今回のアドリア海沿岸の旅行はイタリアから始まり、
スロベニア、クロアチアと南下して
3カ国5都市を周ってきた。
スタートはイタリアのトリエステで、
今回はスロベニアの首都リュブリャナからバスで移動した。
他にもベネツィアから来る方法もある。
約3ヶ月のヨーロッパの旅の中でのアドリア海だったため、
厳密な予定があるわけでもなく、
居心地の良い街に長居する前提でやって来た。
イタリア・トリエステは観光地らしい街
今回周った他の街、
つまりピラン・ポレッチ・プーラ・リエカに比べて
トリエステは格段に観光地の雰囲気が強かった。
雄壮なイタリア建築の規模感と華やかさ、
丘が多く見栄えのする景観にアドリア海が加わり、
文句なしに魅力的だった。
イタリアだけあって食事も美味しく、
ピザやパスタ、肉料理が特に良かった。
ただし、その後のスロベニアやクロアチアも
料理のメニューはほとんど変わらず、
アドリア海東側の街はほとんどが似たり寄ったりだった。
味に関しては、
特にトリエステだけが突出しているわけではなく、
おおまかに言えばほぼ同等。
スロベニア・ピランは幻想的な街
トリエステの規模に比べ、
ピランはこじんまりとした街というのが第一印象。
中心となっているエリアは
10分もかからずに端まで歩けてしまう。
しかしながら、
丘の上から見る岬の先端の風景や
車両を通行止めにした静かな海沿いのレストランエリアは
間違いなく居心地が良かった。
旅行をしてテンションが上がるのはトリエステでも、
ロングステイならピランの方が魅力的。
ただし、ホテルが少ない街であるのが難点で、
そこだけがウィークポイントだった。
また、ピランはアドリア海沿岸を代表する街と言うには
少々マイナーな扱いを受けている。
というのも、6月半ばから
8月終わりまでのサマーシーズン以外は、
近くの街であるクロアチア・ポレッチへの
バスやフェリーすら出ていない。
実はピランからポレッチへは
フェリーでショートクルーズといこうかと思っていたが、
マラフォル広場のところのインフォメーションセンターによると
サマーシーズンのみの運行らしい。
結局コペルまで引き返し、
そこからバスでポレッチへ行くことになった。
クロアチア3都市巡り
アドリア海沿岸のクロアチアの街といえば、
知名度で言えばドブロブニクが突出している。
紅の豚のモデルの街としても有名。
しかし、今回はドブロブニクは飛ばすことにした。
当初は寄ろうと思っていたが、
地図を見ると他の街と中途半端に離れていて不便。
ザグレブまでの移動を考えても、
いまいち気が進まなかった。
ということで、
訪れたのはポレッチ・プーラ・リエカの3都市で、
プーラへの移動の途中にロヴィニにも少しだけ立ち寄った。
ポレッチは今回のアドリア海沿岸の街で
もっとも長期滞在向きという印象を受けた。
実際、最長期間である3週間をここで過ごした。
海沿いの風情はトリエステやピランに劣るものの、
自然が多いところが気に入った。
海だけではなく緑もあるというのは、
ロングステイにはうってつけ。
来年はもっと長い期間滞在するかもしれない。
続いてプーラは造船業が盛んなだけあって、
いわゆる海が綺麗な街ではなかった。
短期の旅行で十分な印象で、
観光スポットもコロッセオがメイン。
ローマよりは南仏アルルのコロッセオに近い雰囲気。
他にもセルギウスの凱旋門や双子門、アウグストゥス神殿、
小ローマ劇場、聖マリア・フォルモサ教会、プーラ大聖堂、
街を見渡せるプーラ城塞等があるが、
いまいちぱっとしなかった。
リエカはイタリア・トリエステを小規模にした感じで、
建築物も華やかで街の規模も大きめ。
観光スポットには聖母マリア被昇天教会、
聖ヴィト教会、聖セバスティアーノ教会等もあるが、
何よりも山の上のトルサット城からの景観が良かった。
リエカも起伏の激しい丘が多い街で、
その雰囲気を堪能できる。
トルサット城とは別の丘の上に立つコンドミニアムは、
なんだかセブを思い出した。
クルーズは夏が便利
アドリア海沿岸は繁忙期である夏と
それ以外の時期で営業形態が違ってくる。
そのため、フェリーでクルーズをするなら、
6月下旬から8月がもっとも選択肢が多い。
ただし、ハイシーズンはホテルの宿泊費が高騰する上、
早めに予約を入れないとまともな宿が取れない可能性も。
ピランやポレッチのように
元々ホテルが少ない街もある。
そのため、自由に日程を組んで現地で滞在期限を決めるスタイルは
ハイシーズンにはなかなか厳しいものがある。
観光にもっとも適しているのは?
やはりイタリアのトリエステが
他と比べて突出した華があった。
ただし、短期滞在での居心地ならスロベニアのピラン、
長期滞在ならクロアチアのポレッチというのが個人的な印象。
逆にもっとも短期間で十分だったのはプーラ。
観光だけ済ませるにも3時間あれば十分で、
宿泊する意味はいまいち感じなかった。
なお、今回はフェリーでのクルーズができなかったため、
それぞれの街をバスで移動した。
鉄道で動ける区間が少ないため、
陸路だと基本的にバスになる。
ただし、クロアチア国内は
妙に運転手やチケット売り場のスタッフの態度が悪く、
毎回不快な思いをした。
時間もいい加減で、
30分たってもやって来なかったり、
3時間かかる区間がなぜか2時間で到着したり、
意味が分からなかった。
特になぜ1時間も短縮されるのか
いまだに理解できない。
そしてプーラとリエカの間は山間を進むことになり、
とにかくバスが左右に揺れる。
車酔いがひどい区間なので、
不安な場合は酔い止めを飲んでおくことをお勧めする。
アドリア海沿岸を巡る旅は
当初想像していたよりも素晴らしいものだった。
次に来る時はポレッチに滞在する期間をさらに長くしたい。
問題はどこからポレッチ入りするか。
ザグレブはもうたくさんという気もしているし、
場所が場所だけにアクセスが少々不便なのがたまに傷。
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