生き方がわからない人に伝えたいただ1つのこと

生き方がわからないために本気になれないとか、
どこかで常に違和感を感じてしまっているという人がいる。

それは私にとっても、
10代や20代の頃には勝手知ったる我が家のように、
かつて散々歩いてきた道だった。

就職しないで自力で生きていきたいとか、
自分らしいぶれない生活を送りたいとか、
大学の頃には色々思っていた。



そして、サラリーマンとしてパワハラ上司の元で暗黒時代を過ごし、
リストラされてから独立をした、

生き方がわからないどころか、
思い切り流されて漂流し続けてきた感じがする。


結果的に、今では独立してから5年以上経過して30代となり、
収入もサラリーマン時代では考えられない程度には増えた。

そして、自由になることもできた。



10代や20代前半の生き方がわからない頃からは、
随分な進歩を遂げたようにも思える。

しかし、実際はどうなのだろう?


なし崩し的に人生は好転したものの、
それは偶然によるところもあったのではないだろうか。

たしかに、もう二度と就職したくないという思いから、
独立して必死に働いたのは成功をたぐり寄せるための行動。

しかし、ここまで自由になれるとは思わなかった。



今ではいつでも海外に出ることができるし、
そもそも生活の拠点をマレーシアに移し、
その後は飽きたというだけの理由でフィリピンに移住した。

仕事上の必要でもなんでもなく、単なる気分で。


別にオフィスを持つわけでもなく、
好きな時に自宅やプールサイド、カフェで仕事をするだけ。

これは獲得しようと目論んだ以上の結果。

最初からここをゴールや通過点としてわかった上で
行動していたわけではない。



少なくても、20代の頃のかつての私は
今のような生き方を自分らしいとは思っていなかった。

もっと自己評価は低かったし、
こんな生活を送れるような人間だとは予想もしなかった。

むしろ恐れ多くすら感じていたが、
今のライフスタイルには
実はコストも大してかからないし、
それほどハードルが高くなかったことを今なら知っている。


ただ、以前のサラリーマン時代やそれ以前の私には、
そんな生き方をしている人は周りにいなかったし、
どうやってそんな風になれるのか分からなかっただけ。

実際にたどり着いてみると、
そこまで険しい道のりではないことを理解できた。



そして今、多くの人を指導している。

ライフスタイルを見せることでビジネスになるし、
自分の生き方がわからない人にモデルケースを提示することで
目指す未来に向かおうという方向性で。


しかし、そこですぐに動き出せる人は少数派。

多くの人はそんなことを言われても戸惑ってしまう。

自分らしい人生とか、理想の生き方なんてわからないから。



大人になってから、
夢や理想なんて恥ずかしくて口にできなくなってしまった。

そして、いつしか考えることもやめてしまった。

どうせ思い焦がれても手に入るものではないのだから。

それなら現実だけを見ていればいいと。



つまらない生き方にも思えるが、
20代のサラリーマン時代の私も同じだった。

夢なんて見ることはできなかった。

30代になり、40代になって、どんな人生が待っているのか?

その疑問からは目を背けていたし、
50代や60代の生活に現実味はなかった。


未来は自力でコントロールできるものではなく、
会社に支配されたものだった。

大人になればなるほど、
自分らしい生き方がわからなくなる。

そもそも、自分らしさなんて失ってしまうから。


それが組織から下される無言のニーズなわけだし、
本当の意味での自分らしさなんて求められていない。

もちろん、会社にとっても社員が都合のいい方向に
個性を発揮してくれるのは大歓迎だろう。


しかし、わがままを通すような方向にまで
本性をむき出しにすることはタブーとされる。

それが大人になるということであり、
本来の生き方がますます分からなくなる原因。



学生の頃は、自分が何者かわからなかった。

ただの無気力な子供でしかなかった。

大人になると、
今度はサラリーマンというアイデンティティを与えられる。


たまたま抵抗を感じて脱出してしまったから
今の人生があるものの、
それすらも偶然の積み重ねにも思える。

必然に裏付けられた生き方なんて今でもわからない。

それでいいのではないかと思う。



1つの正解の道があるわけではなく、
生物の生涯なんて様々な偶然に左右されるものなのだから。

人間もまた、例外ではない。



型がないのが最強の型?

