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なぜ坂本龍馬はこれほどまでに人気なのか?理由を時代性から読み解いた


数々の歴史上の偉人の中でも、ひときわ高い人気を誇る人物の一人として、坂本龍馬が挙げられる。

彼の人気ぶりは時代を問わず、NHKの大河ドラマのテーマにされたり、さまざまなドラマや映画で取り上げられたりもするが、そういった特にフィーチャーされることのない時期においても、常に歴史上の人物の中で格付けをされると、人気や尊敬度でトップレベルに位置づけられる。

その理由はさまざまなものがあるが、どの時代も常に今という時代に対する膠着感とか、停滞感を人々は持っているもの。

そういったものを痛快に破壊した人として、支持を受けるのは当然のことだろう。


不純な動機が共感を呼ぶ

坂本龍馬自身が持っていた動機は必ずしも崇高なものではなくて、世界中で商いがしたいとか、どちらかというと個人的で、ある意味で不純なものだったことが人々の心を掴んで、人気化しているのではないかと思う。

いくら幕末にこの国を変えたいとか、日本を諸外国から守りたいという動機を掲げたところで、それは確かに立派ではあるものの、我々のような一般市民にとってはどこか遠く感じてしまう。

それが本音であるのか、単なる大義名分であったのかは知る由もない。

単純に、なぜ活動していたかという理由だけで言えば、高杉晋作や勝海舟の方が崇高なビジョンを持っていたように分析できる。

マザーテレサのような無私の人は、遠目で見れば尊敬を集める。

しかし、大衆にとっていまいちピンとこない部分があるのは否めない。

しかしながら、坂本龍馬のように世界に打って出て商売がしたいとか、欧米にどんな文化・文明があるのかを自分の目に焼き付けたいという動機で、遊び感覚で世界に飛び出そうとして、その手段として幕府を倒そうとしたり、あるいは新しい文明をどんどん取り入れていこうとしたのであれば、話は別。

それはある意味子供のように純粋無垢で、それでいて矛盾するようではあるものの、大義名分とは違う不純な動機ということになる。

こういった動機によって動き始めたことで、坂本龍馬は一般人にとっても親しみが湧いて、偉業を遂げた偉人でありながら、その一方で遠くに行き過ぎない存在になっているのではないかと。


偉人や傑物の時代

幕末や明治初期は、数々の偉人が活躍した時代でもある。

初代総理大臣となった、伊藤博文、中岡慎太郎や西郷隆盛等、色々な人が活躍し、彼らはそうそうたる顔ぶれに相応しいだけの建前を掲げて行動をしていた。

どこまでが本音で、どこまでが建前だったのかはわからないが、きっと彼らの行動を見ている限りでは熱い思いが本当に胸の中にたぎっていたのだと思う。


その中でも、やはり坂本龍馬はかなり異端な存在で、どうしてもその自由ぶりとか、風変わりなところに注目が集まる。

型にはめられないヒーローとは、まさに坂本龍馬のためにあるような言葉で、それ故に、人々は自分との違いを感じ、どこかで憧れてしまうのではないかと思う。

実際、尊敬する偉人の名前として、坂本龍馬を挙げる人も多い。

実際にそういった人が現代社会で何をしているかと言えば、革命でも何でもなく、ごく平々凡々とサラリーマンをしていて、会社の中でも特別な存在でも何でもなかったりするのが不思議で仕方がないが、ある意味で言えば、変身願望をかなえてくれる歴史上の偉人が坂本龍馬なのかもしれない。


忠臣蔵vs坂本龍馬

その一方で、忠臣蔵のように、徹底的に主君に忠義を尽くすという価値観も日本人には受け入れられてきた。

忠臣蔵の世界と、坂本龍馬のように個人として生き抜いた人では全く違うが、その両者のモデルは日本人のDNAが顕著に反応する生き方だったのではないか。

そういう事で考えると、徹底的に組織、あるいは主君に忠誠を誓うのか、もしくはあくまでも個人として戦っていくのか。

そのどちらかを貫き通すことが本当に重要なことで、どちら付かずの中途半端が生きていく上で一番恰好悪いというのが、実は現代人が感じている本音なのかもしれない。

ただ、現代の時代性は個人に焦点が向かっているし、忠臣蔵が主君(崇拝できる上司等)に仕えるノスタルジーが強いのに対し、坂本龍馬は個人として活躍する時代において、より時代性に合ったヒーローということになるのだろう。


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執筆者、伊田武蔵

「旅をするように暮らしたい」

そんな思いで2011年に
下見なしで海外移住後、
フィリピンとマレーシアで
コンドミニアムを借りて住む。

その後、
今後の移住先候補の視察のため、
各国を周り住環境の研究をしながら
2年9ヶ月のホテル暮らし。

1年間の台湾生活を経て、
現在はタイでの暮らしを満喫中。

フィリピン永住権と
マレーシアのリタイアメントビザ、
タイランドエリートを取得済み。

8カ国に資産分散。

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