![クチンの公園](https://ijuusya.com/ttsstIMG_0948.jpg)
2年に渡ってマレーシアに住んできたので、家賃についても
相場は見えてきた。
私が住んだのはジョホールバルだったが、
これまでにクアラルンプールやペナン島にも
今後の移住の可能性を探るために足を運んでいる。
マラッカやイポーにも行ってきたが、
こちらは住む場所ではないという印象だった。
特にイポーは外国人が住む環境としては
あまりに店も足りていなかった。
ということで、ここからはクアラルンプール、
ペナン島、ジョホールバルという
マレーシアの中でも移住先として人気の都市の家賃について
相場を語ってみようかと思う。
まずは首都のクアラルンプールから。
![クアラルンプールの高層ビル群](https://ijuusya.com/tz2stIMG_0738.jpg)
こちらは現地で不動産の視察もしてきた。
近年不動産価格が高騰して、
もはや家賃収入を得て投資をするには適していない環境だが、
家賃を払って住む場合には悪い状況ではない。
供給過剰で競争が激しくなっているため、
割安感があるため。
クアラルンプールの中でも日本人が多く住むのは
モントキアラと呼ばれる郊外の地区。
![モントキアラ](https://ijuusya.com/tz2stIMG_1352.jpg)
ここは電車も通っていないし、車での移動となる。
モントキアラの中にいくつかショッピングモールがあるため、
基本的にはそこを中心に生活することに。
この場所なら、一人暮らし用のスタジオタイプで
家賃6万円程度から住むことができる。
しかもショッピングモールと
連結されたコンドミニアムでこの価格。
もう少し不便な場所であれば、さらに値段は下がる。
ただし、元々マレーシアというのはスタジオタイプの部屋が少なく、
基本的には家族で住むための物件が多い。
そのため、1LDKや2LDKの方が選択肢は広がる。
逆に言えば、狭い部屋に住んで家賃を節約しようとすると、
それだけ選択肢は少なくなる。
家族と一緒に移住するのであれば、
単純に1人当たりの家賃が下がるのは日本と変わらないが、
このような事情からも恩恵を受けることができる。
クアラルンプール市内の場合、
ペトロナスツインタワーでも有名なKLCCエリアだと、
モントキアラよりもう少し割高になる。
ブキビンタン地区は大体モントキアラと同じぐらいの
家賃水準と言われる。
これらの地域は電車で移動できるので、
車を持たずに都会に住みたい人には向いている。
空気は悪いものの、
利便性という面で考えるとやはりこちらの方が上。
モントキアラの場合、
クアラルンプールと言っても郊外になってしまうので。
続いてはペナン島。
![ジョージタウンの建物](https://ijuusya.com/tz2stIMG_2206.jpg)
こちらは島であって土地が限られていることもあり、
マレーシアで家賃がもっとも高く、
売買されている不動産価格も高額になっている。
全国に先駆けて、
外国人が購入できる物件価格の最低ラインを
50万リンギット(約1500万円)から100万リンギットに
引き上げたのもペナン。
実際に行ってみると、海が綺麗とは言えないものの、
ビーチリゾートを仮にも語っている島。
当然海沿いの物件の方が価格は高く、
逆に内地になると下がる傾向にある。
北部にあるフェリンギビーチ沿いには
多くのリゾートホテルや高級コンドミニアムが立ち並ぶ。
個人的には移住先として魅力は感じなかったし、
サービスレベル等が低い印象を受けた島だった。
こちらも物件視察をしようと事前に複数業者に連絡をしていたが、
マレーシアにありがちな連絡が途絶えるとか、
最初から返ってこないとか、
1回1回の返信が遅い(しかも要領を得ない)ために
ペナンにいる間に1軒も見ることができなかった。
バンコク行きの飛行機に乗るため、
空港にいる時にようやくコンドミニアムの案内のメールが
届いたという状態だったので。
ペナンの家賃は立地次第なので相場を語るのが難しいが、
一人暮らし用の部屋なら7万円程度で住めるということ。
最後にジョホールバル。
![ジョホールバルの道路](https://ijuusya.com/tz2stIMG_3485.jpg)
こちらは首都でもビーチリゾートでもなく、
唯一の強みはシンガポールに隣接していること。
一応マレーシアの中で人口が第二の都市とか、
イスカンダルプロジェクトという大規模開発をしているとか、
そういった特徴がある。
とは言え、人口は140万人弱だし、
別に大都市でも何でもない。
普通の地方都市。
これまで見てきたクアラルンプールやペナン島よりも、
当然家賃の相場は安い。
