるのは大変だし、
見ていると苦労も多い。

そんな現実を知らずに日本を脱出しても、
期待が裏切られるのではないかと思ってしまう。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼント
することにした。


電子書籍の目次等も掲載しているので、
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