タイ人の気質・性格の特徴。親日の国の現実とは?

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ワットロンクン
タイ人の性格や気質について、
今回はまとめておこうと思う。

一般に穏やかで親日の国と言われるが、
実際のところどうなのか?

それが今回のテーマ。


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微笑みの国の背景

タイ人と言えばにこやかで、
微笑みの国と呼ばれるのは一度訪れた人なら納得のはず。

私もバンコクには回数もわからないほど訪れてきたし、
タイランドエリートを取得して移住し、
現在は2つ目のコンドミニアムに住んでいる。


他にもチェンマイ・チェンライ・アユタヤ・プーケット等を訪れ、
やはり周辺諸国と比べても性格の違いを感じる。

もっとも対照的な隣国はマレーシアだろう。

マレーシアには2年住んでいたこともあるが、
人当たりの良さ、柔らかさという部分で
圧倒的にタイの方が居心地の良さを感じる。

その背景には、
タイでは怒るのを良しとしない文化がある。

元々の気質というだけでは、
当然ながら周辺国よりも穏やかな理由にならない。

そもそもマレーシアとは同じ民族なので、
文化的な違いが大きな原因になっていることは容易に予想がつく。

その中でも大きな要因として、
人前で怒ることを美徳としない文化であることは無視できない。

逆に言えば、
日本人がバンコク等で起業したり、
駐在員として派遣されて現地スタッフと仕事をする場合、
他の社員の前で感情的に怒るのは人格を疑われたり、
人望を失うきっかけになりかねない。

タイ人が穏やかであるということは、
向こうにとってはそれがスタンダードということ。

波風を立てずに
平和に問題を処理するのがタイの作法。

それに合わせることも、
現地でうまくやっていくために求められる。

もっとも、温厚で親切な人が多いので、
バンコクにいると自然に気持ちが穏やかになっていたりするが。



タイ人の性格を表す2つの言葉


「マイペンライ」(大丈夫)と
「サバイ」(気持ちいい)の2つは、
タイ人の行動原理を理解する上で重要。

争いを好まず、温和に解決したがるタイ人には、
マイペンライの精神が根付いている。

これは、問題があった時に
相手の責任を追求しすぎてはいけないという側面も。

謝罪がなかったとしても、
そこは空気を悪くしないことを重視する傾向にある。


また、快適さを求める性格だけに、
サバイも重要。

元々食料も豊富で暖かい気候に恵まれているので、
生きていく事自体のハードルは低く、
余計な体力を使わずに快適に暮らすことが
熱帯で生きていく知恵でもあったのだろう。



タイ人女性の特徴

タイ人の女性
一部の日本人の男性の間でも、
タイ人女性の人気は高い。

駐在員として現地で働きながら、
結婚した人とも何人か身の回りにいる。

穏やかで明るく、世話焼きと評判のタイ人女性だが、
一方ではやきもちが強い一面も。

LINE等での連絡をこまめにしないと浮気を疑われたり、
後で文句を言われることも多い。

タイ人の男性が浮気性なことも、
この性質に関係している気がする。

出かける時にも、
あらかじめ行き先を伝えておくことを
求められることも多い。

そういった意味で、束縛は強め。


感情の起伏が日本人に比べると激しく、
フィリピン人に比べればなだらか。

怒ったり泣いたりといった感情を
はっきり出すところがある。


また、日本人と違う点として、
タイ人の女性は色白な男性を好む傾向にある。

新興国なので日焼けしていると肉体労働者と見られ、
肌が白い方が知的なお金持ちに見えるらしい。

バンコク在住の駐在員の人が言っていたのは、
ゴルフが趣味でよく行くが、
日焼けすることを奥さんが嫌がるということ。

タイはゴルフを安くでプレーできるが、
日焼けは奥さんとしてはNGらしい。


バンコクのスカイトレイン(BTS)や
地下鉄(MRT)の駅でのCMでもよく見るが、
美容関係の商品は豊富。

特に美白系の商品は充実している。

東南アジアの中でも豊かな国なので、
それだけ美容に対する意識は高い。

美人はチェンマイやチェンライのような
タイ北部出身の人が多いとされるが、
彼女たちもバンコクに集まってくるため、
実際にチェンマイの街を歩いてみても
特別美人が多い印象はなかった。