シンガポールへ行きやすい場所で
最新のコンドミニアムだと2LDKで8万円程度。
築年数のたっている外国人向けコンドミニアムで、
イミグレまでも近くない場所なら3LDKで3万円代の物件すらある。
もちろん、それでもプールぐらいは付いてくる。
スタジオタイプの部屋はほとんどなく、
基本的に単身者でも1LDK以上に住むことになる。
安さという意味では優れているが、
車社会なので運転しない場合は移動が大変。
これは私もさんざん経験した。
タクシー料金は初乗りで90円からと安いが、
運転手がトラブルを引き起こすことがたびたびあるので、
うんざりして嫌になった。
このように、マレーシアの家賃と言っても、
どの街に住むかによって金額は大きく変わる。
その街の中でもエリアによって違うし、
外国人が住まないような場所も多い。
逆に言えば、外国人が安心して住めるコンドミニアムとなれば
おのずと限られてくるので、
その中で探すというのが基本になる。
タイやフィリピンと比較すると
![タイのチェンライ](https://ijuusya.com/eeIMG_8070.jpg)
マレーシアと近隣諸国の家賃についても、
ざっくり比べてみようと思う。
東南アジアの賃貸相場は大都市圏について、
かなり平準化している。
シンガポールだけは例外的に高額だが、
バンコクやマニラ・ジャカルタの一等地については、
スタジオタイプの部屋で家賃7万円程度から。
少しグレードが落ちれば月5万円程度の物件も見つかる。
この水準はクアラルンプールの家賃と変わらない。
海外移住先ランキングを見ても分かる通り、
なぜかマレーシアは何年も連続で1位。
現地に住んでみた感想としては疑問も残るが。
個人的には、フィリピンの中でエリアを厳選したほうが
マレーシアよりも住みやすいと思うし、
タイに至ってはマレーシアに劣る理由が見当たらない。
そんなわけで、
家賃相場が同水準なのであれば、
他の国でもよいのではないかと個人的には感じる部分がある。
ただし、これは好き嫌いの部分が大きいので、
単なる個人の趣味の問題。
重要なのは、
周辺国を比較しても大きな差はなくなりつつあるということ。
マレーシアは人件費が高めなため、
マッサージ代等はタイやフィリピンよりも高めだが、
生活費全般では大きな差がない。
その意味では、気軽に住める国というカテゴリーに入るだろう。
なお、ジョホールバルで仕事をしている女性の話だと、
最近ワーキングビザの要件が厳しくなり、
更新に手間がかかるようになっているということ。
こういった動きは新興国では珍しくないし、
目立ったアナウンスもなく
いつの間にか制度が変わっていたりするため、
移住を考える場合には要注意。
マレーシアは人件費が高い
![ホイアンのカフェ](https://ijuusya.com/tz3IMG_7387.jpg)
タイやフィリピン、インドネシア等の周辺諸国と比較すると、
マレーシアは人件費が高い傾向にある。
身近な生活でそれを実感しやすいのはマッサージ代。
バンコクだと1時間のタイマッサージが900円程度。
これがセブだとさらに半額程度になり、500円を切る。
同じような設備でクアラルンプールでマッサージを受けると、
大体2,000円弱。
バンコクの倍、セブの4倍となる。
マッサージ代が生活費に大きく関わる人ばかりではないが、
人件費は美容院であったり、様々なところで反映される。
また、通常は所得が上がっていくことによって
わざわざ犯罪に走る理由がなくなり、
治安が改善されていく傾向がある。
ただ、マレーシアに関してはその傾向が見えない。
この点については、
以下の記事で詳しく書いた。
参考記事:クアラルンプールの治安にはマレーシア在住者でも不安を感じる
少なくても隣国のタイの方が
一人あたりGDPがずっと低いのに安全。
ちなみにマレーシアの1人当たりGDPが11,049ドル、
タイは5,896ドルと大体2倍となっている。
国の発展度との関係では矛盾している気がするが、
これは資源等の問題もあるため。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
![](https://ijuusya.com/wp-content/uploads/m12_142017.jpg)
日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼントすることにした。
![](https://ijuusya.com/immigrate-book.jpg)
電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ。
電子書籍のプレゼントページへ