かつての職場の人間関係は修復しようがないほど劣悪で、
常にピリピリした空気が立ち込めていた。
最も大きな原因は、
これまで幾人もの部下をパワハラで潰し、
自分の上司に対しても噛み付いていくパワハラ上司だった。
しかし、そればかりが問題だったわけではない。
自らは働かず社員歴だけが長い部署の最年長社員も、
しばしばトラブルを引き起こしていた。
最後は酒に酔った状態で出勤してその日は朝一で帰らされ、
翌日に即日でクビになっていたが。
そんな職場だったので、仕事以外の交流はなかった。
他の部署のように新人が入ってきたら昼食に誘うとか、
そんなことも一切なかった。
歓迎会も送別会もない。
もはや人間関係を修復しようという気も
存在しないのは明らかだった。
もしかしたら、過去には
そんなことを試みた時期もあったのかもしれない。
さすがにあの環境は仕事をする上でもマイナスだし、
社内でも浮いている。
部署を任される部長職としては
空気を改善する必要もあったのだろう。
ただ、すでにその努力は徒労に終わり、
社内でも修復しようがないものとして
共通認識が生まれていたように思う。
私としては会社を辞めること以外考えていなかったし、
残念ながら部署内に尊敬できる上司など見当たらなかったので、
余計な人間関係がないのは幸いだった。
もっとも、毎日の帰りも遅かったため、
人間関係が良好でも仕事帰りに
飲みに誘われるようなことはなかったのかもしれないが。
そんな感じで、希薄なコミュニケーションが日常化し、
濃いやり取りが行われるのはトラブルの時だけという
修羅場のような職場だった。
入社当初は私しかパワハラ上司のターゲットがいなかったので、
専属で攻撃を受ける形になった。
1年ほどたってから新入社員が入ってきて
被害は分散したが、そのうちの1人はすぐに辞めてしまった。
賢明な判断だと思う。
次々に社内から人が消えていく会社だったが、
私も最後にはその日付けで突然リストラにあった。
そして、副業でやっていたビジネスを本業にした。
当時の職場の人間関係は修復されることはなかったし、
その後もひどいものなのだと思う。
しかし、職場を去ることでその被害から解放された。
そして、独立して5年以上になるが、
壊れた人間関係を修復しようとするよりも、
切り捨てて環境を変えた方がいいケースも少なくないと思う。
単なる行き違いのようなことで
一時的にギクシャクしているだけなら改善も可能だが、
本質的に合わない相手もいれば、
頭のおかしい人もいる。
世の中には70億人も人間がいるのだし、
一生を通して関われるのはごく一部。
わざわざ合わない人と無駄に時間を過ごす必然性はない。
自分と相性がいい人とか、
尊敬できる人と過ごす潜在的な時間を削ってまで
修復すべき人間関係なのかどうかを判断する必要がある。
今では付き合う相手は選ぶし、
基本的に尊敬できる相手としか関わらない。
そうなると、かつての職場で関係を保ちたい人はいなかった。
私の所属していた部署内はもちろん、
退職後の社員と連絡を取り合うのはタブー視されていたので、
よその部署でもそういうことはなかったらしい。
社長が頻繁にリストラをしている中央集権的な会社だったので、
それはそうだろう。
意に沿わなくて辞めさせた社員と連絡を取っているとなれば、
その行為が社長からの反感を買うことになる。
結果、その人までリストラ対象になってしまう。
恐ろしい会社だったが、
そこからの人間関係を切り捨てて、
自分の人生を修復できたのは幸いだった。
もうどこかの会社に入って働くことはないし、
基本的に誰かを雇うつもりもない。
あくまで個人でやっていく覚悟ができた。
それがもっとも自由に生きられる道だし、
ストレスなくやっていける道だと確信している。
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