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ジャカルタの電車で屋根に乗るかどうか


Webメディア運営のプロ、悟空と
海外法人のスペシャリスト、惣右介。

彼らとジャカルタに行った時のこと。

3人で電車に乗ってみることにした。


ジャカルタの駅は子供の頃に乗った都営地下鉄の駅が
さらに風化したような雰囲気だった。

ただし、ジャカルタの人は優しく、
どちら行きの電車に乗ればいいか聞いたら親切に教えてくれた。


ホームは階段を上ったところにあり、とにかく暗い。

山手線のホームの3分の1ぐらいの照明だろうか。

特に荒れている雰囲気はないものの、
この暗さは少し不安を感じるものだった。


そして電車がやってきた。

「東陽町行き」の電車が。

日本で使われなくなった車両が
ジャカルタに来ているとは聞いていたが、
まさか行き先表示も入れ替えずそのまま使われていたのは
さすがに驚いた。


ただ、ジャカルタの電車が特殊なのはそんなところではない。


車内は混み合っているわけではなく、
ポツポツ立っている人がいる程度。

にも関わらず、なぜか電車の屋根の上に人が乗っている。

なぜ車内が空いているのに屋根の上に登るのか・・・

その理由は謎だ。


そんな2重のカルチャーショックを受けながら電車に乗ろうとしたら、
唐突な提案を悟空が発した。

悟空「じゃあ、僕らも上に乗りますか?」

惣右介「え?本気ですか?」

私「いや、バッグの中にパソコン入ってるし、まずいんじゃない?」


3人の性格がそのまま出ているやり取りだった。


悟空は普通に屋根に登るつもりだったのだろう。

惣右介は慎重派なのでいきなり同意はしないものの、
意外にひょうひょうと提案に乗ったりする。

そして私は安全が確認できないと避ける。


実はジャカルタに来る前に、
この屋根の上に人が乗る問題を解決するために、
一部の路線に罠のようなものを仕掛ける試みをしていると
ネット上で読んでいた。

具体的な事が分からなかったし、
現地の人が乗っているということはこの路線の可能性は低い。

まして命に関わるものではないと思うが、
その時は日が暮れていて進行方向も見えなかった。

自分の身とパソコンの入ったバッグの両方を守るには
かなり不安な状態。

迷わず逃げ腰になった。


どこへでも平気で踏み込んでいける悟空を見て、
旅人としての才能のようなものを見た。

未知の領域に躊躇なく入っていけること、
これはいわゆる旅人のイメージに不可欠な要素。

そして、その才能が私には決定的にない。


安全を確信できなければ電車の屋根には登らないし、
インフラが整っていない国には行きたくない。

治安が悪い場所も極力避ける。

そうした場所への好奇心が抑えられない旅人の本能を
どうやら私は持ちあわせていない。


異常な環境に迷わず飛び込むことができれば、
それだけ貴重な体験ができるのは間違いない。

しかし、そうは知っていても私にはできない。

それが自分の行動範囲なのだろう。


たとえば、悟空は何かのきっかけがあれば、
ほとんどお金も収入を得る手段も持たなくても
バックパッカーとして世界を回っていたかもしれない。

たまたま機会がなかっただけで、
ヒッチハイクや現地で大道芸か何かをしながら
日本人が行かないような国も通りながら、
何ヶ月も、何年も旅をしても違和感がない。


私にはそれができない。

収入が確保できた上で
それなりに安全で衛生的に問題のない国を周るのが
自分の行動範囲だと思っている。

海外に移住したとしても、
まるで現地の人であるかのようになじもうとは思わないし、
最初から外国人として割り切って暮らしている。


下見なしでいきなりマレーシアやフィリピンに移住したので、
時々、環境適応能力が異常に高いと誤解されることがあるものの、
私は本来軽めのひきこもり体質。

悟空のようなアクティブさはない。


日本にいた時も徒歩圏内で
生活の大部分が住んでいたぐらいなので。

旅人としての才能がない割には、
最近はよく動いていると思う。

そして、変に自分の才能を過信しなかったおかげで
快適に暮らせている。

なんとなく旅人としてのイメージに引っ張られて、
行きたくもない国を周ってボロボロのホテルに泊まったり、
インフラが整っていないところに行っても
ストレスが溜まるだけなのだから。


移住先でも現地にムダに溶け込もうとしても
そこに求めるものはない。

余計な先入観で自分の領域を見失ったら、
それはただの苦行になってしまう。


各国を旅して周っている人のイメージにこだわっても
自分ではない誰かが作った型にはまるだけ。

それは「大学出たら定年までサラリーマンをやるものでしょ」
という思い込みと何も変わらない。

自分の領域は自分で決めたらいい。


ただ、ジャカルタで電車の屋根に乗るぐらいは
してみても良かった気がする。

そのくらいの冒険なら許容範囲だったのではないかと。


大切なことを

どんな仕事をするか、どこに住むか、誰と付き合うか?

本当はすべてあなた自身が決めることなのに、
現実の世界ではそれが許されない。

このブログを通して私が伝えたかったのは、
自由に生きるための方法。

しかし、断片的な情報が散らばるブログでは
限界があるのも事実。

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