マレーシアの銀行の口座開設の基準がいい加減



マレーシアに移住した当初、いくつかの銀行に行って、口座を開設しようとした。

というのも、家賃を毎月銀行口座から送金をするということを不動産会社から提案されていて、そのためにはマレーシア国内の銀行に口座を持つ必要があった。

そこで訪れたのがRHB銀行やメイバンク、パブリック銀行、アライアンス銀行など。

私が住んでいたジョホールバルという街には、タマンモレックというエリアがある。

この地域は首都のクアラルンプール以上に銀行が立ち並んでいて、理由はどうやら風水の関係で縁起がいいらしい。

中華系の多いマレーシアらしく、風水は出店戦略においても重要な意味を持つ。

そんなわけで、比較的限られたエリアに銀行が多数並んでいるのは、訪れる側としては幸いだった。


Coffee Loftで休憩を挟んだりしつつ、タマンモレックを汗をかきながら歩き回って10行ほどの銀行に行ってみた。

そこで言われたのは、会社から発行された書類がないと日本人が銀行口座を開設することはできないということ。

ここでいう書類というのは、マレーシア国内の会社で働いているという就労証明書のことで、ただ単に住んでいるだけ、もしくは普通の旅行者に関しては銀行の口座開設を認めないというルールがあるという話だった。



ある条件で態度が一変

10行以上を周った結果、残念ながら銀行の口座を開設することはできず、どうしたものかと思っていたところ、友人から思いがけない誘いを受けた。

というのは、私の友人の知人がマレーシアで不動産に投資をしているので、そのローンを銀行で組んでいた。

銀行からしてみればお得意様のような存在で、そういった人とのコネがあれば、たとえ現地の会社で就労していなくても口座を開設することができるという話だった。

その友人自身もその方法ですでにRHB銀行という銀行に口座を持っていて、私もそこに連れて行ってもらえることになった。

そのときには、日本から旅行できていた友人も同行して、彼も口座を開設することができた。

つまり、移住者である必要すらもなく、旅行者であっても、コネさえあればマレーシアの銀行に口座を持てるということになる。

この辺が新興国の基準が曖昧なところで、本来であればできないことが人脈一つであっさりと解決してしまったりする。

実際、RHB銀行は2つの支店(タマンモレックとシティ・スクエア)を訪れてみて口座を開設できないかということを聞いてみたのだが、両方ともにべもなく断られてしまった。

しかしその友人と一緒に行ったら何の問題もなくあっさりとOKをされ、拍子抜けするほど簡単に口座を持つことができるようになった。

もちろん就労証明書の提示も求められなかった。

海外の銀行では珍しく、通帳も発行された。


ではこうしたやり方というのがマレーシアに特有なのかというと、そういうことではなく、むしろ海外では一般的に行われていること。

特に東南アジアの場合には人間関係が重視されるところがあるので、コネやツテの力というのは想像以上に強い。

その後、フィリピンでもBDO銀行やHSBCに口座を開設したが、コネの有無によって難易度が大きく変わってくるし、本来は居住者でなければ対象外というルールも頻繁にねじ曲げられていた。


私自身はそういった考え方は苦手だし、あまり好きではない。

とは言え、このときにはこの友人のおかげでとても助けられた。

こうして大家の銀行口座に毎月送金する準備はできたのだが、この大家と不動産会社、特に不動産会社の方がその後色々と問題を起こすことになったので、大変な思いをしたのだが、それはまた別の機会にでもお話しようと思う。



RHBに続き、HSBCでも口座を開いた


ちなみに、マレーシアではHSBCの口座も開設した。

こちらはMM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)という退職者ビザの取得に使うため。

定期預金を組むのに使う目的だったが、サポート会社の紹介であっさりと開設できた。

30万リンギットを定期預金として寝かしているだけで積極的に活用しているわけではないが、マレーシアをホームアカウントに設定したので、HSBCの最低預金額が20万リンギット(約700万円)で済み、しかもMM2Hの預託金の30万リンギットをそのまま使えるため、実質的に負担が0。

HSBCと言えば香港やフィリピン、シンガポールにも口座を開いたが、これらはホームアカウントではないので最低預金額の制約を受けない。

香港をホームアカウントにすると、プレミア口座は最低預金額が100万香港ドルのため、マレーシアの倍以上になる。

投資効率を挙げるためには、むだに遊んでいる資金は少ないにこしたことはない。

HSBCマレーシアの定期預金の利率は約3%だったので日本に比べれば高いが、投資として見ると貧弱な利回りなので。

ネットバンキングは香港の方が使い勝手が良いが、最低預金額の面ではマレーシアをホームアカウントにできたのは良かった。



本当のところを明かすと

どんな仕事をするか、どこに住むか、誰と付き合うか?

本当はすべてあなた自身が決めることなのに、
現実の世界ではそれが許されない。

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