マレーシアに移住して、インターネット環境について分かったことがいくつかある。
まずはwifiの回線の速度が、日本ほどは早くないということ。
東南アジアの中ではネット環境が整っている国ではあるが、さすがに日本には劣る。
たとえば、マレーシアの自宅でyoutubeを見るときに、いきなり再生はできないので、動画を読み込むための時間を置かないといけない。
ADSLしか選択肢がなかったのだが、ADSLにしてもスピードが出ているとは言えない。
仕事柄、ネット回線はTM(Telekom Malaysia)という通信会社の一番速いコースをお願いしたのだが・・・。
光回線が網羅されている地域が多い日本に比べると、どうしてもマレーシアのインターネット環境は脆弱なところがある。
マレーシアが日本に勝る点
ネット回線が遅いことに対し、マレーシアの方が優れている点もある。
それは、外出先でのwifiの環境。
スターバックスやJ.CO Donutsをはじめとして、多くのカフェでwifiを通してインターネットに接続できるので、パソコンやスマホを持って出かければ外で仕事ができる。
場所を変えながら仕事をするノマドワーカーのスタイルを好む人なら、マレーシアは向いているのだろう。
この点は日本や海外の他の多くの国よりも、かなり優れていると言える。
タイやインドネシア、マカオ、香港などの近隣の国と比べても、マレーシアのwifiの完備ぶりには目を見張るものがある。
自宅での回線の遅さは否めないが、このようなメリットがあるのは嬉しい。
マレーシアのカフェではwifiが使えるのが当然の前提になっていて、外との仕切りがない半分ローカルレストランのようなカフェですら、基本的に使用できる。
それだけではなく、レストランでも半数以上は使える印象。
ショッピングモール内だと使えないこともあり、基本的に路面店の方が使える。
ジョホールバルで私が住んでいるコンドミニアムの徒歩圏内のカフェの場合、どこもwifiがつながる。
レストランにしても、7割ほどはwifiが使える。
この環境は心強い。
私の住んでいるエリアの中では、使用不可の店はジャスコに多い。
インターネットが使えるとうたってはいるものの、まったくつながらないとか、遅すぎてメールも開けないことが多いので。
クアラルンプールに行った時も同じように、wifi完備の店が多い。
バーであっても、基本的にネットがつながる。
ペナンに関しても和食レストランの店でつながったが、レストランによっては使えないことも。
カフェでもつながらなかったりしたので、若干不便だった。
外でwifiを使って仕事したい場合には、マレーシアは東南アジアの中でも適した環境。
ただし、ネットのスピードは遅いので、その点は覚悟する必要がある。
ちなみに、マレーシアではホテルによってインターネットが使えたり使えなかったりする。
使える場合も、自室内使用可能なのか、共有スペース(主にロビー)だけなのか、宿泊の前に確認しておく必要がある。
また、ペナンのジョージタウンで宿泊したホテルの1つは、wifi環境がなく、LANケーブルによる有線接続のみというケースもあった。
自宅用のインターネット回線ではトラブルも
残念なことに、マレーシアは一部の商業エリアを除いてインターネット回線は遅い。
それだけならまだしも、コンドミニアムによっては回線が引けず、つながらないことも。
私は2つのコンドミニアムに住んだが、2つ目は当初は問題なくネットが開通したものの、1ヶ月ほどたってから一切つながらなくなった。
仕方ないので回線を業者であるTMに連絡して解約した。
その後も仕事の関係で自宅でインターネットがつながらないと困るので、umobileという会社のSIMを買い、iphoneでテザリングを行った。
つまり、iphoneでネットにつなぎ、それを通してパソコンもネットに接続するという形。
この場合の問題点は、使用できる量が決まっているため、それを越えた途端に極端に動きが遅くなること。
仕方ないので、重いファイルのダウンロードやアップロードは外のカフェやレストランで行うようになった。
マレーシアのネット環境のこの手の問題は私に限ったことではなく、友人も見舞われていた。
彼は引越し先のコンドミニアムでインターネットが不通であることが分かり、困惑していた。
また、TMというマレーシア版NTTのような会社を解約した際には、問題が起きた。
当初支払っていたデポジットが2万円ほどだったが、それがいつまでたっても返ってこない。たびたび連絡しているにも関わらず。
結局、最終的に戻ってきたのは1年以上たってからだった。
そもそも解約時の説明からいい加減で、1ヶ月から3ヶ月の間のどこかで返金されるという説明だった。
3ヶ月どころか4倍以上の期間がかかったことになるが・・・。
マレーシアのいい加減なサービスは、こういったところでも問題が生じる。
ただでさえ遅いインターネット回線な上に、解約に際しての不手際というのは悪い印象が拭えない。
客観的なデータを見てみると、
インターネット速度、マレーシアは世界126位 アジアでも下から4位に
ということ。
旅行者と移住者で食い違う印象
マレーシアに旅行できた人は、インターネットが多くのカフェやレストランでつながり、ある意味日本よりも恵まれた環境にあると感じる。
これはクアラルンプール、ペナン、マラッカ、ジョホールバルのどの街にも当てはまる。
一方、移住者にとっては住んでいるコンドミニアムにネット回線を引けないケースもあり、あまり印象が良くないこともある。
私も2軒目のコンドミニアムではそうだったし、ジョホールバルに住んでいた友人も引っ越した先のコンドミニアムでインターネット回線が引けない上、テザリングすらできなくて困っていた。
このように旅行者と移住者ではずいぶん異なる国だが、どちらか一方の話が正しいわけではない。どちらもそれなりに理のあるところ。
旅行者には特別な注意は必要ないが、移住者にアドバイスするとしたら、住み始める前にコンドミニアムの、あるいはそのエリアのネット回線の環境は調べておいた方がいいということ。
場所によって開通の可否が変わってくるし、スピードも大きく違ってくる。
まだまだインフラの弱い新興国だからこそ、マレーシアでの部屋選びには日本での引っ越しの時以上に注意が必要となる。
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