マニラに移住する直前、
マレーシアでフィリピン人と国際結婚したいと友人から聞いた。
彼はひとまずマレーシアへの移住を考えていたが、
将来的にはフィリピンの女性と家庭を持ちたいらしい。
そう言えば、マニラやセブではなく、
どこかよく分からない島に行ったりもしていた。
ネットで知り合った女性と会いに行ったら、
すでに子持ちだったらしい。
フィリピンを含めて新興国の場合、
10代や20歳過ぎでの出産が少なくない。
日本人と付き合う感覚でいると、
すでに子供がいるというケースに当たることは多い。
彼もまさに、そんな体験をしたことになる。
それはそうと、
日本人とフィリピン人の国際結婚というと、
ちょっとグレーというか財産目当てな感じがするのは
私だけだろうか?
フィリピンの習慣として、
食事や生活に友達・家族が付いてくる事がある。
先ほどとは別の友人の場合、
マレーシアでフィリピン人女性と知り合い、
マニラから100キロほどの彼女の実家に住むことになった。
彼の場合も、
相手の家族の生活の面倒はすべて見ていてそうだ。
元々の実家から引っ越して、
もう少しグレードの高いエリアに移ったと聞いた。
物価の安い場所なので、
一家5人を養っても月に10万程度らしいが。
ただ、これもマカティに住んでいたりしたら話は変わる。
生活費は倍程度では済まない。
かと言って、
温水シャワーが出ないエリアに住みたくはないし。
そして、毎月の生活費だけではなく、
住宅を購入して相手に取られることも。
フィリピンの場合、
外国人は土地や戸建ての所有は出来ないので、
彼女(すでに国際結婚していれば奥さん)の所有になる。
別れた段階で相手が返してくれなければ、
相手のものになる。
こうした手口のトラブルはよく聞くことではある。
ただ、フィリピン人との国際結婚で
うまくいっている例もある。
友人のホセ(ただのあだ名で日本人)の場合、
フィリピン人の奥さんとの間に子供もいるが
幸せそうに暮らしている。
色々な話を聞いていても、
最初から金銭目的の相手に引っかからない限り、
それほど大きな問題はないと思う。
フィリピン人の場合、
世界各国に働きに出る文化もあるため、
相手の文化に適応するのは得意な国民性がある。
その意味で言えば、
国際結婚の相手には適しているのかもしれない。
日本に住みたいと思っているフィリピン人は多いし、
マニラに住んでいても
親戚が日本人と結婚して日本で暮らしているという人もよくいる。
そうした人を見つけられればいいだろうし、
だまされるリスクさえ回避すれば
特に問題ないのではないかと。
なお、人数的にはフィリピン人との国際結婚のピークは
すでにピークを越えている。
厚生労働省の「夫妻の国籍別にみた婚姻件数の年次推移」によると、
平成12年には7,519件だったフィリピン人と日本人との国際結婚が
平成17年には10,242人まで増えてから減少傾向に転じ、
平成21年には5,755と半分近く減っている。
コミュニケーション能力が高くて、
ラテン系のノリのフィリピン人が一部の日本人に
人気なのは間違いない。
それだけの理由があるのは、
マニラに住むようになって理解できた。
日本人同士で結婚する場合でも
慎重を期しても失敗することも多いわけだし、
そのリスクを考えればフィリピン人が相手であっても
特に問題はない気がする。
もちろん、その後の生活の場所等の問題はあるが、
その辺を解消できるのであれば。
なお、国際結婚のメリットとしてビザを挙げる人も多いが、
フィリピンの場合は永住権付きのビザが
独身でも(もしくは日本人の配偶者がいても)
簡単に取れるので大した意味はない。
ちなみに、
相手に貢がせたり不動産を買わせるのに
巧妙な手口を使ってくる場合もあるが、
露骨な方法で短期的な結果を狙ってくるケースが実は多い。
いきなり日本円で数十万円単位で
振り込むことを要求してきたり。
そういえば、
友人の惣右介もインドネシアで50万円請求され、
しばらく迷っていた。
家族の病気等の理由はつけてくるが、
さすがにこれは冷静に考えれば嘘なのがバレバレ。
こうした相手を即座に切り離すだけでも、
だまされるリスクはだいぶ減ると思う。
そこで未練を出してしまうと厄介だが・・・
PS.
