香港の入国審査の所要時間が50分。短縮のための対策も

香港国際空港
今回は香港の入国審査の手続きや待ち時間について。

人が一生で行列に並んだり、
待ち時間として使う時間を足すと
3年になるとも5年になるとも言われる。

試算によってかなり差があるが、
予想以上に長いというのが率直な感想。

香港国際空港においては、
そうした試算が的外れではないかもしれないと思わされる。

というのも、時には入国審査に50分かかったこともあったので。

グネグネと曲がった列で人がゴッタ返す中で
1時間近くを過ごすのは愉快な体験とは言い難い。

途中からはiPadで本を読みながら待っていたが、
頻繁に列が動いていくので
荷物を動かすために読書を中断せざるを得ない。

質の高い時間を過ごせたとは言いがたかった。


その解決策として有効なのが
自動化ゲートを通れるe道(e-Channel)の利用。

これならわざわざ長い列に並ばずに済む。

ただし、香港国際空港でe-Channelを利用するには条件がある。

まず、過去12ヶ月で3回以上香港国際空港から入国していること。

この回数には申請する当日は含まれない。

また、あくまで空港からの入国であるため、
陸路で中国の深センに出入りしているとか、
船でマカオと行き来した回数はカウントされない。

そうなってくると、
利用できる人がかなり限られてくる。


条件に当てはまる場合には、
e-Channelは空港内のカウンターで申請できる。

e-Channel公式ページ

ただし、Arrival North Hallだと10:00から18:00まで、
Arrival South Hallだと7:30から23:00までが営業時間。

それ以外の時間帯では受け付けてもらえないため、
深夜や早朝に到着した場合は手続きができない。

こうして申請が済むと、
次回からは自動化ゲートを通過できるため、
入国審査を省略できる。

また、マカオフェリーターミナル等でも自動化ゲートを使えるため、
香港国際空港以外でも便利。



では、そんなに頻繁に香港に行かない場合はどうするか?

その場合も、
航空会社の上級メンバーになっていれば対象となる。

この条件にも当てはまらない場合には、
中国の春節(旧正月)の時期を始め、
旅行者が増えるタイミングを外すぐらいしかないだろう。

運が良ければ、
香港国際空港でも10分ぐらいで入国審査が終わることもある。

あとは、同じ便に乗っていた人の後ろに並ぶよりは、
早くイミグレにたどりついた方が
当然ながら列に並ぶ時間は短い。

そのため、出入国カードはあらかじめ機内で書いておくか、
列に並びながら書くのが鉄則。

また、入国審査前の免税店での買い物についても、
特に必要がないなら出国前に変えたほうが
イミグレで並ぶ時間を短縮する観点からは理にかなっている。



入国手続は簡単

香港には再三訪れているが、
これまでイミグレで質問をされた記憶がない。

毎回パスポートや入出国カードを担当官に提出すると、
そのまま無言で手続きが完了する。

そのため、英語や中国語が話せなくても
特に不安になる必要はない。

よほど不審な動きをしたり、
あまりにも頻繁に入出国を繰り返したり、
過去にオーバーステイの履歴があるような場合を除けば
基本的には何も質問されないはず。

日本のパスポートの信用力は香港でも健在なので、
渡航目的や予定期間を聞かれたことすらない。

このあたりは入国審査が厳しいカナダやイギリスとは
大きく違うところ。


市内への移動方法

香港国際空港から市内までは距離があり、
交通手段は主に3つ。

1つ目はエアポートエクスプレス(機場快線)で、
香港駅まで30分と時間が短くて済むこと、
降りる場所がわかりやすいのが特徴。

料金は片道100香港ドルだが、
往復で購入すると180香港ドルに割り引かれる。


2つ目は空港バスで、
空港の前にあるバスターミナルから乗れる。

空港バス

路線によって料金が違うが、
30〜45香港ドル程度。

時間はエアポートエクスプレスの倍程度かかり、
香港駅までは1時間弱。

土地勘がないと降りる場所が分かりづらいのが難点。

なお、2階建てバスなので、
観光気分で2階に乗るのもあり。


3つ目はタクシー。

タクシー

香港のドライバーは英語が通じないことも多いので、
ホテル名と住所は中国語で書かれたものを
用意しておいたほうが確実。

以前、シャングリラすら通じなかったことがあるので。

料金は中環までなら300香港ドルを少し超える程度、
尖沙咀で250香港ドルが目安となる。


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