カナダ、バンクーバーへの移住が決定的になったシンプルな理由

バンクーバーの街並み
世界一住みやすい国と言われるバンクーバーのある
カナダに移住しようかと思っている。

というのも、通常は先進国ならビザの関係で
1年以上住むことは簡単には出来ない。


これまで暮らしてきたマレーシアやフィリピンは
新興国なので基準がゆるかった。

最初はビザなしでやってきて、
(フィリピンは自動的に観光ビザが発給された)
その後に永住権の性質を持つビザを申請していた。

しかし、先進国は事前に何かしらのビザを取らないと
1年の滞在もできない。

まして永住権を取るには数千万以上の費用はかかる。


ビザの面でのカナダの特殊さ


カナダならビザ免除で入国し半年滞在、
それを更新すればもう半年住める。

つまり、難しいビザの手続きなしで移住できる。

私が考えているのは1年単位で各国を回ることなので、
2年も3年も、まして10年も住みたいわけではない。

その意味では、カナダへの移住は条件が整っている。


半年後の更新は審査官の裁量が大きいというので
その点の不安は残るにしても、
検討する価値があるのは明白。

むしろ、マレーシアとフィリピン以外で
厄介なビザの手続きなしで住める国が
カナダぐらいしか見つかっていない。

正確には中国も大丈夫なようだが、
まったく移住したくない。


ということで、事実上の候補がカナダのみ。

来年住める場所を探していて行き着いたが、
少なくても数年以内には実現するのだろう。

早ければ来年カナダのバンクーバーへ移住。

その段階で拠点を作らずに各国を旅する生活を選択したとしても、
そんな生活を一生続けるわけにもいかない。

どちらにしても遠くない未来にカナダに移住することになりそう。

別に永住するわけではなく、
1年を目安に暮らすという意味で。


ヨーロッパは大部分の国が半年に90日までという上限があるし、
先進国に1年滞在するのは容易ではない。

現地で就労するわけではなく、
自分でビジネスを持っている私の場合には
就労ビザも取れないのでなおさら。

しかし、簡単にカナダなら移住できるとは盲点だった。

これだけの人気国なので、
ハードルは高く設定していると思っていたが意表を突かれた。


通常ならカナダに移住する人は
数年以上の単位でロングステイをしたり、
あるいは永住を前提にしているのだろうから
1年という期間の長さがうまくはまったらしい。

ほとんどの国よりも旅行で滞在できる期間を長く設定し、
永住や本格的な移住はしっかり条件をつける。

そんなカナダの姿勢が、
1年ごとに移り住みたい私の思惑と一致した。


こういう国が増えてくれると
私の計画もとどこおりなく進むのだが・・・。

1年の滞在のためにビザ取得の手続きで苦労する気がないので、
もはや拠点なしで転々とすることも考えているが、
これでカナダという移住できる国が1つ確保できた。

しかも住みやすいことで有名な国ということで、
この発見はかなり嬉しい。

フィリピンやマレーシアとはまったく環境が違うので、
色々な刺激を受けることもできるのだろう。


バンクーバーを選ぶか?他の街にするか?

問題なのは、
カナダといえばバンクーバーが有名だが、
他にも色々行ってみたい都市があること。

ただ、コンドミニアムが1年単位の契約なら
住めるのは一箇所になる。

ホテルを転々とするのなら、
わざわざカナダで1年を通しで過ごす必要もなくなる。

この拠点をどの場所に置くかというのは
実現にあたって悩ましい問題になりそうだ。


とは言え、やはり最有力候補はバンクーバーだろうか。

続いてモントリオール、オタワ、トロントも候補に入ってくる。


永住を望む場合のビザ

ちなみに、永住したい場合にはいくつかビザがあって、
私ならEconomic Business Immigrants Program、
つまりビジネス移住が当てはまるようだ。

