現実逃避をやめるのは、正しい方法を使えば難しくはない。
ただ、間違った方法を使ったり、精神論に終始してしまうと
そう簡単に抜け出せなくなってしまう。
結果、そんな自分にうんざりして自己嫌悪に陥り、
ますます現実を直視できなくなるという悪循環も。
では、現実逃避をやめる方法とは何かというと、
具体的なステップを踏んだ行動計画を立てること。
これは目標の設定とはまったく違う。
多くの場合、目標は無駄に高く掲げられる。
会社の売上目標なんて最たるもので、
80%程度達成できれば十分な評価を受けられたりする。
そういうことではなくて、
行動目標というのは実際に越えていくステップ。
それも何月までに何をするというレベルではなく、
結果を出すのに必要な行動まで具体的に挙げていく。
行動目標が完成したら、淡々と実行していくだけ。
余計な感情を交えずに、ひたすら行動していく。
これがなぜ現実逃避をやめる方法として有効なのかというと、
途中で頭を使う場面を大きく減らせるから。
達成したい目標を立てたとか、
漠然と幸せに暮らしたいと思っているとか、
そういう状態だと行動と思考を同時に行う必要がある。
この行動をしたらどうなるのだろう?
面倒なことにはならないか?
そんな迷いが現実逃避につながっていく。
最初に行動計画を明確にしていくことで、
そんな習慣をやめることができる。
何しろ、最初の段階で全体像が見えているわけだし、
実践の段階では粛々と実行していくだけ。
考える必要もない。
変にネガティブな方向に意識を向けるよりも、
ひたすら作業に没頭する方が迷いがなくなる。
いわゆる作業興奮も味わえる。
作業興奮とはざっくり言えば、手を動かしていると
だんだん脳が刺激を受けてハイになるということ。
ジグゾーパズルのような意味のない行為でも、
手を付ければ作業興奮は体験できる。
その途中で現実逃避におちいることもないわけだし、
ごちゃごちゃ考えずに作業ができる状態を作る事が重要。
行動計画を作る方法としては別に決まった型はないが、
テキストエディタやエクセルの画面を使うと便利。
紙に書くのは順番を入れ替えたりできないので、
やめた方がいい。
最初はとにかく必要と思える項目を書き出してみて、
それを順番に並べていく。
この段階で現実逃避をしないためにも、
実際の作業は他人がするぐらいの気持ちにしていおくいい。
自分は計画を立てる側に回ったつもりでやっていくと、
余計な雑念が入らない。
こうして具体的なステップを洗い出していくと、
ゴールまでの道筋が見える。
あとは実行するだけ。
霧がかかった中で歩いて行くよりは、
はっきりゴールが見えている方が人は頑張れる。
現実逃避をやめるのなら、
そもそも逃げ場を作らなくてもやっていける環境を作ること。
それが行動計画を立てることの意味。
根性論で頑張っていくのではなく、
もっとスマートにやっていった方がいい。
現実逃避をしがちな人は、ある種の知能が高い。
ただ、それを有効活用できているか、
マイナスに作用してしまっているかの違いによって
得られる結果は大きく変わってくる。
どちらが理想的かは言うまでもないし、
せっかくなら上手に使った方がいい。
行動計画を立てるというのは、別に仕事の話ばかりではない。
普段の生活習慣についても同様のことが言えるし、
小さなところでは1日の過ごし方でも同じこと。
こういう時間の使い方はやめたいと思っているものがあるなら、
そうならないようなステップを作ればいい。
感情のコントロールという方法では
現実逃避をやめるのは難しいので、
こういったアプローチが有効になる。
頭の中では現実逃避してもいい
厄介な現実と真正面から取り組むばかりが能ではない。時には頭のなかで空想や妄想にふけったり、
面倒な事実から目を背けてみたりするのは
プレッシャーに押しつぶされないために必要なこと。
一方で行動レベルにおいては、
さすがに正しい現状把握を前提にしないと困る結果になる。
たとえば会社に勤めているのであれば、
自分の仕事を終わらせないわけにはいかない。
そのために必要なのは行動計画で、
それを淡々とこなすだけ。
この行動計画を立てる時には、
現実逃避してしまうわけにはいかない。
そんな状態で立てた計画が機能するはずはないのだから。
逆に言えば、計画さえ立ててしまえば、
あとはそれにしたがって行動するだけ。
頭の中で余計なことを考えていたとしても、
行動が必要な行動が伴っていれば問題ない。
それなら空想癖がある人、という程度の評価を受けるだけで
大きな欠陥にはならない。
つまり完全に現実逃避をやめなくても、
日常に支障のないようにメリハリを付ければ問題ない。
完璧人間になろうとするよりも、
生活との折り合いを付けることの方がはるかに楽なので、
そのようにしてみてはどうだろうか?
行動計画を立てるのなんて、
一日に長くても10分。
ルーティーンが多いのであれば、
基本となるフォーマットを作れば3分以内に収めることもできる。
あとはそこで書きだした項目を淡々とこなしていくだけで済む。
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