マニラで道を聞くなら交通整理員に聞くべし



私がマニラに移住してきた当初、ネットで予約した不動産屋との待ち合わせの時間に遅れそうになり、焦ってその会社を探していた。

下見もしていなかったので、マニラに土地勘はない。

一応の地図と住所が書いた紙はあるものの、今現在いる場所がわからないので、どちらの方向に歩いていけばいいのか見当もつかない。

そしてたまに道の名前の表示があっても、どうも地図との位置関係がおかしく、矛盾している状態が続いていた。

そうした状態でたまに道を聞こうとフィリピン人に声をかけていたが、怪訝そうな顔をされたり、無表情で無視されることが多かった。

後から判ったことだが、フィリピンにおいて、特にマニラにおいて道を聞く場合には、交通整理員に聞くのが一般的で、道を歩いている人に聞くのはあまり普通ではないらしい。

この交通整理員はよく交差点に立っている警察官のような格好をした人で、彼らは警察と見た目は似ているが全然違う。

フィリピンの場合、信号に従って車が動くのがいまいち定着していないらしく、たとえ信号のある交差点においても、ある程度の規模の交差点になれば、交通整理員が笛や身振り手振りで誘導しているのが一般的。



傍目から見ていると効率が悪いようにも見えるが、時給100円程度のフィリピン人を雇ったほうが、高性能の信号を作るよりもコストが安いのかもしれない。

そして彼らはかなり暇そうにしているので、道を聞く相手としてはうってつけ。

実際私だけではなくて、フィリピン人が道に迷った時も彼らに聞いていることが多い。

ということで、もしもフィリピンで道に迷った場合には、交通整理員に現在地や行き先を伝えて、どうしたら良いか聞いてみるのが手っ取り早く道を知るための方法らしい。

ただしショッピングモール等は別で、こういった場所においては、そこらへんを歩いている人に聞くのも一般的だし、なぜか私がタガログ語で道を聞かれたこともある。

しかもタガログ語しか話せない人がそれで聞いてくるのはわかるが、私がタガログ語を話せない旨を伝えると、普通に英語に切り替えてそのまま話しかけてきたので、どうもフィリピン人と間違われていたのかなんなのか、よくわからない。

フィリピン歴が長い人に聞いた話では、ただ単に食事を奢って欲しいという思惑があって近づいてきている可能性が高いということなので、一瞬敢えて動揺させておいて、その後英語に切り替えて安心感を与える事で心理的なハードルを下げるという心理テクニックを使っている可能性もある。

とは言え、ただ単にフィリピン人と間違えただけという可能性も拭えなくはない。

少なくとも、ただ食事を奢らせたいだけの人が、そこまでの心理テクニックを駆使してくるかというところも疑問があるので、真意はよくわからない。

むしろ1食分の食費でそこまでの事情を教えてもらえるのであれば、聞いてみたい気もする。

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