高雄が移住先として台湾でも魅力的な3つの理由


高雄に移住する前の下見として、
台湾縦断の旅の最後の地としてこの街を訪れた。

台北・台中・台南と南下してきたが、
規模としては台北に続く第二の都市。

訪れてみて感じたのは、
蓮池潭や愛河等のスポットに代表される
観光都市として魅力があるだけではなく、
生活環境としても注目する価値が十分すぎるほどにあるということ。


実際、高雄では移住に際しての部屋探しを想定し、
現地の不動産会社にアポなしで突撃してみたりもした。

その場で物件の契約をしたいわけではなく、
むしろ英語が通じる台湾人スタッフが
どれくらいいるのかを確認する目的で。

そんなことをしなくても、
日系の不動産会社にお願いする手もあるが、
高雄だと会社が限られてしまうこともあり
選択肢を広げるために地場系の会社にもコンタクトを取ってみた。


それはそうと、
ここでは移住先としての高雄の魅力について
3つのポイントに絞ってまとめた。

台湾では他にも台北・台中・台南は
住む可能性のある街として候補に上がっている。

そうした街との比較も含め、
高雄にはどんな長所があるのか?

それを見ていこう。



使いやすさが台湾でNo.1?高雄国際空港

空港から飛行機を臨む
台湾に住むとしても、
1つの街でじっとしているわけではない。

他の国にも行くだろうし、
特に私はビザを取得せずに移住する予定なので、
入国後90日以内には毎回出国する必要がある。

つまり3ヶ月に1度は確実に他の国に足を運ぶ。

そして台湾は陸続きの隣国がないので、
出入国の際には必ず飛行機に乗る。


行き先は近隣で考えると日本、フィリピン、香港等だろう。

これらのどこにも直行便が出ているのが高雄国際空港。

しかし、台湾最大の空港といえば、
言うまでもなく首都の桃園国際空港なわけで、
フライトの発着回数を考えても
台北に圧倒的に分がある。

では、なぜ高雄国際空港は使いやすいのか?


それは2つの空港を比較した場合、
入国審査の列が短くてストレスが少ないこと、
空港がMRT(地下鉄)に直結しているため
市内とのアクセスが良好で行き来が楽なことがある。

桃園国際空港はあまりに利用者が多いため、
バンコクのスワンナプーム国際空港を連想させるほど
入国審査(パスポートコントロール)の前に
うねるように長蛇の列ができていることがしばしば。

頻繁に台湾入りする場合、
1年で3回入国した後は常客証を申請すれば
手続きは短縮することは可能。

それによって優先レーンに並べるので、
相対的に有利にはなる。

ただ、これは桃園国際空港に特有の事情ではなく、
高雄国際空港でも同様。

そうなると、やはりスムーズに入国審査が終わり、
市内までも地下鉄で15分ほどの距離という魅力は大きい。


桃園国際空港の場合、
地下鉄は直結しておらず、
バスだと90分ほど、タクシーでも1時間かかるので。

場合によっては、
桃園国際空港でパスポートコントロールまでたどりつかず
人口密度と不快指数の高い列の中で並んでいる間に、
高雄国際空港なら手続きを終えて街中に移動して
自宅でスーツケースを置いて休んだりできる。


これは移住に際しても無視できない優位性。

旅行に行くときのフットワークが大きく軽くなる。



MRT(地下鉄)が開通している

西子湾駅
台中や台南と高雄を比較した場合、
住み心地を左右する要素として市内交通がある。

乗り降りする駅の場所がわかりやすく、
本数が多いMRTが通っている台北と高雄は
やはり外国人旅行者はもちろん、
移住者にとっても暮らしやすい。

台中・台南はこの点において遅れを取っている。


もちろん、MRT網の発達という意味では、
台北に軍配が上がる。

なにしろ高雄には2本の路線しかないので。

とは言え、それでも主要エリアは網羅されているし、
空港にも直結しているのは大きい。

路線は少なくても、
生活圏をしっかりカバーしてくれている点で、
高雄の移住先としての価値を
MRTが高めているのは間違いない。


東南アジア諸国に目を移しても、
首都にだけ地下鉄が通っている国が大部分。

中には、ジャカルタや以前に住んだマニラのように、
外国人が電車に乗るのに十分なだけ安全とは言えない街も。

タイでさえ、バンコクにしか地下鉄はないし、
ラオスやカンボジアには首都でも開通していない。


そう考えると、
2番手の街ですらMRTが通っているところは、
さすが台湾というところだろう。



家賃の安さ

夕暮れの街並み
台湾に移住することを考えた時、
真っ先に連想されるのが首都の台北だろう。

最大の都市ということもあって、
やはり頭に浮かびやすい。

たしかに台北も住みやすい街と感じるし、
私も移住先候補としてキープしている。


ただし、台北には1つ問題点があり、
とにかくコンドミニアムやアパートメントの
家賃が高騰してしまっている。

ロフトタイプの1ベッドルームでも
家賃が10万円というケースもあり、
広さや家具のグレードと家賃が釣り合っていない。

部屋を借りる以外の物価は安く、
食費やMRTは東南アジア並の価格なのだが、
家賃が生活費に占める割合が高くなってしまう。

台北でローカルフードの小吃中心の食事で暮らしたら、
気持ち悪いくらいにエンゲル係数が低くなるだろう(笑)。

有名な六合夜市や瑞豊夜市まで行かなくても、
住宅街であればたいてい小吃には困らない。


では、台湾全土の賃貸不動産の相場が上がっているかと言えば、
もちろん街によるばらつきが大きい。

台中の場合、台北の半分以下の水準で推移している。

こちらでは日系の不動産会社に話を聞いたが、
そこそこのグレードの部屋でも7万円程度で
十分借りられそうだった。


高雄は台中に比べれば割高だが、
台北の7割ほどの家賃という印象。

台湾で2番目に発着回数の多い空港を擁し、
市内にはMRTも走っている利便性を考えると、
台中・台南と比較しても十分に検討する価値がある。


現在は高雄に滞在しながら
数ヶ月後に移住するかどうかを考えている最中。

ホテルだけではなく、airbnbで現地の物件に宿泊し、
リアリティが増してきている。

今後5ヶ月は予定があり、
香港、ベトナム、タイにそれぞれ滞在するが、
その後の予定は白紙。

毎年恒例のヨーロッパ行きになるか、
あるいはそのタイミングで高雄か他の台湾の街に移住するか。

かなり具体的な日付も見えてきつつある。


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