各国の銀行事情がそれぞれすぎて困る



海外で生活するようになると、出来るだけ色々な国に銀行の口座を開設しておきたいと思うようになった。

というのも、各国の事情は常に変動していて、基本的には口座開設についてハードルが上がる傾向にある。

そのため、開けるうちに開いておいたほうが後々のために役に立つ。

とはいえ、それぞれの国で事情が全く違っているため、かなり使い勝手が異なることがある。


マレーシアの例

例えばマレーシアの場合であれば、一応の形式上は外国人が銀行の口座を開設することは出来ない。

ただし、マレーシアで就労していて会社から証明書をもらっていれば話は別。

私もこの規制に引っかかってMay bankやアライアンスバンク、中国銀行等に軒並み断られ、最初のうちは銀行口座なしでマレーシアで生活することになった。

しかしながら、有力な紹介者がいれば、口座を開設できるということが分かり、実際、私の知り合いの知り合いが現地で多くの投資案件を取り扱っていた為、その関係でRHB銀行という所に口座を開くことが出来た。


フィリピンの例

フィリピンの場合はまた少し事情が違っていて、住所証明を持っていけば外国人でも口座を開けるという規制になっている。

そのため、フィリピンに移住してきた当初、まだコンドミニアムの契約が済んだだけで、1ヶ月目の公共料金の支払いも終わっていない段階では、残念ながら住所証明となるものは一切何もなかった。

そのため、当時は口座を開設することができず、小切手帳も使えない状態だったので、12ヶ月分の家賃を一括で支払わなくてはいけなかった。

その後、住所証明も手に入ったので、BDO銀行という地元の銀行に口座を持つことができた。

ただし、BDO銀行のネットバンキングは使い勝手が悪く、残念ながら他行に振込みが出来ないどころか、同行の別口座に振り込む事すら出来ない。

つまり、BDO銀行同士で別の人に支払いを済ませることは出来ない。

ではネットバンキングが無いのかというと、一応存在はしていて、具体的に何が出来るのかと確認すると、一般的な機能の中で使えるのは唯一口座残高を確認するくらい。

残念ながら、それ以外の機能は事実上ほぼ何も使えない状態になっている。

この辺はやはり、フィリピンという国のインフラがまだまだ整っていないことを反映しているエピソード。


金融立国の場合

これがシンガポールや香港となるとまったく話は別で、やはり金融立国の銀行は使い勝手が良い。

特にHSBC香港は、私も送金等の中心として使っているが、各国に海外送金をするときも便利だし、もちろんその国の中で他行に振込をすることも可能。

むしろ日本の銀行よりも使い勝手は良いので重宝している。

たとえば日本の銀行の場合、現在では海外に送金すると理由を詳細に聞かれたり、証明書まで持っていかなくてはいけなかったりする。

窓口に足を運ぶ必要もあるので、海外に住んでいるととても使えたものではない。

これに対しHSBC香港であれば、ネットバンキングで100万円でも200万円でも送金することが出来るので、とても利便性は高い。

また、最近は口座開設時にマイナンバーを求められたり、動画撮影の記録を残されたりとレギュレーションが厳しくなっている。

また、知人が数千万円を毎月送金していたら、それを止められた事があるので、やはりあまりにも多額のお金を扱うようになると、HSBC香港であっても口座を凍結されてしまう事はあるらしい。

もっともこういった事は、一般的なレベルでのお金の動きに関しては全く問題がないので、事実上そういった心配はいらないかと思う。

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