ヨーロッパで移住しやすい国について、新たなチャンスを発見

ブカレスト
マレーシア・フィリピンに住んで少々アジア疲れが出てきたので、
そろそろヨーロッパの中で移住しやすい国はないかと
来年住む場所を探してみることにした。

問題となるのは、とにかくビザ。

住みやすい国であっても、
この課題をクリアしなければ絵空事にしかならない。

基本的にヨーロッパの大部分の国はシェンゲン協定によって、
日本人は6ヶ月の中で計90日までビザなしで滞在できる。

住むとなるとこれでは足りない。


しかし、私は移住すると行っても現地で就労するわけでもなく、
もちろん国際結婚してビザが取れるわけでもない。

30代なのでリタイアメントビザも取れない。

そうなると、ヨーロッパの移住しやすい国とは
ビザが取りやすい国という意味になる。

しかも1年後には別の国に行く可能性が高いので、
その間だけ使えればいい。


まずはフランス、ドイツ、イギリス、イタリア等の
主要国の移住条件を調べてみた。

やはり条件に合う国はない。

比較的希望が持てるのはドイツのSOHOビザ。

とは言え、リサーチを進めていくと
取得にはかなり手間がかかりそうな気配が・・・。

しかもドイツは治安も悪化し、
住みやすさは衰えているという印象がある。

現地の住環境の今を確認するため、
ミュンヘンやフランクフルト、ニュルンベルクに行ってみた。

ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場

きれいな街並みの部分もあるが、
一部エリアは貧困化が進んでいるのが目についた。

ドイツやオランダ、フランスのような
経済が強い国の方が移民の影響もあって
治安悪化の方向性に引っ張られている。


他方、南欧のポルトガル、スペイン、マルタについても
同様にビザの規定を調べてみた。

こちらもどうも厳しい。

ポルトガルは住みたい理由次第という
可能性はありそうな内容だったのだが、
手続きが面倒ということなのでパス。

たった1年住むために面倒な手続きなんてしていられない。


結論として、
ヨーロッパに移住しやすい国なんて見つからなかった。

住環境として住みやすい国はいくつもあるのだが・・・。


そもそも先進国である上に、
アフリカや中東から移民がやって来るのが
社会問題になっている地域。

外国人がむやみに入ってこないように
しっかり監視している状態なのだから、
そう簡単に都合のいいビザが取れるはずがない。

薄々予期はしていたが、
その通りの結果になってしまった。

個人的にはアジアとヨーロッパの2つの軸を持って
それぞれの国を行き来するのがいいと思っているのだが、
1年ごとに移住というのは難しそう。


こうなったら、
半年に90日以内のペースでヨーロッパを楽しんで、
残りは他の地域で過ごすという策しかない気がしてきた。


当サイト執筆者、伊田武蔵が
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追記:新しい希望

ギリシャやスペイン・アイスランド等で
ヨーロッパが経済危機を迎えたことによって、
ビザについて新たなチャンスが生まれている。

というのも、一定額の投資をすることによって
5年間の滞在許可や永住権を交付する国が続出しているため。


たとえば、ポルトガルやスペインでは
5万ユーロの不動産購入を条件にビザが取れる。

当初、スペインはもっと低い条件で企画していた。

具体的には16万ユーロだったとされている。


しかし、ヨーロッパの多くの国はシェンゲン協定により
国境の行き来が自由になっている。

スペインが勝手なことをすると、
他の国にまで望まぬ移住者が殺到することになる。

たとえば、ドイツやフランスのような経済的に強い近隣諸国は
貧しい移民に手を焼いている。

16万ユーロとなれば約2,000万円。

これには利害関係のある周辺各国から批判が集まり、
結局50万ユーロにまで基準が上がった。

ポルトガルもスペインも住みやすそうな国であり、
英語があまり通じないという懸念点はあるものの、
移住先としての魅力は十分過ぎる程に持っている。

リスボンならヨーロッパの中では冬でも比較的温暖で、
その意味での暮らしやすさもある。

リスボンの交差点

ポルトも住環境としては魅力的だったし、
海のあるナザレも無視できない。


ハンガリーはもっとハードルが低く、
25万ユーロの5年もの特別国債を購入すると
なんと永住権が取れる。

こんな話がある以上、
とりあえず現地に行かないわけにはいかないということで、
昨年にはポルトガルとスペインに行ってきた。

移住するならポルトガルの方が良さそうというか、
少なくてもスペインでもマドリッドはなさそうだった。

他にもアイルランドやイングランド、ポーランド、
スロバキア、チェコにも行ってきた。


そして今はポーランドにいるが、
先日までハンガリの首都、ブダペストに1ヶ月以上滞在していた。

ブダペスト

この国はヨーロッパの中でも物価が安く、
それでいて街は洗練されていて治安も良い。

食事は美味しいし、
5箇所ほどホテルアパートメントに泊まってみたが
快適な部屋だった。

これなら住みたい。

ハンガリーだとデブレツェンやエゲル、ペーチュにも行ってみたが、
長く暮らすならブダペストが圧倒的に有力候補。

都会の利便性だけではなく、
緑の多い住宅街もエリアによって存在し、
かなり環境が整っている。


しかもハンガリーの永住権を取ると、
事実上他のヨーロッパの国にも住める。

移住条件として、25万ユーロというのは
シンガポールやオーストラリアに比べると
圧倒的に低いハードル。

すでにフィリピンでも永住権は取得済みだし、
マレーシアのリタイアメントビザも持っている。

これでビザは打ち止めにするつもりだったが、
ヨーロッパへの移住の道を切り開くには
ハンガリーの永住権を取るか?

嬉しい悩みが出てきた。



ヨーロッパの生活費は意外に高くない

ワルシャワ
ハンガリーやチェコ、ポーランドといった東欧諸国は
東南アジアと比べても生活費が高いわけではない。

フィリピンとマレーシアでも3年暮らしたが、
外国人らしい暮らしを送るのであれば
東欧とほとんど変わらないコストで暮らせる。

移住の前の永住権取得費用は高いが、
普段の物価はところどころ東欧の方が安くすらある。

際立っているのはビールやワイン、そして食料品。

これらは税金の関係もあるのか、
東欧の方が安い。

このあたりには住みやすさを感じる。

ましてハンガリー産のトカイワインは、
三大貴腐ワインの一角を占めるもので、
甘みが強くて飲みやすい。

トカイワイン


ヨーロッパはなんとなく生活費が高そうだが、
それは国によってまちまち。

北欧やスイス、ルクセンブルク、イギリス等の
物価が高い国も実際に存在する。

しかし、東欧やポルトガルのように
月15万円もあれば暮らせる国も存在する。


ヨーロッパ移住に際しての唯一の課題だったビザ、
この点に関して光明が差してきたのは
大きな変化だと思っている。

今後の方針について考えなくては。


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