
アイルランドの首都だけあって、ダブリンには様々な国の料理がある。
一番多いのはイタリアンで、それ以外にもアジア系の料理として中華料理やタイ料理の店もあるし、当然アイリッシュパブに行けばアイルランド料理を食べることも出来る。
僅かながら日本料理の店もあって、こちらはランチメニューの弁当を頼むとだいたい1200円くらいの価格帯だった。
実際にアイルランドで和食を食べることはしなかったが、写真を見てみる限りで言えば、タイやマニラの場合の倍くらいの価格という感じがする。
こう考えてみると、あえて和食を食べるよりはアイルランド料理を食べた方がお得な感じがするし、それ以外にもメキシコ料理とか幾つかの国の料理があちこちで見つかるので、食べるのには困らない。
その反面で選択肢がかなり多いのと、意外に本場のアイルランド料理を食べようとするとアイリッシュパブ以外の店が見つからないことで困ったりもした。
というのも、伝統的なアイルランド料理と店先でアピールしているのはだいたいパブで、それ以外の一般的なレストランでそういった表示がされていることは少ない。
別にパブだからといてお酒を飲まなければいけないということはなく、ただ食事をして帰ることは可能だし、ランチであればむしろそちらの方が一般的な需要ではあるものの、どことなくパブという気分ではないときには、食べるところに困ったこともある。
料理の量が分かりづらい
もう一つ問題なのが、アイルランドの食事の量が、いまいち計れないということ。基本的には日本に比べてかなり量が多く、5割増しといった印象があるものの、妙に少ない時もある。
これは店によっても違うし、ベルファーストのメキシコ料理店のように、タコスとナチョスで倍くらいの量の差が出てくることもある。
ちなみに価格は同じなので、だいたい同じくらいの量が出てくるのかと予想していたら、全くそんなことはなかった。
こういったところを予測しづらいのがアイルランドで、常に一貫して大量に出てくるオーストラリアとは違う。
パブでランチセットを頼んでも、日本人の中でも比較的少食な私ですら丁度いいくらいのこともあるので、典型的なアイルランドの人にはかなり物足りないのではないかと思うことがある。
かと思うと、同じくらいの価格帯のバーであっても、倍くらいの量が出てくることも平気であって、半分くらいは残してしまう場合も。
アイルランドでは山盛りのマッシュポテトが三つくらい付いてくることも珍しくはないし、ハンバーガー等を頼んでもポテトが山盛りで付いてくる。
こうしたレストランの基準がいまいちよく分からないところなので、最後までそこら辺は戸惑うことが多かった。
しかしながら味の面はというと、非常に美味しく、大きなハズレを引いたことはない。
F.X. Buckley Pembroke StやPHX Bistroは文句なしに美味だった。
アイルランド料理は日本人にとってもとても親しみやすい味をしているので、そこら辺はかなり安心。
ただし逆に言うと、そこまで新鮮な味というか斬新な感じはしないので、安定はしているものの、そこまで感動するほどのものが出てくることもなかった。