台湾南部の街、高雄から海を見渡す絶景の丘として
西子湾駅から徒歩16分程度の打狗英国領事館官邸が有名。
近くにはフェリー乗り場があり、
旗津(チージン)から船に乗って小旅行気分を楽しめる。
また、アート関連のオブジェが並ぶ
ピア2特区も西子湾駅から反対方向ではあるものの、
どちらも徒歩圏内。
というわけで、
高雄の中でも観光名所が徒歩圏内に集まったエリアとなる。
先日の蓮池潭に続き、早速行ってみることにした。
ホテルのあるのが美麗島駅だったので、
地下鉄で乗り換えが必要なく、
橘線でわずか3駅。
20元だった。
なお、この美麗島駅も高雄の見どころの1つで、
天井のステンドグラスが美しい。
Bootsn Allが発表した
「世界で最も美しい地下鉄駅トップ15」」では
堂々2位にランキング。
ちなみに1位はカナダのモントリオールにある
Champ-de-Mars Stationだった。
Champ-de-Mars Stationは一昨年の世界一周の際に訪れたが、
駅全体が美しく彩られていた印象。
対して美麗島駅はステンドグラスのみが突出していて、
それ以外は殺風景な普通の地下鉄駅。
このあたりはだいぶ雰囲気が違う。
なお、Bootsn Allのランキングには
4位に高雄駅も入っており、
台湾から、というより高雄から2駅もランクインしていた。
それはそうと、
美麗島駅から西子湾駅に移動し、
時間が少々遅くなったのでピア2特区は
また別の機会に回すことにした。
どのみち高雄にはまだ1ヶ月ほど滞在する予定なので、
焦って見て回る必要もない。
ということで、まずはフェリー乗り場の旗津方面へ向かい、
川を渡ったところで打狗英国領事館官邸を目指すことにした。
駅を出ると、表示らしきものは見当たらなかった。
iPhoneのコンパスで方位を確認し、
方角の検討をつけたところで団体客に遭遇。
彼らの向かう方向と一致していたので、
ほぼ間違いないだろうと見当をつけて歩いたら、
案の定正解だった。
旗津のフェリー乗り場は混み合っていて、
フェリーには中国人団体客らしき集団でガヤガヤしていた。
その光景を見て今回はフェリーに乗るのもパスすることにして、
旗津の橋を渡って対岸へ。
降りたところに、打狗英国領事館官邸への表示があった。
素直にそれに従って橋を降りてから右に折れて歩いていったが、
それがまずかった。
表示にそって歩いていくと、
上り坂になっていく。
丘の上にある元領事館なのだから、
それ自体は違和感がない。
それにしても、
妙に生活感あふれる道なのは気になったが。
そして、途中で気づいた。
道を3匹の野良犬が塞いでいることに。
黒の毛並みが1匹、茶色が2匹。
台湾での野良犬との思い出といえば、
台北の象山自然道に行く途中に追い回されたことぐらい。
マレーシアに住んでいた時にも
野良犬は日常的に目にしていたし、
その後もセブやバンコク等で日常的に見かけるが
いまだに慣れない。
まして人気の少ないところに3匹の野良犬が
通行を許さない番犬のように立ちはだかるとなると、
強行突破という気にもならない。
噛まれたら狂犬病等の心配もある。
これは困ったと振り返ってみたが、
人が来そうな気配もなかった。
打狗英国領事館官邸は人気がないのだろうか?
そんな思いも脳裏をかすめる。
犬に襲われる危険を背負って突進するぐらいなら、
このまま西子湾駅に戻るなり、
旗津かピア2特区に足を運ぶほうが賢い気がしてきた。
とは言え、時間も夕日のタイミングに合わせてきたので、
できれば高雄の海に沈む夕日は見たい。
ということで、
しばし距離を置いて様子を観察していたら、
どうやら道筋とは別の方に2匹の野良犬が去っていった。
残りは1匹。
いかにものんびりしている風の犬が残った。
ここで意を決して前進し、事なきを得た。
そこから打狗英国領事館官邸までは
徒歩2分ほど。
あっさりとした道のりだった。
海や高雄の街を一望することもできた。
なお、打狗英国領事館官邸からは
登山道と記載された下っていく道もあり、
ここである事実に気づいた。
そちらの道からも入場できたこと。
旗津の橋を渡った後、
看板の表示を無視して海沿いに歩いてくると、
打狗英国領事館官邸のもう1つの入り口を右手に見つける。
そちらから入った方が野良犬もいないし安全。
こんな簡単な解決法があったのかと拍子抜けしながら、
帰りはもちろん来た道ではなく、
海沿いを歩いていくことにした。
帰りは夕食の時間帯だったので、
西子湾駅近くの小吃で筍干と白菜噛、
貢丸湯とエビチャーハン、台湾ビールを注文し、
満腹になったところでホテルに戻った。
海外で野良犬に噛まれたりしたら
病院での対応も含めて大変なので、
高雄に来て打狗英国領事館官邸へ足を運ぶなら、
海沿いの道を選ぶことをお勧めする。
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