マレーシアにベストシーズンがない理由を現地移住者が暴露

ペナン
旅行に来る人に、
マレーシアのベストシーズンを聞かれることがある。

クアラルンプールやペナン、マラッカ等、
旅行先としても移住先としても人気の街がいくつかあるので
現地在住者として質問を受けるのは理解できる。

ただ、この質問はかなり困惑するところで、
避けるべき時期である雨季を答えるぐらいしかできない。

基本的に年間を通して
大きくは気候が変わらない国なので。


その意味でマレーシアはベストシーズンのない国と言える。

ヨーロッパなら6月後半〜8月までがハイシーズンだが、
気温がほぼ一定のマレーシアでは
冬と夏のような大きな差がない。

では、避けておくといい時期がいつかと言えば、
10月から12月、できれば2月頃まで。

この時期は雨季に当たるため、
観光に行こうと思っても難しいところ。


雨季の雨の特徴

雨季に降る雨はスコールのような豪雨ではなく、
シトシトと降り続ける事が多い。

乾季においては短時間に集中して降ることが多いのに対し、
年末には1日中降り続くこともある。

傘を差していれば気にならないとか、
車中心の移動なので問題ないという場合には
雨季にマレーシアに来るのもあり。

むしろ、この時期は涼しいので。

ペナンのようにビーチリゾートに行くなら
さすがに雨季は避けたほうがいいにしても、
クアラルンプールやマラッカなら
考えようによってはあり。

ただし、雨が苦にならない人の話なので、
やはり一般論としては避けた方がいい季節だろう。


最高気温や最低気温は年中変わらないものの、
雨の日と晴れの日ではぜんぜん違うのが
赤道に近いマレーシアの特徴。

その意味で、雨は悪いことばかりではない。

気温を下げてくれる清涼剤と考えるのなら、
年末はかえって好都合と考えることもできる。


こうして考えると、
ますますベストシーズンの概念が消えていく(笑)。

四季がある国ではないので、
真夏と真冬の間に大きな差があるとか、
そういうことではない。


雪原と灼熱のビーチの対比もないし、
基本的にはどの時期に来ても似たような状態。

その前提で考えると、
休みの取れる時期に旅行に来たらいいのではないかと。


ただし、雨が嫌なら10月から年末は避けるのが無難。

年が明けたあたりから、
体感的にも明らかに雨の日が減っていくので。


激しいスコールは年中降る

雨の中仕事をする人
年間を通してスコールはあるが、
雨足が強いほどに早く止む。

バケツをひっくり返したような雨になることもあるが、
時間に余裕があるなら観光は中断して
屋内で過ごすのが快適だと思う。

映画館やカフェ、ボーリング場、ショッピング、マッサージなど
街中なら色々と揃っているので。

首都のクアラルンプールなら、
特に室内での時間つぶしはしやすい。

マレーシアを代表するショッピングモール、パビリオンに行ったり、
ブキビンタンでマッサージを受けたり。

以前はインビ駅直結のタイムズスクエアで
アーチェリーをやってみたこともある。

特に興味があったわけではないのに
アーチェリーを体験できたのは、
考えようによっては雨のおかげ。

このタイムズスクエアは
最上階(屋上ではなく室内)に
ちょっとした遊園地まで設置されていた。

タイムズスクエアの遊園地

反対にマラッカやペナンは
雨天でも楽しめるスポットが少ない。

基本的には観光をするなら屋外の街歩きがメインなので、
カフェで時間を潰したりするだけで
退屈な時間を過ごすことになりがち。

ペナンやランカウイの場合、
雨が降ると水の透明度も落ちて海水が濁るので
ますます行った甲斐がなくなってしまう。


暇つぶしの手段が何もない場所で降られた時には、
ご愁傷様としか・・・。

強いて言えば、タクシーを拾うことだが、
本当に勢いの強いスコールだと
タクシーに乗るまでの一瞬でずぶ濡れになるので、
屋根の下から動けなくなる。

しかもタクシーがメーターを使うことは少なく、
豪雨が降っていることで足元を見て
普段以上の金額を提示してきたりする。

そのため、雨に濡れて車内に乗り込んでも、
あまりに不当な金額で移動するか、
また雨の中を通って屋根のあるところへ戻るか、
進むも戻るも気の進まない二択を迫られる。

これがマレーシアの現実。

タクシーの運転手の気性の荒さや悪質さは
世界有数の国なので。

これは移住してみるまで予想していなかったことだった。


乾季でもスコールと無縁ではない

ベストシーズンとなる乾季であっても、
スコールは健在。

日本で言うゲリラ豪雨並みの雨が
季節を問わず年中いつでも降る。


雨が必ずしもマイナスかというと、
何日も日照りが続くと目に見えて体感気温が上がり、
日陰でも肌がヒリヒリするほどになる。

その意味では、
雨もマレーシア在住者にとっては必要だったりもする。

本当に暑い時には、
100メートルほど歩くだけでも汗だくになり、
ぐったりしてしまうので。

南国で無理は禁物なので、
適宜休みながら観光をする余裕は持ちたいところ。


移住して慣れているつもりでも、
時には暑さにやられそうになるレベルなので、
旅行で来た人にとっては温度差の分だけなおさら。

水分補給は熱中症予防の基本としても、
それだけで乗り切れるほどマレーシアの日差しは
生やさしいものではない。


ベストシーズンがないのを良い方に考えてみると


色々書いてきたが、
マレーシアはベストシーズンがないと言っても、
逆に考えればいつ来てもいいということ。
(雨季はお勧めはしないが)

その意味では気楽に来れるのではないかと。

ウユニ塩湖のように、
時期を外すと台なしということはないので。


日本からはエアアジアも出ているし、
移動のハードルは随分下がった。

エアアジアを使えば、
クアラルンプール国際空港までは安くで移動できる。

空港から市内までは
KLIAエキスプレスという電車で30分ほど。

このあたりの移動のインフラは
この数年で徐々に整ってきている。


マレー系、中華系、インド系の入り混じる
身近な多民族国家を見てみるのも面白いと思う。

新興国の勢いを知りたいならクアラルンプールがあるし、
ビーチリゾートならペナンやコタキナバルがある。

残念ながらペナンの海はきれいではないが・・・。

きれいな海を求めるなら、
ペナンからランカウイ島まで足を延ばした方がいい。

そして、いくらランカウイへ行っても、
雨が降った後は海の透明度は下がる。

これは世界共通の事実で、
雨の中でも海に入れると思って雨季に行っても、
水が濁っていてがっかりすることになりかねない。

海外のビーチリゾート感を満喫するには、
天気を味方につけることは必須。

同じ島の同じ海岸でも、
天候によって光の反射も
水の濁り具合もまったく違うので。


あとはオランダの風景を残すマラッカなど、
観光する価値のある街はマレーシアにはいくつかある。

色々回ってみてもいいかもしれない。


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