宿泊しているダブリンのベッド&ブレックファーストに置いてあった新聞の記事によると、アイルランド人が水道代の高さに抗議をしているらしい。
記事によると、どうやらアイルランドはヨーロッパ一水が高いということで、具体的な金額としては、一般的な4人家族であれば、7万円を払っているという。
この金額を見た時に、月額の話をしているのか、年間の額を問題にしているのかわからなかったが、読み進めてみると、どうやら年間7万円ということ。
ということは、1ヶ月あたりにすると、だいたい5千円程度ということになる。
しかもそれが一人暮らしではなくて家族4人ということなので、これまで日本を含めて5カ国に住んできた経験から考えてみると、そこまで割高な感じはしない。
1ヶ月あたりの金額が5千円弱で、なおかつ世帯の人数が4人なので、単純計算をすると一人頭千円ちょっとということになる。
一人あたり月々の水道料金が千円ちょっとぐらいであれば、特に問題がなさそうな気はするが、その新聞の記事を見た数日後には、テンプルバーというダブリンの南部近くで、デモをやっている人を見かけた。
と言っても、このデモは大規模なものではなくて、せいぜい7〜8人しか参加していなかったので、非常に小規模なものではあったものの、車を規制して整然と行っているデモだった。
拡声器を使っていたので、それなりに賑やかで、遠くから聞こえる分にはかなりしっかりとしたデモのような感じがしたが、近くで見てみたら、1家族がやっている程度の人数だったので、拍子抜けしてしまった。
こうして考えてみると、いかにヨーロッパの水が安いのかよくわかる。
なにしろ、一人頭千円ちょっとの水道代を取っているだけでデモが起こるぐらいなので、これはアジアの感覚とだいぶ違う。
さすがにインフラが整った先進国ならでは。
水道代をフィリピンと比べると
フィリピンの場合であれば、飲料水は別として、だいたいシャワー等で使う、月々の水道料金が500円ぐらいだったように記憶している。とにかく、水道料金は無料に近いというぐらいの感覚しかなかったので、具体的な金額はあまり覚えていない。
水と空気と安全が無料な時代は終わり、どれも買う時代がやってきている。
アイルランドの治安は良好な傾向にあるが、安全もヨーロッパの動向を見ていると、水と同様に貴重なリソースになっていくのだろう。
フィリピンの水道代はアイルランドより安かったが、水の質を考えてみると、決してアイルランドの方が割高というふうにも感じない。
確かに物価が高い国ではないし、むしろロンドン等に比べれば、8割程度の生活費で暮らせる感じがしているので、その中にあって水道水は特別安くはないのかもしれないが、わざわざデモをしたり、新聞の一面で取り上げたりするほどの問題なのかどうかは疑問を抱いた。
ダブリンですら小さな町という印象なので、そういった意味で言うと、人口の多い国に比べると、インフラを整備する費用が、一人当たりの人口比で考えた時に割高になってしまい、いまいち整備が進まないとか、そういった事情があるのかもしれない。
今回の件は、アイルランドの苦労を知るというよりも、ヨーロッパの水道代がいかに安いかを知るきっかけになった。
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