![リュブリャナの三本橋](https://ijuusya.com/tyIMG_4565.jpg)
スロベニアが治安の良い国なのかどうか、
首都のリュブリャナと、アドリア海沿いのピランに行き、
現地でこの国の安全性について確認してみることにした。
周辺諸国の事情から推測する限りでは
2つの方向性が考えられる。
考えられる2つのパターン
1つ目はブルガリアやルーマニアのように、経済がまだ弱い国らしく危険なパターン。
ちなみに、私はブルガリアのプロブディフのホテルで
パソコンを去年盗まれたばかり・・・。
ソフィアはピリピリした空気が漂っていたし、
ルーマニアの首都、ブカレストは危険という話ばかり耳に入る。
2つ目は、のどかな小国の良さが発揮され、
のんびりした状態であること。
最近はドイツやフランス、イギリスの大都市は
軒並み治安が悪化している。
移民問題はまったく解決の兆しもないし、
先進国の方が危険度が上がっているのは
先日のミュンヘンでも身をもって感じてきたばかり。
結果は良い方向に
![](https://ijuusya.com/tyIMG_4150.jpg)
実際にスロベニアの首都リュブリャナ、
アドリア海沿岸の観光地でもあるピランを訪れ、
どちらに分類されるかを観察してみた。
結果は後者で、
治安の良い安全な国という結論だった。
最初はオーストリアのグラーツから
陸路でリュブリャナまでやって来た。
街の雰囲気を見ている限り、
ブルガリア等とは明らかに違う。
どちらかと言えば、
ブダペストやプラハをさらに平和に、
静かにした印象。
華美な装飾はないものの、
ヨーロッパの大きめの都市の雰囲気は残る。
首都としては小さく、
クロアチアの首都ザグレブよりも
さらにこじんまりとしていた。
![フランシスコ会教会](https://ijuusya.com/tyIMG_4156.jpg)
![リュブリャニツァ川](https://ijuusya.com/tyIMG_4160.jpg)
![教会](https://ijuusya.com/tyIMG_4169.jpg)
首都や大都市といえば、
どうしても治安が悪くなってしまいがち。
貧困層も多く住み着くし、
ヨーロッパの一部の国では移民が多いエリアがあったりして、
ロンドンやパリやアムステルダムは油断できる街ではない。
しかし、リュブリャナはそういった雰囲気ではなく、
いわゆる先進国やヨーロッパでも豊かな国に分類される街より
安全度だけなら上という印象。
もちろん風紀の悪いエリアもあるのかもしれないが、
観光客が通常歩くような地域を見る限りでは
そうした場所は目につかなかった。
スロベニアの安全度を世界ランクで見ると
客観的な指標を見てみると、スロベニアの世界平和度指数は14位となっている。
15位以降はチェコ、ドイツ、シンガポール、オーストラリアと続く。
世界でのランキングで14位というのは、
いかに安全な国かを物語っている。
15位はチェコだが、
個人的にはチェコで人口第二の都市、ブルノの
郊外の一部の荒廃ぶりを昨年目にしていたため、
スロベニアとはかなりの差があるような印象がある。
それぐらいにのどかで安心して歩ける国だった。
そもそもリュブリャナは街が小さく、
地方都市のような印象。
首都なのに警察署が1つしかないらしいが、
デトロイトのように財政破綻して
警察官が足りていないわけではなく、
その規模で十分な治安と街の大きさなのだろう。
プレシェルノヴ広場や三本橋のあたりが街の中心で、
リュブリャニツァ川沿いに多くの店が並ぶ。
![](https://ijuusya.com/tyIMG_4164.jpg)
こういった観光地はスリや置き引きに狙われたり、
いかにもあやしげな男達がたむろしていても不思議はないが、
そういった雰囲気がまったくない。
先日までいたミュンヘンはもちろん、
オーストリアのザルツブルグやグラーツと比べても
治安の良さそうな感じが漂っている。
事実、ザルツブルクやグラーツの後にやって来たが、
オーストリアの一都市のような感じだった。
何しろバスに乗っていると
イミグレもなく(シェンゲン条約のため)到着し、
ドイツ語もスロベニア語も分からないし、
通貨もユーロのまま変わりがない。
もはや別の国であることを見落としそうなぐらいだった。
安全なリュブリャナを後にして地方の街へ
ということで、リュブリャナの治安の良さを感じながら、
イタリアのトリエステを経由してピランに向かった。
ホテルをチェックアウトする際には、
ソル島で取れた塩をお土産にプレゼントされた。
これは嬉しい。
まだヨーロッパの旅が1ヶ月半ほど続くので、
その間にバスタブに入れて塩風呂にしてみたい。
当初の予定ではブレッド湖にも立ち寄る予定だったが、
天気が一向に回復しないので今回は断念。
やはりブレッド湖は晴天の日に見たいので、
次の機会に回すことにした。
移動の関係でポストイナ鍾乳洞も割愛。
次にスロベニアに来た時の楽しみに取っておくことにした。
ピランに港町独特の荒々しさはあるのか?
![丘からの眺望](https://ijuusya.com/tyIMG_5945.jpg)
昔ながらの港町には、
海の男特有の荒々しさがあると指摘されることがある。
たとえば、マルセイユとか。
では、スロベニアのピランの治安はどうだったか?
まず大前提として、この街は港町ではない。
たしかにクルーザーは数多く停泊しているが、
漁業関係と思われる船はほとんどない。
なお、近くにあるコペルという街が
貿易港としての役割を果たしている。
ピランにはビーチがあるわけでもなく、
突出した岬の部分が景勝地になって
観光客向けのレストランやカフェバーが並んでいるだけ。
タルティーニ広場が街の中心になっている。
![タルティーニ広場](https://ijuusya.com/tyIMG_5785.jpg)
丘の上にはTown WallsとChurch of St.Georgeがあるが、
派手な観光地があるわけではない。
上の写真やや右側の黄色い建物の上にある
尖塔がChurch of St.Georgeの一部。
リュブリャナに輪をかけて規模が小さく、
中心部は数分で横切れるほど。
夜に一人歩きをしても危険を感じるようなことはなく、
平和そのものという印象だった。
また、海沿いの道は車が通行止めになっていて、
波の音だけが耳に響く素晴らしい場所になっていた。
![海沿いのレストラン](https://ijuusya.com/tyIMG_6071.jpg)
![アドリア海](https://ijuusya.com/tyIMG_5811.jpg)
![彫像](https://ijuusya.com/tyIMG_5801.jpg)
![日が落ちる時間のピラン](https://ijuusya.com/tyIMG_6118.jpg)
こうしてリュブリャナとピランの旅を終え、
その後はクロアチアのポレッチへと移動した。
安心して歩ける街ではあるが、
時として万が一の自体に遭遇することがあるのも旅。
いざという時の緊急連絡先も以下に掲載しておく。
警察→113
救急・消防車→112
日本大使館→+386-1-200-8281
ヨーロッパの中でも治安の良い国なので、
スロベニアの素朴な魅力を味わってみてほしい。
そんなことをピランで波の音を聞きながら思う。
ここから南下してアドリア海沿いの街を訪れていくが、
すぐにクロアチアに入っていく。
ポレッチ、ロヴィニ、プーラ、リエカと旅は続いていく。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
![](https://ijuusya.com/wp-content/uploads/m12_142017.jpg)
日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼントすることにした。
![](https://ijuusya.com/immigrate-book.jpg)
電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ。
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