「ジョホールバルは治安が悪い」
こんな言葉が、まことしやかにささやかれていた。たしかに、かつてはマレーシアでもっとも危険だったらしい。ただ、現在はイスカンダルプロジェクトと呼ばれる国家事業も動き、治安は急激に良くなっている。
ジョホールバルの治安の改善の度合いがわかるエピソードを、1つお届けしたいと思う。コンドミニアムには、エレベーターの前や各棟の入り口に掲示板がある。私の住んでいるコンドミニアムの掲示板に、ある日防犯のための注意喚起がされていた。
というのは、靴泥棒が出たらしい。防犯カメラの画像も掲載されており、注意するようにという警告と、情報募集の旨が書いてあった。
ちなみに、ジョホールバルでは通常のドアの外に鉄格子状のドアがある。これはコンドミニアムでも、一般家庭でも同じ。そして、この内側の扉の外、鉄格子の中に置いていた靴が盗まれたらしい。
見方を変えれば、簡単に手を入れられるスペースに靴を置いておけるほど治安がいいわけだし、たかが靴泥棒の話題が取り上げられるほど平和ということになる。ジョホールバルが危険地帯なら、こんな事件は些細な出来事として受け流されていただろう。
コンドミニアムに靴泥棒が出ただけで話題になる。これがジョホールバルの現在の治安の良さを物語っているのではないだろうか。
ただし、日本人を狙った強盗も報告されているため、あくまで以前よりは改善されたというのが正確なニュアンス。隙を見せながら歩いても大丈夫というレベルの安全度ではないので、その点は誤解のないように強調しておきたい。トラブルに巻き込まれても大変なので。
事実、パーマスジャヤ地区で知人の社員が強盗の被害に遭い、手のひらをナイフで切りつけられた。金品のみの被害なら保険でもカバーできるし、仮に無保険でもよほど切羽詰まっていない限りどうにかなる。
しかし、身の危険を感じ、実際に怪我までしたとなれば被害は大きい。心理的な面での影響も懸念されるところで、こうした出来事がきっかけでマレーシアで暮らすのを断念することにもなりかねない。
日本にいる時よりは危険で、かつてよりは安全になったのがジョホールバルの治安。また、イスカンダル計画の成否によって治安が左右される予感もあるので、一方的に安全な方向に今後も移行していくかは疑わしいところ。
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