自分らしく生きるのを止めてからオリジナルな人生になった


かつての私は自分らしく生きるとか、
自己実現のようなものは全て捨てた。

求めたものはシンプルで、苦痛のない人生だった。

当時は会社でのパワハラがひどく、
実際に私以前に同じ部署から次々に退職者が出ていた。

そのために常にマンパワー不足という悪循環にも陥っている会社で、
とにかく辞めたいという一心で副業を始めた。



会社を、さらには会社員を辞めて生きるというのが
当時の私の何よりの目標。

当然、自分らしく暮らしていくことなんて二の次だったし、
そもそも自分らしさのイメージもなかった。

ただ休日は自宅で副業に励むだけ。


独立後も自宅とその周辺に活動範囲は限られていた。

ごく普通よりもシンプルな、
というよりも簡素で空虚な生活だったのではないかと思う。

それでも満足だった。

苦痛を感じずに生きていくことができるようになったのだから。



ただし、人間というのは贅沢なもので、
一度は満足しても同じ状態が続くと停滞に不満を持つようになる。

私も次の展開を求め、
ひとまずマレーシアに移住してみた。

それから周辺国へ次々に旅をして、
行動範囲は飛躍的に広がった。

移住前の海外旅行歴が1回であることを考えると、
年間10都市以上を訪れたのはかなりのペース。

マレーシアで2年が経過した後、
今度はフィリピンに移住した。


世界のどこにいてもできる仕事であったのが幸いして、
このような一見無茶に見える行動が可能になっている。

ここまでは海外移住をしたということで、
ちょっと変わった人生ぐらいだったと思う。

駐在員でも留学でもワーキングホリデーでも老後の移住でもないので、
その点は若干特異ではあったが、あくまでそのくらいだった。


そして、海外移住が自分らしく生きることだとも思わない。

国際感覚が豊かなわけでもないし、
語学力も英語が少し出来る程度。

マレー語やタガログ語(フィリピンの主要言語)はまったく分からないし、
覚えようと思ったことすらない。

別に現地のコミュニティーに溶け込むわけでもなく、
交友関係は限られた友人のみ。

いわゆる海外派という感じはしない。



ただ、その後に始めた非定住生活まで含めて、
30代になって自分らしさが見えてきた。

私の場合、色々なものを抱え込んで生きていくよりも、
身軽でシンプルな人生に惹かれる。

だから会社で働くような人間関係に縛られるスタイルは向かないし、
逆に個人でビジネスを続けていくのが性に合っている。

また、持ち物を極力減らしてホテルを訪ね歩く生活が可能になった。

沢山の物に囲まれて暮らしたければ、
自宅なしの非定住生活なんて不可能なので。


この8ヶ月で15カ国を訪れたが、
こうして場所を変えていく生活は刺激的。

最初はマレーシア、タイ、香港、インドネシア等の東南アジアへ行き、
南下してオーストラリアのシドニーやメルボルン、ケアンズも訪れた。

ヨーロッパに場所を移してからは、
イギリス、アイルランド、ポルトガル、スペインと西側から始め、
東欧ポーランドに飛んでスロバキア、チェコ、ドイツと続いた。

そこからカナダに移動し、アメリカも含め北米を横断中。

こうした生活が自分らしいと思えるようになったが、
数年前には考えてもいなかったこと。



たしかに20代前半の頃、
世界を周りながら生きたいと思ったことはある。

しかし、それは若者なら一度ぐらいは思うもので、
特別珍しい感情ではないはず。

私も特別に激しい情熱を燃やしていたわけではなく、
会社勤めで忘れ去ってしまっていた。



それを自分らしい生き方と呼ぶのはおこがましい気もするが、
今となっては他の道が思い浮かばない。

日本に戻って、どこかの街でじっと暮らす生活も想像できなくなった。

一生を海外で過ごすかは不明だが、
向こう数年のうちに日本に拠点を戻すつもりはない。

最初から燃え盛るような情熱があったわけではないが、
結果として自分の道ははっきり定まった。

生涯を非定住生活に捧げるという意味ではなくて、
自由に居心地の良い場所で生きていくという意味で。



頑なに外国のみを対象にするつもりもないので、
住みやすそうに感じれば日本国内も候補になる。

逆に海外でも候補から外れる国は多数ある。

というより、実質的な選択肢に含まれる国の方が限られる。

それらの国へ時にホテル暮らしで、
時に部屋を借りて定住する形で住んでいく。

こんな生き方が自分らしい道らしい。



思いがけないところに答えがあったことは驚きだが、
衣食住のうち住まいにこだわるというのも、
特に違和感はないのかもしれない。

私の場合は、選択肢の幅が一般的な日本人よりも広かっただけ。

結果として得られた可能性の広がりは膨大なものだったが、
それを利用しない手はない。

今後も多くの国を訪れ、深堀りしていくことになるだろう。



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執筆者、伊田武蔵
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