元々はイギリスを基点に作られた銀行なので、当然といえば当然な話ではあるが、こうしてみてみると、本当に世界中に広がっているのがわかる。
タイを含め、いくつかの国からは撤退しているものの、アジア各国にもHSBCは点在しているし、オーストラリアにも存在した。
そして、ヨーロッパの中でも北西の果てにやってきて、こうしていくつも支店が健在であることを見ると、「世界中のローカル銀行」というフレーズは、あながち誇張ではないように感じる。
もっとも、そうは言っても日本からはすでに撤退してしまったし、私が開設する予定でいたタイからもなくなってしまった。
そういった意味で言うと、本当の意味で世界各地にあるわけではないし、むしろ拠点となるいくつかの国では存在しなくなってしまったので、その辺は若干不便なところではあるものの、世界中に支店が散らばっているのは事実。
そして、アイルランドでも、口座開設をしようかどうか考えた。
アイルランドでの口座開設に意味はあるか?
イングランドの場合は、通貨がポンドであるため、わざわざそこで口座を開設してもおそらく使い道がない。それに対して、どこかのヨーロッパの国の中で口座を開設しておくことによって、ユーロを余計な手数料を取られずに引き出せるのではないかと思ったため。
まず、アイルランド人以外の非居住者にも門戸を開いているのか、口座開設の条件にビザの保持等がないかといった問題もある。
しかしながら考えてみると、HSBC香港の口座を持っているわけで、そこにユーロを貯めておいて、HSBC香港のカードを使って引き出しても同じことなのではないかという仮説が成り立った。
これについてはまだ追及していないのでよくわからないところではあるものの、例えば、アイルランドで口座を開設して、ベルギーで引き落とす場合と、香港の口座からカードで引き落とす場合であれば、手数料等はほぼ変わらないのではないかと推測できる。
そうであれば、わざわざこれ以上あちこちの国に口座を持って、管理を煩雑にする必要もない。
そもそもATMカード等を増やしていくことは、盗難のリスクも増えるわけだし、今のように色々な国を旅している身としては危険度が増してしまう。
そう考えてみると、あえてヨーロッパのどこかの国でHSBCの口座を開設する意味はないと判断した。
アメリカのHSBCのように、明確な意図があるのであれば話は変わってくるが、ヨーロッパにおいては、ただ単にユーロを安くで引き落としたいという程度の意思しかない。
さらに言えば、ヨーロッパではクレジットカードを使える店が多いので、なかなか現金が減っていかない。
実際、私がアイルランドに来てから、一度もユーロを引き落としていないところからも、それは証明されている。
元々150ユーロ程度は前回来た時に残っていた分として手元にあって、結局今はそれが70ユーロぐらいに減っているだけ。
アイルランドとポルトガルで、合計してすでに2週間以上は経っているので、いかに現金が減らないかがわかる。
そう考えてみると、そもそもユーロを引き落とす機会が非常に少ないので、わざわざ口座を開設しなくても、このままでいいのではないかと思い始めている。
この件に関しては、詳細を調べた上で、また再び詳しい情報をアップするかもしれない。
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