ただ、これもハードルが高い。

30万カナダドル以上の投資を求められ、
45万カナダドル以上の資産の保有が必要。

しかも資産を形成した過程を証明したり、
フルタイムの従業員を雇用したりする必要がある。

人件費の高いカナダ人を雇うのはリスクでしかない気がする。

正直、そこまでしてカナダのビザは欲しくないし、
住むにしても1年でいいと思っている。


いざ、バンクーバーへ

バンクーバー市内
フィリピン生活を終えてから、非定住生活を始めた。

つまり特定の国にとらわれず、ホテルを渡り歩く生活。

その中で次の移住先候補も見て回っているが、
カナダもいくつかの街を見てきた。


大西洋に面したハリファックスを皮切りに、
オタワ・モントリオール・トロント・ナイアガラ・バンクーバーと。

その結果として、
移住するなら住み心地の面では
バンクーバーが最有力候補となった。

世界的に評価が高い街だけあって、
環境としては申し分ないレベルで整備されている。

ギャスタウンやグランビルアイランド、
ロブソンストリート、チャイナタウン、
イエールタウン、カナダ・プレイスと
一通り観光地らしい場所も含めて周ったが、
より魅力を感じたのは住環境。

居住エリアの街並みは歴史を感じるというよりは現代的で、
特に海沿いは洗練された高級コンドミニアムが林立している。

クルーザー
バンクーバー中央図書館も訪れてみたが、
おしゃれで集中できる環境だった。


一方で自然も豊かで、スタンレーパークはもちろん、
少し足を伸ばせば山にも行ける。

ノース・バンクーバーとの間には
ライオンズゲートブリッジがかかり、
橋の向こうは自然豊か。

他にもイングリッシュベイやキャピラノ渓谷、
グラウスマウンテン等なら手軽に訪れられる。

ちなみに、スタンレーパークにはリスもいた。

海
スタンレーパーク
カナダの道路

ただし、バンクーバーはこの国でもっとも地価が高く、
住宅コストが高くなる街でもある。

食費等の物価は特にハードルの高さを感じなかったが、
ルームシェア等で暮らすのはきつい。

当然一人暮らしをすることになるが、
家賃という面ではそれなりの負担を覚悟する必要があるだろう。


中国からの移民が増えたことの影響

それとバンクーバーには多くの中国人が移住してきていて、
それによって街の雰囲気が悪くなっている側面も。

投資永住ビザが廃止されたのも、
中国人がカナダになじまない等の理由と噂される。

そうした中で住民の間に亀裂が入ると、
中国人と見分けがつきづらい日本人はとばっちりを受けるリスクも。

そう言えば、ナイアガラのカナダ側では、
大学生らしき集団から
「チーナ、チーナ」とからかわれた。

中国人の蔑称らしい。


結局バンクーバーが最有力?

モントリオールも街としてのハード面では魅力を感じた。

つまり街並みや自然の調和、生活の利便性等の面では。

秋のモントリオール
プレリー川
伝統住宅
モンロワイヤル公園
街を一望

しかしながら、ソフト面に問題がある。

移住を考える際にもっとも支障となるのは言語の問題で、
英語ではなくフランス語が公用語に指定されている。

実際、レストランのメニューもフランス語のみのことがあり、
あえて北米で言葉が通じない街に住む理由もない。

そこが原因で、モントリオールは候補から外れる。


では、トロントは?

トロントの高層ビル街

こちらは大都市としての機能が強すぎて、
あえてカナダに住む際に選びたいという気持ちが
いまいち起こらない。

決して住環境が悪くはないし、
郊外に行けばそれなりに自然も豊かなのだが、
あえてトロントではなくてもいいかと。


オタワは現地を訪れても
単純に強みがいまいち見つからず、
首都にこだわる理由もないので有力候補にはならなかった。

オタワ

こうして考えていくと、
やはりバンクーバーの優位性が目立つ。


本格的にカナダに移住するのではなく、
ホテルに泊まりながらロングステイをするのであれば、
大都市以外を選ぶ手もある。

コストを安く抑えられる上、自然も豊かなので。

バンクーバーやトロント、モントリオール、オタワは
中級ホテルでも一泊1万円前後。

しかし、これがナイアガラだと5,000円台と半減する。

観光地なので、食事をする場所にも事欠かない。

別にナイアガラの滝を毎日見たいとは思わないが、
低コストでカナダ生活を楽しみたいのであれば
選択肢として検討する価値はある。


他にも同様の条件の場所も、探せば見つかるのではないかと思う。

こうしたことを考えてみると、
観光ビザを更新して最大1年半の間暮らすことはもちろん、
それ未満の期間でも様々な選択肢が広がってくる。

これから先、非定住生活を続けるのか、定住生活に戻るのか分からないが、
バンクーバーや地方の街を上手に活用することができれば、
なかなか面白いことになってきそうで楽しみ。

具体的なことはカナダ単体で考えるというより、
他の国との組み合わせ方も考慮しながら考えることになるだろう。


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