セブの不動産視察の際にランチで立ち寄ったイタリアンは、かなり本格派な店だった。
店の内装からしても、適当に作ったような店構えではなくて、本場のイタリアでも通じるような店。
さらに言うと、ピザやパスタの味も、十分に納得できるような品質だった。
ピザが思ったよりも大きかったのは驚いたものの、これはこの店に限ったことではなくて、フィリピンではその傾向にある。
実際、その日の夜にも一部のメンバーと他のイタリアンの店に行ったものの、このItalianni'sという店でも、かなり大きなピザが出てきた。
セブにしろ、マニラにしろ、同じような傾向があることは、この件からも見て取れる。
フィリピンには欧米からの移住者が多いこともあって、イタリアンの店は充実している。
これはセブ以上にマニラを見ると顕著で、ピザ関係のファーストフードも多いし、イタリアンの本格的な店だけでもいくつもある。
それ以外だと、スペイン料理も比較的多く、セブだとCocina de la CasaやArano's等があるが、これはかつてスペインがフィリピンを統治していた時代の名残り。
やはり、スペインから来た人からすれば、自国の本格的なレストランが欲しいということになるので、そういった需要を満たす店が出来てくるわけだし、その名残りが残っているのは自然な話。
こうして考えてみると、直接的にフィリピンの歴史に関係していないイタリア料理がここまで普及しているのは、やはりイタリアンが世界的に受け入れられているということの証なのだと思う。
実際どの国に行っても、ピザやパスタは一般食として普及しているし、それを見かけない国は、ほとんど存在しない。
マレーシアのイポーのように外国料理がほとんどないような街は例外だが。
和食が充実したエリアも
マカティーのリトル東京やグリーンベルトをのぞいてみれば、下手な日本の地方都市に住むより、和食のレパートリーが充実している。やはり移住者が多い国はかなり便利だし、逆に外国人が住み着いていない町に暮らすなら、それなりに高いハードルをクリアしなければいけない。
自炊をする人であればその辺はある程度条件が緩和されるものの、手に入る食材が限られているし、例えば納豆を買おうと思っても、日本の食材店がないということになれば、どうしてもその希望は叶えられないことになる。
そう考えると、やはりフィリピンの中で暮らすのであれば、マニラかセブ島という2択になるのではないかというのが、私の率直な感想。
以前にはマニラで1年間住んだことがあるし、セブに関しても今後は住むことはあるかもしれない。
クオータービザも取ったので、いつでもビザの点においては条件が整っているし、あとは部屋を借りるだけ。
すでに購入したセブの不動産に自分で住んでみることがあってもいいし、そういったことも今後は、色々と選択肢に入ってくると思う。
何にしても、フィリピンの食生活が充実しているのは私にとっては朗報。
他にも友人から美味しいケーキ屋を紹介してもらったりしたので、もしセブに住むようになったら、そういった店にも通うことになるのかもしれない。