人生に行き詰まり3つのステップで対処したら、予想外の方向に・・・

決定的に人生に行き詰まりを感じたのは、
初めての正社員としての仕事がスタートした直後だった。

明らかに組織人への適性のない私でも、
当初は多少なりとも希望を持って社会人のスタートを迎えた。

しかし、そんな希望は粉々に打ち砕かれた。

配属された部署の上司からの毎日の恫喝によって。


その後聞いたところによると、
この上司が退職に追い込んできた部下は1人や2人ではない。

その部署だけが常時人手不足なのも、
入ってきた社員が次々に辞めていくから。

目に見えて悪循環ということになる。

部署としても行き詰まるのは明白なので、
その上の上司がどうにかしたらよさそうに思えるものだが、
パワハラ上司の横暴ぶりを制御できる者はいなかった。

単純に役職の上下だけではない主従関係を垣間見ることに。

どうやら初めての就職先選びは失敗したらしい。


サラリーマン人生が始まった途端、
いきなり行き詰まって暗雲が立ち込めた。

会社に行くのが嫌どころか、
出勤中に20代にも関わらず動悸がするようになってしまった。

ここまで追い込まれると、逆に覚悟が決まる。

中途半端に魅力的な選択肢が複数あれば迷うが、
希望が残る道が1つしか見当たらなければ進むしかない。

会社を、そしてサラリーマンを1日でも早く辞める事に決めた。


それからは副業を始めた。

休日はとにかく副業に励んだが、
理不尽に怒鳴りつけてくる上司もなく、
成果がすべて自分のものになる環境は楽しかった。

と言っても、
何も分からない状態で最初から成果が出るわけもなく、
突破口を探すためにさまよった本屋で見つけた本にしたがい、
ブログを作ったりしていた。

そこからウェブマーケターになって、
他社のコンサルまでしたりするようになるとは
当時は予想もしていなかった。

ただ人生が行き詰まり、
かと言ってスキルも資金もない中で始められるという理由で
選択したにすぎなかったので。


そもそも私はパソコンに限らず、機械類が苦手。

必要がなければ触りたくない。

当然、パソコンに詳しいはずもなく、
いかがわしいサイトの閲覧ぐらいにしか使ったことがなかった。

私の人生において、家電の類は面倒事を持ち込む原因だった。


新宿のソフマップに行って
3万円代で買って来た中古パソコンを久しぶりに立ち上げ、
休日はひたすら画面に向かっていた。

今思えば不器用というか、
見当違いな試行錯誤をしたものだと思う。


ただ、あのサラリーマン時代の分かりやすい行き詰まりというのは、
モタモタと選択を先延ばしにするよりも
決断のきっかけになったという意味で
良かった部分があったのも事実。

明確な袋小路にはまってしまえば、
抜け出す方法を模索せざるを得ない。

人生の中で、珍しく必死になった時期だった。


中途半端に居心地の良い会社に入れていたとしても、
私の正確で組織人を一生勤め上げられたかは疑問。

基本的に個人で動くほうが適正に合っている。


引き算→足し算→引き算で行動を管理する

人生に行き詰まった時、
まずは現状の整理が必要になる。

時間を作って、新しいことを始めるために、
今捨てられること、やらなくていいことを断舎離する。

この時には、時間管理に加え、
考え方も引き算で要らないものを捨てることが大切。

たとえば、学校教育や社会の常識、マスコミの誘導で
植え付けられた価値観はあなた自身のものではない。

就職も働き方も結婚も、
0ベースで考えてみると突破口が見つかる場合も。

たとえば、残業は断ってもいいかもしれない。

多少人間関係がギスギスしても、
冷静に考えた時に失うものはないことに気づく場合も。

他人の期待を拒否するスキルがあれば、
自分らしい人生を生きられる。

それは自分勝手に振る舞うという意味ではなく、
貢献できる分野で貢献したい人の役に立てばいい。


そして、空いた時間で新しいことを始める。

これが足し算の部分。

最初は興味や好きという感情を手がかりにしたり、
得意分野を参考にして行動するのが手っ取り早い。

できるだけ楽しみながら、
最初は小さく実験し、
合わないと思ったら撤退すればいい。

何をしたらいいのか分からなければ、
今関係している人を大切にしてみると、
自分の中になかった着想が湧いてくることもある。

特に尊敬できる人、心を許せる友人、家族等の
元々大切に思える人との関係を見直し、
相手に何ができるかを考えること。

そうした思いを持って接していると、
ヒントが降ってくることがある。

元々大切な人なので、
そうした人との関係性は今後の人生においても重要なテーマ。

自分の頭で考えてわからないことも、
人との関係で見えてくることがある。


なお、この段階で疲れてしまった時には、
気分を変えることも大切。

疲労や無力感は直感を鈍らせる原因になるので。

十分な睡眠を取ってみたり、
部屋を掃除して清潔な環境を作ったり、
行ったことのない場所でリフレッシュしたり、
ストレッチや軽い筋トレで身体から前向きな状態を作るのは
手軽にできて効果的な方法。


そうして多くの足し算をしていく中で、
自分にフィットするものを見つけたら
他のものは削除する。

あとは一点集中する方が、結果が出るのが早い。


自力を高めて得られた結果

そもそも組織人向きではないという、
サラリーマン人生を送る上で
決定的な弱点を抱えていたことを今なら確信できる。

副業を始めてから2年かからず、
サラリーマンから独立した。

あれから6年ほどたつが、
今でも問題なく個人事業主として活動できている。


それなりに収入も増えたし、
ネットがつながればどこでも仕事ができるようになった。

おかげで、今は世界一周中で、
先日アイルランドのダブリンからポルトガルのリスボンに移動した。




まさか30代で世界一周をするとは思わなかったし、
もっと驚いたのはいつの間にか自宅がなくなっていたこと。


というのも、独立して3年ほどたってから、
退屈しのぎにマレーシアに移住した。

そこにも飽きてフィリピンに移住し、
次は自宅を持つことへの疑問がフツフツと湧き上がった。

ひょっとしたら自宅なんてなくても、
ホテル暮らしの方が快適な居住環境なのでは?

