アジアの中では英語ができる国としてフィリピンは知られる。
実際、海外に出稼ぎに出るOFWの人も常に国民の1割ほどいるし、
各国からコールセンター等がフィリピンに進出してきている。
国境を超えたアウトソーシングの場として、
語学力があって人件費が安いというのは
魅力的な条件なのは間違いない。
同様にコールセンター事業で有名なインドを、
ついにフィリピンが追い抜いたという。
(日本経済新聞:フィリピン、世界最大のコールセンターに インド抜く)
ちなみに、インドは好景気のために離職率が高く、
コールセンターだと年間に50%以上にのぼるらしい。
私が日本で派遣社員として勤めたことがある
大手通信系の子会社の場合だと、
15人弱いた同期が10ヶ月の間に私の他に1人になっていた。
私も10ヶ月目で退職したので、
残る1人が2ヶ月以内に止めると年間離職率100%に。
それに比べるとそこまで高くない気もするが・・・。
とは言え、インド人のなまりの強い英語は評判が悪く、
顧客をさばく割合もフィリピン人の方が20%ほど
効率がいいという調査も出ているらしい。
インド系住民が多いマレーシアで2年暮らし、
現在はフィリピンに住んでいる身からすると
フィリピン人の方がはるかにホスピタリティが高い。
そう考えると、英語力はもちろん、
職務への適性でも自然な帰結ではないかと思う。
さらに、マニラからセブへと拠点を移す企業が増え、
ますます人件費が下がっている。
賃料にしても、
マカティよりもセブのほうが75%以上安いため、
余計なコストを抑えられる。
すでにマニラは人が集まりすぎていて、
人口密度も世界的に見て高い状態になっている。
周辺地域を含めたマニラ首都圏であれば、
東京以上の人口密度。
しかも交通インフラが弱いために渋滞が日常茶飯事になり、
動きを取りづらい状態になっている。
そうした意味でも、
地方に産業が分散されるのは国益にもなるはず。
すぐに鉄道網が整備されることは期待できないし、
人口の集中を防ぐのは生活の質を上げるためにも急務。
マニラに一極集中するよりは、
セブやその他の地方に移動する企業が増えればいいと思う。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
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