敬虔な国民性

寺院
チェンマイやチェンライは街中のいたるところに寺院があるし、
635万人が住む大都市バンコクでも寺院や祭壇を頻繁に見かける。

そして、お参りに来た人ばかりではなく、
ただ通りがかっただけの人でも手を合わせる人が多い。

こうした姿を見ると、
タイ人の仏教徒としての敬虔さを思い知らされる。

バンコクの場合には、
エメラルド寺院の異名を取るワット・プラケオが
総本山とされている。


なお、お坊さんの社会的地位も高く、
スカイトレインの優先席には
日本と同じように高齢者や妊婦等に加え、
僧侶を示すマークも。

道を歩いていても、
基本的にはお坊さんを優先させる文化だし、
日本との違いも見られる。

女性はお坊さんに触れてはいけないというルールは
現在でも厳格に適用されている。


また、宗教的な話ではないが、
国王の人気も高い。

毎日朝8時と午後6時には国歌が流れ、
国王に祈りを捧げる時間がある。

この時にはバンコクの街中を歩いていても、
ほとんどの人が足を止めて起立の姿勢を取っている。

ベンチャシリ公園を歩いていた時も、
それまでベンチに座っていた人まで皆立ち上がっていたし、
地下鉄駅等でも急に皆が立ち止まったと思ったら、
これが理由だった。


外国人旅行者の場合、
気付かずに歩いていても基本的には問題ないが、
あまり国王をばかにした態度を取っていると
最悪の場合は不敬罪で捕まることもある。



タイ人の気質の特徴

基本的にのんびりしたイメージがあるタイ人だが、
教育に熱心なことはデータにも出ている。

識字率は95%を越え、
大学進学率も40%近い。

ただし、英語力については
東南アジアの中でも低い部類に入る。

これはバンコクやチェンマイを訪れる機会が多い人は
痛感していることだろう。

外国人向けレストランでも
英語が通じないことは日常茶飯事。


一方、仕事は簡単に辞める傾向にある。

先程のマイペンライやサバイの精神とも関係あるだろうし、
もう1つの要因としてタイの失業率の低さがある。

すぐに次の仕事が見つかる状態で、
雇用側よりも労働者側の方が強い市場。

その状態なら、
今の仕事を無理に続けなくても
次の就職先を探せばいいという見通しが簡単に立つ。

元々、タイ人の気質として飽きっぽく、
調子に乗りやすい一面があったり、
勤勉なお国柄ではない。

特に男性は。


ただし、敬虔な仏教徒である関係もあり、
寄付や他者への貢献の気持ちは持っており、
このあたりにもタイ人の親切さのルーツの一端が垣間見える。



他人には無関心

タイ人は和を重んじる印象がある一方で、
他人に対しての介入はあまりしない。

人は人、よそはよそという意識が強い。

世界的に見てもレディーボーイが多いし、
彼らの社会進出も活発だが、
その背景には他人が何をしていても関係ないという意識がある。

ちなみに、レディーボーイはさらに細分化され、
服装や恋愛対象等によってトム、アダム、アンジー等に
分類される。

日本人にはついていけないほど
性が細分化されている。


男が男らしくある必要もないし、
女装しても、性転換しても問題ない。

無関心というと冷たく感じるが、
許容度の高さと言い換えてもいい。


このあたりは和を重んじる国でも
日本とはまた性質の違いを感じる。

なお、タイにおいてレディーボーイは
ほとんどの職業に就くことができる。

たとえば公務員になるにしても、
特に支障になることはない。

学校には男子トイレ・女子トイレ以外に
どちらでもない場合用のトイレが設置されていることも。



階級意識は今でも強い

タイの歩道
元々が階級社会であっただけに、
いまだにタイ人はその意識が残っている。

日常の中で言えば、
歩行者よりも車優先というのは
その名残りの部分があると聞いた。

というのも、経済発展を遂げて
バンコクの渋滞が慢性化した現代ではともかく、
一昔前は車を所有しているのは上流階級だった。

そのため、彼らが多少無茶な運転をしても
歩行者はそれを我慢するのが当然といった部分あり、
車優先の社会構造ができあがった。

このあたりは旧式な価値観という気もするが、
たしかにタイ人の気質としては納得できる部分でもある。

国王の人気が高いのも、
こうした階級意識の現れが関係しているのだろう。


結婚においても階級は重視され、
タイ人同士だと階級が離れた結婚は
家族等の反対にあうこともしばしば。

逆に年齢差については寛容で、
結婚相手が一回り年齡が違うぐらいは
普通にあること。



女性の地位が高い

タイ人の性格というよりも社会のあり方として、
日本よりも女性の社会的地位は高い傾向にある。

以前に住んだフィリピンもそうだったが、
どういうわけか南国の男は働かない。

食料に困らない赤道近くの国の男には、
そういう気質が備わりやすいのだろうか。

タイ人男性は働かない上に、
ギャンブル好きという厄介な性質を持っている。

しかも結婚するとDVに走ることも多いらしく、
それを嫌って外国人と結婚したがる女性も。

ついでに言うと、
男性は借金を作りやすく、
浮気性であるともされる。


女性の方がしっかりしているので、
社会進出をして仕事をしているのが多いだけではなく、
家庭の中でも発言権が強いらしい。

バンコクで起業した友人の社長も、
敏腕なタイ人スタッフを右腕にして活躍しているが、
その人は女性らしい。

日本語も話せるため、
通訳もできるマネージャーになっており、
全幅の信頼を寄せていた。



見栄っ張りな部分も

カフェ
タイ人の性格で意外なのは、
見栄や体面を重んじるということ。

人のしていることに興味がない気質なので、
自分の見せ方にも興味がないのかと思いきや、
それとこれとは別らしい。

若い女性を中心に自撮りが好きな国民性であることは、
バンコクで過ごしているとよく分かる。

彼氏と思われる男性が、
甲斐甲斐しく彼女の写真撮影に協力している姿も見かける。


また、せっかく良い店で食事をしているなら
その姿を他人に見せたいという気持ちがあるらしく、
あえて戦略的に通りに面した壁をガラス張りにする
レストランもあると聞いた。

タイ人の性格を理解した戦略なら、
たしかに効果的だろうし、面白い。


こうした心理が働く国だけに、
他人の服装にも敏感。

見た目で貧しそうとか、だらしないと思われると
それなりの対応に変わることも。

人は見た目が9割というのは、
タイにおいては一層強化された法則となる。


親日の国で穏やかな気質というのは、
日本人がバンコク等に住む上でも、
あるいは旅行者として訪れる上でも嬉しい。

その国の人の性格によって過ごしやすさは変わってくるが、
タイ人は日本人にとって相性のいい相手だろう。


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