おおまかに言えば、そんな感覚だった。


行き詰っていた人生は、
いつの間にか自分でも予想できないほどの可能性の広がりを
示すようになっていた。

一時期は、八方塞がりにすら思えていたのに。

独立に向けて必死になっていたのは、
ただサラリーマン生活に終止符を打ちたかったから。

とりあえず上司のパワハラから自由になりたかったから。

それが、日本を出て各国を転々としながら暮らすことになるとは。


自力で生きていく環境さえ作れれば、
他はどうとでもなるもの。

今になって、そんなことを実感している。


サラリーマンとしてどれだけ昇進しても、
万が一の可能性を実現するほどに成功したとしても
今より満足できる生活が送れたとは思えない。

スマートな人生じゃなかったからこそ、
今の場所にたどりつけたのも事実。

そう考えると、
あの頃行き詰まった中でもがいていたのも
悪いことではなかったのかもしれない。


2度目以降の行き詰まりは楽

生きていればうまくいくことばかりではないが、
困難を乗り越えた経験があるかないかは大きい。

最初の1回は経験もないので大変だが、
2度目以降は感覚的に腑に落ちているので、
問題が去るまで耐えたり、解決のために努力しやすくなる。


例えばビジネスを立ち上げるにしても、
サラリーマン経験しかない人は即効性を求めることが多い。

今月の給料を翌月にもらえる感覚でビジネスをしても、
そんな短期スパンで結果が出るはずがない。


これが一度軌道に乗るまでビジネスをしていれば、
結果が出ない期間に耐え忍ぶことを覚えている。

どのような経緯を経てうまくいったか、
それを知識としてではなく、経験として五感で記憶している。

結果、それ以降の人生において
まったく別の事業をスタートする際にも成功率が上がる。

途中で行き詰まった場面があっても、
冷静に撤退か継続かを決められるため、
感情的になって投げ出す人よりうまくいくのは当然のこと。

ほとんどの副業挑戦者は、
ビジネスの成功の見込みでも市場性でもなく、
単に根気が続かないという理由で失敗しているのだから。

もっとも、彼らも自己弁護のために
理由にならない理由を主張していたりはするが。


人は無制限にがんばれるほど強くはない。

かと言って、未経験のフィールドで
的確な予測ができるほど賢くもない。

結果として、
行き詰まってから乗り越えた経験を持っていないと、
困難を避けて無難な道しか選べなくなる。

無難な人生を送っても幸せになれるかどうかあやしい世の中では、
これは大きな問題。


結局、最初のハードルを越えることが一番エネルギーを使うし、
逆に言えば2つ目以降のハードルは相対的に低く感じる。

それが経験を積むということだし、
個人的には苦労に見合うだけの報酬、
つまり自由な働き方や生き方、収入の増加といった恩恵を受けられた。


自宅を捨ててみた結果

住む家がない状態になってから、
1年半が過ぎた。

その間何をしていたかといえば、
暑さにうなされたり、寒さに震えながら路上生活、
ではなくホテルで暮らしていた。

そもそも自宅が不要という以上に、
住みたい国が色々あるのにビザの取得が大変というのが
動機として存在していた。

そのため、ホテル暮らしをスタートしてからは、
各国をビザなしの滞在期限内でウロウロしながら
旅をするように暮らしていた。


観光スポットを駆け足で巡るような旅ではなく、
気に入った場所でのんびり過ごすタイプの旅。

たとえばハンガリーのブダペストには1ヶ月ほど滞在したり、
海の美しいパングラオ島は2泊の予定だったが
いつの間にか1ヶ月半も泊まっていた。

こんな人生が待っているとは、
サラリーマン時代には予想もしていなかった。


そして各国を1年半かけて周った後、
一時的にセブでコンドミニアムに住むことにした。

別にホテル暮らしが行き詰まったわけではなく、
むしろ毎日帰る家がある生活のほうが新鮮に映ったから。

同じことをルーティーンとして
何十年も繰り返す必然性はないので、
新鮮に見える暮らし方に移行することにした。


と言っても、セブに骨を埋める決意があるわけでもなく、
コンドミニアムでの生活に飽きたら
ホテル暮らしに戻ることになるだろう。

海外に出てから意識的に高めてきたのは流動性、
あるいは可変性と言い換えてもいい。

世の中は変わっていくし、
変化に対応できなければ淘汰される。

職業面でこの傾向は顕著だが、
そもそも生き方についても頑なに過去の習慣を
守り通すというのは理にかなっていない。

そのため、流動性や可変性の高い人生を目指してきた。

結果として、かつては人生に行き詰まっていたのが嘘のように、
今では大きな自由を手に入れることができた。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
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