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ルーマニア最後の町シビウで現金を引き出した理由



ルーマニアは通貨としてユーロを採用しておらず、レイという独自通貨を現在も使っている。

東欧においてこういった事例は多く、ポーランドはズオティだし、ブルガリアはレフ、ハンガリーはフォリント、そしてルーマニアではレイが使われている。

独自通貨は一長一短があって、旅行者としての単純な利便性で考えると、統一通貨を使った方が国境間でお金をいちいち両替したり、使い切ることを考える必要がなくなる。

その一方で、各国通貨を使うことによって、経済政策をそれぞれの国が自由に打てるというメリットもあるし、それによって金融を緩和したり、引き締めたりといった国の思惑を反映できる。

統一通貨の基準に引っ張られずに、東欧の物価が安いままとどまりやすくなるという副次的な効果もある。

とはいえ、やはりいくつもの国を周っていると、どうしても使い切れなかった通貨が中途半端に残ってしまい、それが問題になる。

チェコやポーランドのように、再び訪れることが確実視される国であれば、できるだけ余分なお金を持たないようにはするものの、残った分についてはそのまま保管しとけばいい。

再訪した時にその現金を使えばいい話なので。

しかしながら、二度と来ないであろう国の場合はそうもいかない。

キャッシュがあっても、それを使う機会がなければ宝の持ち腐れで、それは実質的に資産価値が0に近い。

そうなってくると、早々に両替をする必要に迫られ、ブルガリアのレフに関しても、隣国であるルーマニアの首都ブカレストの両替商にレイに変えてもらった。

ちなみに、ルーマニア・ブカレストが治安が悪く、特に北駅周辺は修羅の街のように表現されることも。

そして、ルーマニアについても、おそらくはもう当面来ることはないであろうことが予想されるので、この国の通貨であるレイについては、極力手持ちがない状態にして出国したいと思っていた。

ブカレストにいた時には、早々とこの国を出ることになりそうだと思っていたので、あえてクレジットカードを使わずに、キャッシュを優先して使用するようにしていた。

レストランでの支払いも、クレジットカードかキャッシュかと聞かれて毎回現金で支払っていたが、その目論見は大きく外れた。

理由は単純で、パソコンの到着が遅れたためにブカレストでの滞在が長引いたことだが、その後シギショアラやシビウに来て、現金がこのままいくと不足するのではないかという状況に至った。

それでもレストランの支払いをクレジットカードで行うことができれば、まだ70レイ程度は残っていたので乗り切れるかと思ったが、シギショアラやシビウでクレジットカードが使えないレストランがいくつか出てきて、どうやらこのままでは食事に困る状況になってしまったため、中途半端な金額だとは思いながらも、100レイだけ引き出すことにした。

ATMを使うということは当然手数料もかかるので、小さな金額を引き出すのは無駄な出費になる。

とはいえ、カードの使えるレストランを探すのも面倒だし、昨日行って気に入った洞窟レストランも、クレジットカードの読み取りのリーダーが問題を抱えているらしく、今日行ってみても、それが直っていないということだった。

ということで、中途半端な額ではあるが現金を引き出して、後はできるだけ余らないように、Benjamin Steakhouse & Barで食後にデザートを頼むとか、そういった形で調整をしようと思う。

幸いなことに、ブタペスト行きのチケットは、もうすでに今日のうちに購入しておいたので、切符代を現金で残しておく必要はない。

その点においては、計算がしやすくなった。


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執筆者、伊田武蔵

「旅をするように暮らしたい」

そんな思いで2011年に
下見なしで海外移住後、
フィリピンとマレーシアで
コンドミニアムを借りて住む。

その後、
今後の移住先候補の視察のため、
各国を周り住環境の研究をしながら
2年9ヶ月のホテル暮らし。

1年間の台湾生活を経て、
現在はタイでの暮らしを満喫中。

フィリピン永住権と
マレーシアのリタイアメントビザ、
タイランドエリートを取得済み。

8カ国に資産分散。

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