![ダーリング・ハーバー](https://ijuusya.com/tz3ttIMG_5407.jpg)
オーストラリアは移住先として人気である反面、
住み始めてから後悔したり、
悲惨な生活を送ることになって
移住に失敗して帰国した人の話も聞く。
イギリスの雑誌、エコノミストのランキングで
メルボルンは世界の中で最も住みやすい国に選ばれたこともある。
移住先としての人気がある一方、
日本人にとって住みにくい要因もあるオーストラリア。
今回は私がシドニーへの移住をやめた理由も含めて
オーストラリアの住環境のデメリットの部分に
焦点を当ててみたい。
珍しくない人種差別
![](https://ijuusya.com/wp-content/uploads/tz3ttIMG_5173-1.jpg)
オーストラリア在住の日本人が
移住してからの後悔として口にすることも多いのが
人種差別、特にアジア人への差別。
もともと白豪主義を長らく取ってきた国なので
白人から見たオーストラリアの住環境と
アジア人から見た住環境が違うのは
特に驚くことではない。
日本人の場合、
一緒に行動しているのが白人の時と
一人の時やアジア人同士で行動している時で
店での対応が変わるのは珍しいことではない。
先程のエコノミストもイギリスの雑誌だが、
彼らの目線で住みやすい国が
日本人にとっても住みやすいとは限らない。
特に人種間での対立や差別がある場合には。
最低賃金以下での労働
![メルボルンの寿司バー](https://ijuusya.com/tz3ttIMG_5442.jpg)
シドニーやメルボルンのような都市部に限らず、
オーストラリアの物価は高い。
当然賃金水準も高く、
パートタイムの最低賃金が19.49オーストラリアドル。
日本円にしておよそ1,900円。
これだけ聞くと日本で働くよりも稼げそうだが、
実際は最低賃金以下の労働を強いられることもある。
ビザが取れる仕事をしようと思えば、
原則としてオーストラリア人ができない仕事か
高い専門性が必要。
専門職でない限りは和食レストランや旅行代理店等、
日本人が働ける場所は限られる。
結果、仕事が見つからない求職者の足元を見て
最低賃金以下で働かせるケースがあると聞く。
海外に出てまでブラックな労働環境で働くのも大変だが、
物価高と相まって悲惨な生活環境になることも。
英語が独特すぎる
![](https://ijuusya.com/wp-content/uploads/tz3ttIMG_4979.jpg)
オーストラリアは英語のネイティブの国だが、
訛りがひどすぎて聞き取りづらい。
たとえ発音は独特でも彼らはネイティブなので
我々日本人が聞き取れなかったり、
話せないのが悪いという状況になる。
これは住みにくいと思わざるをえない点。
しかもオーストラリア英語に慣れたところで、
アメリカやイギリスに行けば
奇妙な発音の英語を話すアジア人にしかならない。
ワーホリや留学で
英語を学びにオーストラリアに行く人も多いが、
そもそも物価が高くて訛りがひどい国を
選ぶ必要があるのかは疑問。
発音を重視しないなら
物価の安いフィリピンの方がメリットがあるし、
きれいな英語を話したいなら
イギリスやアメリカ、マルタ等、
オーストラリア以外に魅力的な選択肢があるように思える。
ニュージーランドやオーストラリアは
富裕層の有事の避難先として注目を浴びるが、
経済等においては世界においても
特に存在感が大きいわけではない。
そこの英語になじむことに
どれだけの意味があるかは慎重に検討した方がいいだろう。
治安の問題
![シドニーの駅前](https://ijuusya.com/wp-content/uploads/tz3ttIMG_4975.jpg)
オーストラリアが極端に危険ということはないが、
かと言って安全な国とも言えない。
国土のほとんどは人が住んでいないエリアなので
都市部に限定して考えてみるにしても、
シドニーやメルボルン、ケアンズ等においても
世界的に特別安心できる街ではない。
物価の安い国でこの治安レベルならともかく、
これだけ移住後の生活コストがかかりながら
安全面もいまいちというのはいただけない。
強盗等の事件に巻き込まれて
移住を後悔したという声も聞く。
治安がオーストラリアに住む
致命的なデメリットとまでは言わないが、
あまり好意的な評価はできない点だろう。
物価の高騰がひどい
![スーパーのサラダコーナー](https://ijuusya.com/wp-content/uploads/tz3ttIMG_5214.jpg)
オーストラリアの物価水準は
世界でも有数のレベルにまで高くなっている。
かつては物価の安いオーストラリアに老後に移住し、
悠々自適な暮らしが提唱された時代もあった。
しかし、そんな話は今は昔。
1980年代に年率7%〜11%台のインフレ率で推移し、
一気に物価は上がった。
その後も穏やかにインフレは継続している。
もはやオーストラリアは日本より物価が高いし、
シドニーやメルボルンは
ロンドンやワシントンDCと比べても
そこまで生活費が変わらない。
同じ英語圏なら、
アイルランドの方が物価は安い。
しかも食事やサービスの水準が高いわけではないので、
コストの割には住みにくいと感じてしまう。
こうしたデメリットを踏まえて
シドニーに住むのは取りやめにして、
バンコクに移住した。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
![](https://ijuusya.com/wp-content/uploads/m12_142017.jpg)
日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼントすることにした。
![](https://ijuusya.com/immigrate-book.jpg)
電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ。
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