ゆっくり生きるために自宅を捨てた




しばらくゆっくり生きることを目的に、
自宅を持たない生活を始めることにした。

路上にダンボールを敷いて暮らす、という話ではなくて、
ホテルを転々とするという意味合いで。



日本での生活からは3年以上前に離れている。

別に大した理由があったわけではなく、
仕事も独立していたし場所にとらわれないので、
そんな変化もいいかと思っただけ。

ビジネスは軌道に乗っていたものの、
退屈していた部分があったのも事実なので。



ぼんやりとマレーシアに住み始めてから、
お国柄でゆっくりした生き方が身についていった。

特に最初の3ヶ月ぐらいは、
気候の変化のためか眠くて仕方なかった。

真冬の2月の日本を脱出した先は、
昼寝をしてもまだ眠くなるという環境。


とは言え、マレーシアの片田舎に住んだため、
さすがに暇すぎた。

やることもなく、それこそ仕事をするだけになっていく。


ということで、今度は大都会マニラへ移住。

ゆっくり生きることもできれば、
遊びまわることもできる環境に。

結果として分かったのは、
私は慌ただしく活動するよりは、
のんびりと過ごしたいということ。


ただし、一箇所にとどまると退屈する。

わがままな話だと自分でも思う(苦笑)。



この問題を解決するために、自宅を引き払うことにした。

途中経過を省略しすぎて意味が分からないと思うので補足すると、
1年単位で一箇所に定住するとヒマを持て余すことが
これまでの経験で分かった。

ただし、海外のコンドミニアムの多くは、
1年以上の契約期間になる。

それ以下の滞在が可能なホテルコンドミニアムもあるものの、
宿泊費はホテルと大差ない。

だったらホテルの方が宿泊予定を自由に立てられるし、
申し込みも簡単。

アゴダやHotels.com経由で予約するか、
実際に足を運んで受付で言えばいいだけなので。



ということで、自宅を引き払ってホテル暮らしをし、
各国を周ることにした。

一見すると、ゆっくり生きるという趣旨から外れているかもしれない。

しかし、退屈しない範囲でのんびりするという意味では、
このスタイルがベストなように考えられた。


これ以上色々な国に移住するとなれば、
ビザの手続きだけでも面倒。

ゴチャゴチャした手続きをするよりも、
観光ビザもしくはビザなしで入国し、
各地で過ごす方が気楽でリラックスできる。



ということで、
バンコクやジャカルタで期限ギリギリの30日滞在したりしつつ、
旅行らしく観光に行くこともあまりなく
ゆっくりと過ごしている。

今後はヨーロッパに行くので、
向こうでは小さな村でのんびりするのもいいと思って楽しみにしている。

アジアの場合、
マレーシアの2年でローカルフードに飽きたために
外国人が訪れないような場所は食事が困る。

ローカルフードしかないので。

これは田舎だけではなく、中堅都市でも。


事実、マレーシアで人口が第3位のイポーでは
和食どころか洋食の店すらほとんどなかった。

そんな街でも、美食の都とうたわれているのだが・・・。



その点、ヨーロッパなら小さな街でも洋食があるので、
食べるものに困ることはない。

シェンゲン協定の関係で、
ヨーロッパのほとんどの国の合計滞在日数が90日以内と
ゆっくり生きるというには短すぎるものの、
あせらずいくつかの国を周るぐらいはできる。

訪れることのできなかった国は、
また半年たって入国できるようになったら
再び訪れればいい。


村での暮らしは経験したことがないので、
しばらく滞在するだけでも面白い。

エコの村とか、そういうテーマのある場所に行ってもいいだろうし、
ぶらり途中下車の旅さながらに気分だけで決めてもいい。

かつてリスボン近郊で適当なところで鉄道を降り、
フラフラ歩き回ったことがある。

あの時は数時間後にはリスボンに戻っていたが、
そんな制約すらないのも面白い。



ゆっくり生きているだけでも、
こうした変化を遂げていければ退屈しない。

初めての街でなければ、
積極的に観光に時間を割く必要もないし、
そこでの暮らしを楽しむだけでいい。

そんな気持ちで過ごせるようになったのは、ありがたい話。

サラリーマンの頃には海外に行くことすら考えられなかった。


それが30代で自宅すら引き払ってこんな生活をすることになるとは。

ただし、日本居住者じゃなくなり、
さらには家もなくなったことで社会的信用は下がる一方(笑)。


追記:世界をゆっくり周った結果

上記の記事を書いてから時間が過ぎ、
また思うところがあったので追加で書いてみることにした。

マニラのコンドミニアムを引き払い、
各国を転々としながらホテル暮らしを始めたわけだが、
それから世界一周をした。

別に急ぎ足で周ったわけではなく、
予定も満足に決めずにゆっくり1つ1つの街に滞在した。


タイのようにビザなしの期限ギリギリまで
滞在した国もある。

ヨーロッパは国ごとではなく、
大部分が加盟しているシェンゲン圏が
1つの国のようにみなされるが、
滞在期限が90日のところ、87日滞在した。

ゆっくり周ろうとすると、
どうしてもビザの期限は意識せざるをえない。

特に好きな国の場合には。


ヨーロッパからは北米を周り、陸路と空路を織り交ぜて
西へ西へと進んで行った。

そして西海岸のバンクーバーからマニラへ飛び、
ひとまず世界一周は幕を閉じた。

こんな生き方があるとは自分でも意外だったが、
その後もホテル暮らしは続いた。


駆け足で観光をする旅ではなく、
自分のありかたを見つめながら各地で暮らす。

ゆっくり生きることを優先しながら、
できるだけ頻繁に移動しないようにした。

予定もガチガチに固めず、
気の向くままに動ける体制を維持した。

ヨーロッパのように入国時に
出国用のフライトチケットが求められる場合には、
そのためのチケットだけ予約しておいて、
その間の期間は自由気ままに移動した。

実際、ヨーロッパに期限ギリギリまで滞在したのは
世界一周の翌年も含めて2回あったが、
どちらも最後に帳尻合わせをするだけで、
途中のルートも滞在日数も分からないまま終盤に突入した。


アジアでも、当初は2泊の予定で訪れたパングラオ島に、
結局1ヶ月半滞在していたこともある。

あらかじめ取っていたクアラルンプール行きの航空券は
破棄したが惜しくはなかった。

居心地の良い島でゆっくりしている方が
価値が高いに決まっているのだから。


こうして各地でのんびりした後、
久しぶりに部屋を借りて住んでみることにした。

場所はセブ。

久しぶりに自宅や居住国がある生活に戻るというのに、
何だかホテル暮らしの延長戦のような感覚がある。

セブでは掃除の業者に来てもらうことにしたので、
掃除をする必要はない。

洗濯もランドリー業者に出すし、
食事も朝食以外は外食。

家事は相変わらずしなくていいため、
ゆっくり暮らしながらも自分の仕事に専念できる。

理想的な生き方だと思う。

あくせく働くわけではなく、
価値を感じる仕事を選びながら生活していくこと。

そしてその時にいたい場所で暮らしていくこと。

余計なポリシーは持ちたくないが、
この2点は今後も手放せそうもない。



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執筆者、伊田武蔵
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