1つのスタイルにこだわって生きていくことは、
急激に変化していく時代にはそぐわない。

日本は人口構成も労働環境も大きく変わっている。



さらに言えば、世界的に見ても変化の時期にある。

この時には、何が正解なんてわからなくなる。

当然、どんな生き方がベストかも見えなくなっていく。


1つの道を信じて突き進むべき時代ではなく、
状況に合わせて行き先を変えるのが妥当な時代に
私達は生きているのだと思う。

そう考えれば、
絶えず変化できる方が強い。

自分の生き方を下手に定義してしまえば、
その枠組の中でもがく羽目になる。

それを防ぐためには、まず固定概念を捨てることが必要。



私は20代を終える直前まで、
1度しか日本を出たことがなかった。

それでいながら、
30代になる直前になってから、
急に思い立ってマレーシアに移住してしまった。

その結果、人生は好転している。



それからフィリピンにも住んだ後、
どこかに定住する必要すら感じなくなってしまい、
自宅を引き払ってホテル暮らしを始めた。

ある意味、もはや生き方なんてわからない。

理解しようとするつもりもないし、
今のスタイルが永久にベストであり続けるとも思っていない。


ただ、暫定的に試す価値があると感じただけ。

他にもっといいものがあれば、
そちらに移ればいいだけのこと。

そのくらいの無責任さが、
柔軟性を生み出すのではないかというのが私の考え。


局面が変われば打ち手も変化するだけの話。

面白そうな方向に動いていければ、それでいい。


1年後の自分の方が賢い

人生の目標とかミッションや使命を定めて、
そこから逆算した生き方をしようとする人がいる。

たしかに目標の達成という趣旨で人生を捉えるなら、
そのアプローチは間違っていないのだろう。


しかし、一部の自己啓発信者でもないかぎり、
そんな話を真に受けたりはしないはず。

人が生まれてくるのに理由なんてないし、
せいぜい生殖と遺伝子保存の本能の結果というだけで、
使命があるから生まれてきたわけではない。

そんな暑苦しく考える必要もないだろう。



そもそも、目標を達成した後はどうするのか?

たとえば、私はいつか会社を辞めて
個人として仕事をしながら生きていきたいと思っていた。

サラリーマンになってすぐに副業を始め、
2年かからずに思いは成就した。

そこで美しいハッピーエンドが待っているわけではなく、
当然人生は続いている。

仮に使命のような大げさな捉え方をするのなら、
次々に湧いて出るとは考えづらい。

だが、実際の人生においては
目標なんてどこかのタイミングで達成できたり、
途中で飽きてどうでもよくなってしまったりする。

その度に途方に暮れて、
これからの生き方がわからないと下を向くのは
滑稽すぎて逆ではないだろうか。



とりあえず今より良さそうな方向に進む。

いつの間にか、かつての夢がかなっていることもあるが、
それに気づかずに先に進んでいたりもする。

サラリーマンから独立して起業家になり、
紆余曲折を経て海外で暮らすようになったが、
それも最初から段取りが分かっていたわけでも、
用意周到なプランを練っていたわけでもない。


そして今、私は今後の人生において
一部の指針はあるにしても、
基本的にはフリーハンドで常に更新していく姿勢を取っている。

将来について何も考えないわけには行かないので、
自分で年金代わりのお金を積み立てたり、
40歳までで人生の一区切りという前提で
様々な体験を積むようにはしているが、
それ以外はおおむね予定は未定。

去年の私の見えなかった世界が
今の私には見えている。

来年ならいっそう視野は広がるだろう。

特に居住地について考える際には、
知識と経験値がモノを言う。

仮に5年単位の計画を組んで実行したところで、
無知だった時に立てたプランに縛られることになり、
それは呪いのような制約にしかならない。

来年の自分が今年よりも進歩しているのは当然だし、
そうじゃないなら不健全過ぎる。

そして、健全な状態であることを前提にすれば、
綿密過ぎる計画は足かせにしかならない。


「今よりも良さそうな方向へ」というのは、
世の中の変化のスピードが早く、
生き方が分からなくなりがちな社会においては
柔軟性が高くて妥当な選択なのではないだろうか。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼント
することにした。


電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ

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