この後にホセがフィリピン人の奥さんと別居中であることが判明。
円満に暮らしていると思いきや、
内情はそうでもなかったらしい。
ちなみに、ホセは単なるアダ名で日本人。
名前だけ見ると訳が分からないと思うので、念のため。
彼の場合、子供の面倒はメイドに見てもらい、
フィリピンで仕事もしている。
国際結婚となると手続きが大変なのは最初だけではない。
仮に離婚するとしても、子供の親権の問題等も発生する。
相手が話し合いに応じてくれるとも限らない。
こうしたリスクも考慮に入れておく必要がある。
もっとも、日本人どうしで結婚したところで、
離婚率の高い現代においては
一生添い遂げられるとは限らない。
そう考えれば、フィリピン人の国際結婚についても
リスクばかりを強調するのは意味がないのかもしれない。
結局、籍を入れること自体がリスクなわけで、
相手が外国人でも日本人でも同じとまでは言わないにしても、
どちらもそれ相応のリスクは背負わなければならない。
それにしても、
マニラに住んでいる時には
本当にフィリピン人に参っている日本人のおじさんをよく見かけた。
それが目当てで移住してしまう人もいるほどなので・・・。
マニラからセブに移って判明した事実
マカティ地区で1年暮らした後、1年半ほど色々な国を周ってホテル暮らしをし、
今度はセブでコンドミニアムを借りて暮らし始めた。
場所はマクタン側ではなくセブシティのアヤラモール近く。
昼食や夕食でアヤラモール内のレストランに行くことも多いが、
女性に声をかけられることがたびたびあった。
海外で暮らすのに慣れると、
日本語で話しかけてくる外国人へのスルースキルが上がり、
「こんにちは」と声をかけられても、
視界のはしで現地のフィリピン人らしきことを確認すると、
もはや無意識で無視して歩き去る。
そして、一週間の間に立て続けに3度、
女性から声をかけられた。
日本では逆ナンされるようなこともなく、
明らかに良からぬ目的なのは分かっていたが、
具体的に何を目的にしているのか知りたくて
少し話を聞いてみることにした。
純粋に恋愛感情ではないだろうから、
ぱっと考えつくこととしては、
食事や飲み物に睡眠薬を入れて昏睡強盗、
後から人相の悪い男がやって来ての美人局、
自宅等に招いての強盗やいかさま賭博、
恋愛関係や場合によっては結婚までして身ぐるみをはぐ、
(不動産等を購入させる)
単純にタダで食事がしたいだけ、
といったあたりが頭をよぎる。
とりあえずアヤラモールのcasa verdeという
レストランの近くで声をかけられ、
そのまま歩きながら話を聞いた。
昼時だったため、
これから会社に戻るのかと聞かれ、
面倒なのでYesと答えた。
別に会社勤めではないので、嘘だったが。
すると、メールアドレスを聞かれた。
電話番号ではなく、なぜかメールアドレス。
そして、姪が日本で早稲田に通っていると言い出し、
そのことで話がしたいと言い出した。
長期戦に持ち込もうとしている気配を感じ、
さすがに好奇心だけで付き合うには重いので、
Noと伝えたら2度ほどで引き下がっていった。
その後、アヤラモールにはこの手のフィリピン人女性が
少なからずいることが分かった。
日本でも渋谷等でナンパするために
足を止めて人通りを物色している男を見かけることがあるが、
セブでは逆にフィリピン人女性が
声をかける相手を探している。
しかも日本語で話しかけてくるところを見ると、
日本人の男はなかなかいいカモらしい。
アヤラモールの中庭のようになっているところの
エスカレーター近くの細い道には
この手の女性がよく座っている。
目が合うと、(時には合わなくても)声をかけてくるが、
どうも日常的にそのような営業活動をしているらしい。
最終的に連れて行かれる地点は不明だが。
フィリピン人と結婚するパターンだと、
夜の店で知り合って恋愛関係になり、
そのままゴールインということも少なくない。
マカティに住んでいた時にも、
それらしい女性がウォーターサーバーの販売店を営んでいた。
スポンサーに日本人の夫(または彼氏)が収まっているのだろう。
フィリピンは発展著しい国だが、
失業率は低くない。
まして人生を一発逆転するための手段として
結婚を利用しようとする人も少なからずいる。
その点は気をつけておかないと、
大失敗しかねないし、
マニラやセブに住んでいると、
そうしたパターンはよく見かける。
もちろん、そこに向かおうとしている人達の姿も。
困窮邦人の数が世界でダントツナンバーワンというのも、
住んでいて納得できてしまう部分があった。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼントすることにした。
電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ。
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