タイの中でもチェンマイは物価が安い町として知られているが、その実態を現地にやってきて視察してみた。
まずは他の町と同じように、スーパーに足を運ぶことにした。
現地のタイ人がどのような場所で買物をしているかを見ると、その国の品揃えや商品の質や物価が見えてくる。
今回行ったスーパーは、チェンマイの中心部から少し西側に行った、セントラルデパートメントストアーというところの地下にあるスーパーと、そこから西側にHuay Kaewロードを進んだ、MAYAというショッピングモールの地下にあるルンピニスーパーの二つ。
ルンピニスーパーの場合は、どうやら日本人も多く利用するようだし、ローカルの人向けというよりは、外国人向けの高級スーパーに分類される。
それ以外に、チェンマイでも多く見られるセブンイレブンにも入って、物価を確認してみた。
なお、この町ではコンビニというとほとんどがセブンイレブンで、1軒だけファミリーマートを見た記憶があるが、それ以外は全てセブンイレブンだった。
物価としては、500mlのミネラルウォーターが6バーツ約20円。
ローカルビールであるシンハやCHANG、レオビールは、330mlでだいたい35〜40バーツ、130円ぐらい。
ポテトチップスのプリングルズが50バーツ、だいたい170円ぐらいだったので、これは他の国と比べても特に安くはない。
バンコクでも売られている無糖の豆乳は、同じ商品でもチェンマイの方が2倍の価格になっていて、1リットルで100バーツだった。
スーパーを出て屋台の金額を調べてみると、カットされたフルーツ、例えばパイナップルやパパイヤ、白や紫のドラゴンフルーツ、スイカ、メロン、そして少し珍しいところでは柿も売られていたが、店によって10バーツから15バーツだったので、だいたい40円から50円ぐらい。
バンコクの場合は、フルーツが冷やされていないことが多いが、チェンマイは下に氷を敷き詰めて、それなりに冷えていることが比較的多い印象がある。
果物以外の屋台の料理だと、ゆで卵が2個で10バーツとか、朝食としてはそれなりに量もある茹でた野菜が10バーツとか、やはりかなり安い。
焼鳥もだいたい1本で10バーツ。
和食レストランの場合
チェンマイでは和食レストランを所々で見かけるが、ローカルフードのような店構えの店であれば、定食が90バーツから食べられるし、それなりにちゃんとしたところでも、150バーツぐらいあればセットのメニューを頼むことができる。
あまり和食のレベルが高いとは言えないものの、バンコクよりも金額は安い。
それ以外だと、イラク料理に行った時、飲み物代を含めてだいたい1200円ぐらいだったし、メキシコレストランでは、なぜかいつ行っても白人客ばかりだったが、こちらはナチョスとフローズンマルガリータというカクテルと、デザートにフローズンパイを頼んで、だいたい1600円から1700円ぐらい。
他にもショッピングモールMAYAの中では、焼肉が399バーツで食べ放題の店も見かけた。
ケーキだと、カフェでだいたい100バーツぐらいで売られているので、ケーキの金額はタイだから安いということはないし、バンコクやプーケットと比べても、チェンマイの価格優位性は特に見られない。
人件費の安さを実感するもの
チェンマイに来て、最初のうち印象的だったのは、タイマッサージの金額がとにかく安いということ。1時間200バーツということは、バンコクと比べても50バーツほど安いが、セントラルデパートメントストアーの2階にあるマッサージ店では、タイマッサージが1時間150バーツから。
中心部の寺院に面した店では、1時間120バーツという店まであった。
フットマッサージや首、背中、頭のマッサージであれば、だいたい200バーツぐらいが多い。
オイルマッサージであっても、250バーツ〜300バーツと人件費の安さが物価にはっきり反映されている。
MAYAの中には、日本語対応できると書かれている美容院があったが、こちらはカットが500バーツということで、2000円しない。
移動費については、まず空港から市内中心部までのタクシーがメーターではなくて、料金定額制となっていて120バーツ。
市内交通としては、タクシーの他にトゥクトゥクやソンテウがある。
トゥクトゥクでナイトバザールの辺りから、市内中心部を抜けてその少し西側のMAYAの近くのホテルまで移動しようとしたら、こちらは片道100バーツだった。
その距離をソンテウで移動すると、20バーツもしくは30バーツになる。
不思議なのは、帰りにソンテウを拾うとしたら誰も乗客がおらず、もうすでに帰るだけだったのか、そこまで行くからいくら払うかと逆に質問された。
本来ソンテウは決まったルートを運行しているものだが、こういったこともあるらしい。
ちなみにソンテウは、フィリピンで言うジプニーと同じような乗り物だが、治安面で言うと、マニラでジプニーに乗るよりもチェンマイでソンテウに乗る方がかなり安心。
以前フィリピンに住んでいた時にはジプニーは基本的に使わなかったし、スリ等の犯罪が多いので避けていたが、チェンマイにいる時にソンテウに乗るのにはあまり抵抗がなかった。
ホテル代は?
最後にチェンマイの物価ということで、ホテル代についても触れておくと、こちらはバンコクよりもかなり割安感があり、中級ホテルであっても3000円台から見つけることができる。
なんなら2000円台のホテルもあるし、町を歩いていてもゲストハウスで1000円台の看板も見つけることができる。
利便性の面においては、バンコクに相当水をあけられているチェンマイではあるが、物価の面に関してはかなり割安感が感じられるので、シニア世代が移住をして安い生活費で暮らしていくのであれば、この町は相当魅力的なのではないかと思う。
さらに言うと、タイの場合は80万バーツ、約300万円ぐらいの定期預金をタイ国内の銀行に入れるだけでリタイアメントビザが取れるという好条件で移住できる環境が整っているので、そういった意味でも人気が集まるのは納得だった。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼントすることにした。
電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ。
電子書籍のプレゼントページへ