アメリカの首都、ワシントンDCの治安が良くないのは周知のとおりだが、特に東部のアナコスティアは全米の中でも危険地帯として知られている。
そんな場所に、今回の北米横断の旅の中で訪れることになった。
フィラデルフィアからバスに乗って、ワシントンDCのユニオン駅へやってきた。
そこから今度は地下鉄に乗って、ブルーラインの終点駅であるラルゴタウンセンター駅に移動した。
理由はここにホテルを予約していたからで、この地域は街の中心部からアナコスティア川を渡って、東に下ったところにある。
最初は間違ってオレンジラインに乗っていて、ディーンウッド駅に来てしまったが、そこでもう一度引き返してスタジアムアルモリー駅まで戻り、そこから再びブルーラインに乗って移動をした。
地下鉄の名の通り、途中までは駅がちゃんと地下にあって、なおかつ若干外よりも暖かいのでよかったが、このディーンウッド駅であるとか、ラルゴタウンセンター駅に関しては、外にあって吹きさらしの状態なので非常に寒い。
特に昨日はかなり冷え込んでいたので、電車を待っている時間もきつかった。
そして、ラルゴタウンセンター駅の周りはほとんど何もなく、ごく一部郊外型のショッピングモールはあるものの、それ以外はろくに灯りも点いていない状態。
ホテルに行くまでの道も人は全く歩いておらず、街灯もまばらで、かなり不安になった。
そして、今日になって知ったことだが、このワシントンDCの東側にあるアナコスティア地域は、かなり治安が悪いエリア。
かなりとは言ってみたものの、そんな表現は生易しい。
ワシントンDCの凶悪犯罪の1/3がこのエリアで行われているという話もあり、好ましくない地域に宿を取ってしまったという後悔に駆られた。
ワシントンポストによると、ケニアの一部の都市以上に危険であるという話も。
もっとも、私が宿泊しているラルゴタウンセンター駅は、郊外すぎて逆に人がいないので、それはそれで安心なのかもしれない。
つまり、ワシントンDCの中心部からアナコスティアを越えた場所にあるので、特に危険なゾーンは過ぎたことになる。
どちらにしても、ラルゴタウンセンター駅周辺は見て回るようなところがある場所ではないし、店舗すらもほとんど見当たらないぐらいなので、この辺りはホテルとメトロの駅との往復に使うぐらいで終わるだろう。
地下鉄も緊張感が漂う
そういった意味で言うと、そこまで警戒する必要はないのかと思うが、ワシントンDCのメトロに乗っている人で、タブレット端末を使っている人は全く見なかった。私もiPadを使って読みかけの本の続きを読みたかったが、どうも不穏な空気がしているので、そういったことはやめてじっとしていることにした。
ここら辺というのも、治安対策で現地の人は高価なものを人前に出さないようにしているのかもしれない。
なにしろ、地下鉄は治安の悪いアナコスティアを横断するわけなので、そんな時にタブレットやスマホを自慢げに取り出していたら、何をされるか分からない。
ワシントンDCに限らず、スマホやタブレットは中古でも売れるため、ひったくり等が世界的に見られる。
まして、全米屈指の危険地帯の地下鉄車内が安全とはとても信じられない。
車内の清潔度もバンコクやクアラルンプールのような新興国に大きく劣り、荒んだ雰囲気を加速させていた。
そう考えてみると、誰もタブレットを出さないのも納得できるし、地下鉄の中も安全という感じが全くしなかった。
余談だが、久しぶりに電車に酔ってしまって、バスは全く平気だったのに、地下鉄で気持ち悪くなるという不思議な現象が起きた。
耳にかかる圧力がところどころで強くなるので、それが原因だったらしい。
ワシントンDCには主にスミソニアン博物館の国立自然史博物館とナショナル・ギャラリー・オブ・アートを見に来たが、用事が住んだら早々に退散することにしよう。
アナコスティアを避けたところで特に安全な街でもないし、長居するほどの居心地の良さも感じない。
早いところカナダに戻った方が身のためだろう。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼントすることにした。
電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ。
電子書籍のプレゼントページへ