伊田が非定住生活の中で行っていること

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いかにして効率よく観光地を周るか。

多くの旅行者がテーマとしているのは、この点のはず。

私もかつてはそんな旅行をしたこともある。

しかし、フィリピンの自宅を引き払って始めた世界一周では、
むしろ観光に行くことは少ない。

各地を転々としながらスーパーで物価を調べたり、
ホテルを自宅代わりに使いながら仕事を含めた生活をし、
その街の住みやすさを調べている。

理由は単純で、今後住む可能性があるから。

旅をするというよりは、
頻繁に場所を変えながら暮らしているという感覚が強い。

ホテルを拠点とした非定住生活を始めてみたものの、
一生続けようとは思っていない。

どこかに定住したいと思うようになれば、
再び1つの場所で暮らすことになる。

そのための選択肢を増やしておきたい。

そして、移住先としてもっとも有力な東南アジア諸国については、
もはや再び訪れるまでもないと思っていた。

マレーシア・フィリピンには実際に住んでいた。

タイは何度も行っていたし、インドネシアも訪問済み。

しかし、フィリピンを出て一度にこれらの国を周ったことで
見えてきたものがあった。

■比較対象によって記憶や印象は書き換えられる

マレーシア在住時にタイに行った時には、
それなりに英語が通じる国という印象があった。

少なくても、生活に支障がない程度には。

その時期に英語が通じない国として認識していたのは中国。

ホテルの受付ですらまともに英語が話せないことがあるため、
私が行った国の中でも群を抜いてひどかった。

それに比べると、東南アジアのホテルの受付で
英語が通じなかったことがない。

しかし、フィリピンの後にマレーシア・タイと訪れて、
英語が驚くほど通じないことに驚いた。

レストランで英語を話しても基本的に理解されない。

さすがにホテルの受付は英語を話せるものの、
それ以外の場面では通じることの方が少ない。

タイに至っては、
日本料理風の店でもタイ語表記しかない場合すらある。

フィリピンは英語を話せる人が多いので、
知らず知らずのうちに基準が上がっていた。

マレーシアもタイも、ここまで英語が通じないというのは
かなり愕然とした事実。

そして、そのことを見落としていた自分自身にも。

逆に言えば、
時期をおいて訪問したからこそ、
分かったことだったとも言える。

もし仮に、このことを知らずにマレーシアやタイに住むことになれば、
イメージよりも言葉が通じずにストレスが溜まったはず。

よく思い返してみると、
たしかにマレーシアでは英語を話せる人は多くなかったが、
いつの間にか忘れてしまっていた。

フィリピンという基準に引っ張られて、
マレーシアも普通に英語が通じる国のようなイメージに。

これは誤解以外の何物でもない。

次々にまとめて周ることによって、
行き慣れた国においても
こうした感覚の調整を行うことができる。

おかげで、これまでの印象のかたよりを修正できた。

今回はオーストラリアでもケアンズ、シドニー、メルボルンと
3都市を周ってきた。

こちらへの移住を考える際は、
東南アジアとはビザにおいてまったく戦略が変わってくる。

基本的にビザの取得条件が厳しくなる方向に動く新興国と違い、
先進国やそれに準ずる国のビザは違った動きをするし、
現にEUのいくつかの国でその動きが確認できている。

こうしたことも踏まえて、現地を見てきた。

先日お伝えしたセミナーにおいては、
オーストラリアやヨーロッパのような先進国での
ビザ取得の戦略についても語っている。

取れるうちに早く取るのが鉄則の新興国とは、
また違う側面を見ることができるはず。

もちろん東南アジア各国の事情についてもお話しているし、
私が移住先としてベストだと思っている3つの街、
それに続く1つの街についても理由とともにお話した。

各国・各都市についても移住先としての価値を語ったので、
移住で失敗しないために活用していただければと思う。

PS.今回のセミナーは、
ある意味で自分自身で調べることができる内容。

ビザを含めた移住先の国のリサーチで数百時間、
現地での下見で4ヶ月が必要な時間だった。

費用としては、まずは各国の視察のため、
マカティの自宅を引き払ってから東南アジアとオーストラリアを周った際の
航空券代を含めた移動費として約17万4,000円。

ホテル代が東南アジアは一泊5,000円、
香港とオーストラリアが一泊1万円として
合計約70万円。

他にマレーシアのMM2H取得に約40万円と
1,000万円弱の預託金。

フィリピンのクオータービザ取得におよそ150万円。

費用を合計すると、277万4,000円と1,000万円弱の預託金。

ここにマレーシア・フィリピンで生活した
3年間の時間と費用が上乗せされることになる。

この部分を短縮できるのが、今回のセミナー。


ある意味、経験すれば誰でも得られる情報ではある。

ただし、それには多くの時間と費用が必要なので、
ショートカットをしたい場合にはどうぞ。


PS.
セミナーの中では、
私の失敗談について、いくつも触れている。

これらの失敗についても、
事前にこのセミナーを受けていれば避けられたという思いが
胸の内を行き交うのを止められなかった。

今さら悔やんでも仕方のないこととは言え、
やはり情報不足というのは厳しいと改めて感じる。

あなたには、同じ過ちをおかしてほしくない。

そうすれば、一歩先に日本から出た私の道のりも、
少しは人に役に立ったことになる。

海外生活のキラキラした側面だけではなく、
ドロドロした負の部分や失敗談まで語っているので、
人によっては夢が壊れるかもしれない。

そうだとしても、私は真実を伝えたかった。

海外生活を架空の楽園での暮らしとしてではなく、
実現可能な現実として提案している以上、
それは必ず必要な要素だと私は思っている。

逆に言えば、
今はまだ何から手を付けていいか分からないのであれば、
今回のセミナーは転機となるかもしれない。


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