ダブリンのB&Bを出るときの寂しさがひとしおだった


どこの国においても、何日か滞在したホテルを去るのは、どことなく寂しい気持ちになる。

これを大きくしたものが、引越し前の家具をすべて取り払った後の部屋を見るときのような気持ち。

今回、ダブリンは途中でベルファストの滞在を挟んで、比較的長く滞在した街。

このうち一泊を除けばすべて同じB&Bに泊まっていたということもあって、非常に快適だったし、思い入れも強い。

ここの部屋を出ることはかなりの物悲しさを感じた。

今回はリスボンへの飛行機の移動ということで、こちらのフライトが9時過ぎだったため、B&Bを出るのは当初6時半を目標にしていたが、実際にはズルズルとずれこんで7時直前になっていた。

この時間はまだレセプションが開いていなくて受付に鍵を返すことが出来ないので、玄関の近くにある鍵を返却する用のボックスに鍵を入れて、無言で立ち去ることになった。

これまでお世話になった受付の人にお礼を言えなかったのは残念だったものの、これは営業時間の関係で仕方がない。

いつもであれば朝のうちにロビーに人がいることもあるものの、この日の朝は誰とも会うことがなく、とても静かな1日のスタートだった。

同じB&Bに泊まっていたといってもずっと同じ部屋に泊まっていたわけではなくて、ベルファストを挟んだこともあって、実は4つの部屋に泊まっている。

それぞれに特徴があって良かったが、一番最初の部屋がやはりどことなく思い入れが強い部分がある。


再訪はあるか?

そしてもう一度このB&Bに戻ってくることがあるかということになると、答えはイエスでもありノーでもある。

というのは、B&Bの接客とか建物とか、そういったところにおいては何の不満もないし、ダブリンにもう一度来た時には泊まりたいと素直に思える。

しかしながら、問題は周辺環境で食事をするのに丁度いいところが、あまりないところが問題点。

この辺りはとても静かな住宅街で、比較的空気も澄んでいるので、ごちゃごちゃとした街中よりも落ち着いて暮らせる環境にある。

そういった点を最初は好ましく感じていたものの、一日に二回昼と夜に食事に出かけることを考えてみると、かなり不便でもある。

例えば多くのバーやレストランが立ち並ぶテンプルバーというエリアがあるが、こちらまで三十分ほど歩かなければいけないので、毎日通うにはかなり遠い。

片道三十分ということは往復一時間な訳なので、この距離は気軽に移動できるとは言えない。

そう考えてみると、もう少し別の場所に宿を取った方が何かと便利と考えられる。

利便性を取るのか、それとも宿の快適さを取るのかということで、滞在のスタイルによってここに泊まれるかどうかを考えなければいけない。

そうなってくると、また必ず戻ってくるとは言い難いのが難点ではある。


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