2年でアジア20都市以上を旅しても、ロストバゲージは一度もなかった。
海外に移住してから各国を旅する友人が増えたが、
やはり彼らからも聞いたことがない。
預け入れた荷物が紛失したり、
全然別の空港に届いてしまうというのは
どうもヨーロッパやアメリカで多いらしい。
アジアの場合、
管理がいい加減なイメージがあるが
実際はロストバゲージの話を聞くことがない。
原因の1つとしては、
エリアが限られているので乗り継ぎが少なく、
乗り継ぎの際に荷物が別の便に間違って乗せられることが
少ないことが挙げられる。
特に乗り継ぎ時間が短いと、
ロストバゲージが起きる原因になるという。
そして、アジアは先進国に比べていい加減なイメージだが、
どのみちヨーロッパや北米でも空港職員の仕事は大雑把。
それは荷物の取り扱いにも言えることで、
人の荷物を放り投げるのは当たり前だし
先進国ならきめ細やかというわけでもない。
日本は先進国だから丁寧というわけではなくて、
むしろ日本だけが特殊と思ったほうがいい。
そうなると、人の面で言えばアジアもヨーロッパも
ロストバゲージが起こる確率は大差ないはず。
あとは単純に環境の問題になってくるだろう。
乗継便が増えるほどにロストバゲージの確率は上がるので、
直行便に比べるとリスクは上がる。
特に着陸から次の便の離陸までの時間がないと
その確率がさらに上がってしまうことに。
対策としては、
ネームタグを付けておくということがあるらしい。
私はそこまでしたことがないが、
ロストバゲージで行方不明になった荷物でも、
名前や連絡先、便名を書いておけば
持ち主が分かる。
それでもミスの隠蔽で処分されるリスクはありそうだが、
たしかに手元に戻ってくる確率は上がりそう。
究極的なロストバゲージの対策としては、
そもそも荷物を預け入れないこと。
手荷物で持ち込めるギリギリの大きさのスーツケースでも、
意外に多くの荷物を入れることができる。
旅慣れた人ほど荷物は少ないものなので、
そっちを目指すというのも1つの手。
私の友人のあるビジネスマスターは、
海外に行くときも小さなカバンしか持って行かない。
ちょっとそこまで出かけてくる、ぐらいの雰囲気で
国境を越えてやって来る。
そして着替えは現地調達して、
来た時と同じバッグしか持たずに帰っていく。
かなり極端な例ではあるが、
荷物が少ないと身軽になるので体力的にも楽になって
メリットは決して小さくない。
特に物価の安い国に行く場合には、
現地調達というのは1つの方法。
私もバンコクに行くような時には、
行きは最低限の荷物だけを持って行って
現地で服や靴を買うことにしている。
バンコクは物価が安いので、
そこで購入して持ち帰るとちょうどいいので。
帰りは荷物が増えるので、
履いていった靴は捨てて新しいものに変えたりもしてきた。
特に靴はかさばるので。
荷物を小さくまとめて機内に持ち込めば、
ロストバゲージは確実に起こらない。
持ち込んだ手荷物を飛行機の中に置き忘れたら意味がないが、
それさえなければ紛失のリスクはなくなる。
【追記】
某航空会社の乗客が撮った映像がYouTubeにアップされ、
注目を集めた。
というのも、預かり荷物を2階か3階ほどの高さから
次々に下に放り投げているのが映っていたから。
荷物の取り扱いの荒さは広く知られているにしても、
さすがにあの映像はひどかった。
ロストバゲージの確率がどうという以前の問題で、
航空会社に荷物を預けるリスクを感じざるをえない。
1つにまとめずに、バックパックと手持ちのバッグとか、
分散することでノーチェックで持ち込めることもあるので、
そうした手段を講じるのも1つの手段になると思う。
アジアでもヨーロッパでも、
日本のように丁寧に運搬してくれるような国は基本的にない。
飛行機の荷物にしても、
海外配送で物を送ってもらう場合でも同様。
マレーシアの移住仲間が引っ越しの際に送ったダンボールは、
10個以上あったのにまともな状態で届いたのは1つだけ。
なぜかダンボールから袋に移し替えられたものすらあったという。
無事に届く確率は10%程度ということになる。
それが許容されている文化の国の人達を相手に文句を言っても、
解決する見込みは小さい。
ロストバゲージばかりではなく、
こうしたリスクもあることを理解しておく必要がある
万が一荷物がなくなったら
荷物をどうしても機内持ち込みの大きさ・重さに圧縮できず預入荷物に出すことになった場合、
ロストバゲージを完全に避ける方法はない。
万が一の時には、航空会社との交渉はもちろん必要。
他の国に行ってしまう場合でも、
旅先まで送ってくれることも多い。
また、日数に応じて補償を受けられる場合もある。
このあたりは航空会社によって対応が違うので、
ケースバイケースでいくしかない。
一つ言えるのは、
海外では強く自己主張しないといけないということ。
弱い態度を見せるとつけこまれることが多々ある。
これはネゴシエーションの文化のある欧米圏だけではなく、
だらしない対応の多い東南アジアでも同じ。
適当な職員ほど、
とりあえず対応不可と言ってみたりする。
その時に言いなりになってはいけない。
英語が苦手で言葉に詰まるなら、
日本語で文句を言って、引き下がらない意思を見せるのも大切。
ただし、空港には警察や警備員も多いので、
怒鳴るのは得策ではない。
余計な第三者を介入させる隙を作るのは面倒が増える。
そして、クレジットカードに寄っては
海外旅行保険の一部として
手荷物の遅延や紛失の費用を補償してくれる場合も。
事前に内容を把握しているのがベストではあるものの、
急なロストバゲージについて
細則まで把握していないことの方が多いはず。
この場合、
速やかにクレジットカード会社に問い合わせて
確認しておく必要がある。
保険の内容によって、
カバーしてくれる範囲がまちまちなので、
荷物が遅延なのか紛失なのかによっても話が変わってくる。
旅行保険の付いたクレジットカードを
複数持っていれば補償の可能性は上がるので、
カードの複数持ちはこの意味でもメリットがある。
ただし、旅費の一部(航空券等)を
そのカードで支払った場合だけ保険適用といった具合に
制限が厳しいカードもあるので要注意。
無条件で保険適用になる場合ばかりではないので、
この点はあらかじめ把握しておきたい。
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