これまでにも何度かフィッシュ&チップスを食べてきたが、今回もロンドンで食べてみた。
しかしながら、今回に関してもそこまで美味しいと思うわけではなく、むしろ何で揚げ物に揚げ物を添えるのかが理解できない。
日本で言うと、大阪はお好み焼きにご飯を付けるというが、ロンドンの場合は魚のフライにポテトを付けるということになる。
しかも、このポテトがかなり太いものが多く、中身がほくほくしている。
全体的に非常に油っこくてしつこい感じがして、なかなか食べきることもできない。
さらに異常な量が出てくるので、ポテトは半分以下でも十分なぐらい。
本場の味ということで、ロンドンに来るたびに一度は頼んでみるものの、1回食せばもう十分という気持ちになる。
本場の食べ方は酢と塩をたっぷりつけるということだし、私も酢は好きなので、大量にかけて食べているが、いくら酢をかけても食事のメニューが全て揚げ物なので、結局胃にもたれるし、さっぱりした感じはない。
かつてイギリスの食事が非常にまずいと言われていたことも納得。
さすがに世界屈指の都市だけあって、今となってはロンドンの食生活は豊になっているし、Taste Of NawabやThe Clink Restaurantのように美味しい店も珍しくなく、イギリスの食事がまずいということはなくなっている。
しかし、かつてはフィッシュ・アンド・チップスが名物料理だったぐらいだったので、それ以外のものもかなりひどかったであろうことはうかがえる。
ロンドンからダブリンへ
ロンドンからフェリーで移動してダブリンに来てからは、アイリッシュシチューも食べてみた。アイリッシュシチューは予想通り美味しくて、日本人になじみの深い食べ物で言うと、ビーフシチューをもう少し薄めにして、ちょっとトマト風味に変えた感じ。
日本人にとってもとても馴染みのある味になっているし、私が食べたパブのアイリッシュシチューの具は、人参とジャガイモ、そして牛肉の3種類だけだったので、内容的にもそれほど珍妙なものが入っているわけではない。
そういった意味でも、予想を裏切らない安心の内容ということになっていた。
本場のギネスビールにも挑戦
アイルランドの場合であれば、他に黒ビールであるギネスが有名なので、こちらもベルファーストでツアーに参加した時にパブで飲んでみることにした。ギネスは本場で飲んでも、日本で飲んでも同じようにかなり苦い。
炭のような味が若干するのと、最初の一口の段階では濃くて美味しいものの、だんだん嫌になってくる。
ということで、ジョッキ半分ぐらいで、もう十分な感じがしてしまった。
他に、アイリッシュピザというものも食べてみたものの、これは普通のピザとたいして変わらず、どの辺がアイルランドの要素なのかはイマイチわからなかった。
生地がちょっとパン生地っぽくなっていたので、そこの部分の違いなのかもしれないし、もしかしたら、具の組み合わせがアイルランドでよく取れるような農作物を使っているということなのかもしれない。
他にもベルファーストでは、山盛りのナチョスが出てきたりとか、ダブリンではdanny mann pabでコテージパイを食べたりとか、Matt The Thresherでロブスターの美味しさに感動したり、この辺はかなり多国籍になっていることを感じた。
アイルランドというとそこまで大きな経済規模ではないとはいえ、食の多国籍化は進んでいる。
とはいえ、和食レストランはほとんど見かけないし、あってもかなり怪しげな雰囲気で、美味しそうな感じではなかった。
とはいえ、イギリスもアイルランドも一通り食べる物には困らない感じがしている。